戦闘 |
「わーわーわーわーわー!!!!」 よくわからない悲鳴をあげながらリアスは身を燃やす。燃やされた身体は炭にならなかっただけまだ幸運だっただろう。 (・・・、戦闘不可能ってやつか・・・) 炭が風に吹かれ散っていくように、リアスはその場に倒れる。 そして、かすれがちな声で何とか魔術を紡ぐ。 カイは反射的に手に持ったチャクラムを投げようとしたが、すんでのところでそれが治療用の魔術式であることに気付き、動きを止めた。 「仄白き、暖かな夢の粒よ。
リアスはあお向けになり、空を見ながら魔術を構成し始める。
リアス
≪戦闘終了≫ カイ
リアス
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戦闘 |
カイとリアスは同時に詠唱をはじめた。 先におえたのはリアスだった。 リアス
「青き淡の炎。遍く夢の力よ。
リアスの身を、青い光の衣が包み込む。
カイ
「猛き、風に舞い上がる炎の小人達よ。
詠唱終了と同時に、リアスを中心に赤銅色の光線が眩く。
カイ
リアスは避けようとするも、カイの火球の炎は激しく膨れ上がり、リアスに追いつき、追い越し、直撃する。
カイ
リアス
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戦闘 |
カイは受身にで、リアスは攻勢を維持するために突進した。 相手の攻撃を受けて、その隙を貫くつもりのカイに、リアスの「真空烈」が唸る。宙のみを素早く、幾度も斬り裂く。斬撃は大気に亀裂を生み、亀裂は自然の法則にしたがって、可及的速やかに元に戻ろうとする。空気の移動はあまりにもはやく、刃にもなる。 「っでやぁぁぁ!!!!」 リアス
リアスの意図に気が付いたカイは跳び退ったが、避けきれず、脚部を真空の生み出した風の刃が打つ。
カイ
「はぅ!!」
カイ
リアス
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戦闘 |
カイとリアス、互いに相手に向かって動く。 リアスは全速で、カイはやや遅く。 「大気に遍く自由なる風…」 魔法の詠唱を行うカイに対して、接近したリアスが先制攻撃を仕掛ける。 やはり、少しの距離があっても、一対一の時に魔法を成功させるのは難しいようだ。 「はっ!!」 リアス
カイの魔術は、その痛みと衝撃で集中が途切れ、霧散した。
リアス
「しまった!!」
カイ
リアス
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カイ・フォーティラス |
カイはリアスと一定の距離をとる。間合いはざっと7mほど…… 近すぎていきなり攻撃よりはいいだろう。 リアス< 「それじゃ……手加減しないからね♪」
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リアス・ブルーライト |
リアスはカイと模擬戦闘をするためにここへ来た。 (さて・・・、どうするかな・・・) 剣を抜き払い、誰もいない方向で素振りをする。剣の軌道は時間を追うごとに変化し、複雑化しているようだ。 (こんなもんかな・・・。) カイ< リアスは剣を持ったまま軽くストレッチをすると、カイへ向く。
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