国から降りてきた依頼、「オーク退治」。
オークとは、巨大な人型の豚のような魔物だ。
力が強く身体は大きいが、知恵も素早さも無い。
その魔物が、騎士王国シルヴァードの首都の近辺に住処を探してやってきたらしい。ミノックから追い払われてきた群れらしく、
相当消耗している事は間違い無いようだ。
冒険者達は、その群れを撃退するか、撃破するかしなければならない。
報酬は一人700ディ。頭の首を600ディ。群れを全滅させれば、裏を取った上でさらに一人300ディずつだという。
国から直接きた依頼であるから、報酬も破格だ。
やらない理由が何処にある?
GM |
オークの頭を取り、更に群れを全滅させ、意気揚揚と彼等はイ=サードへと戻っていった。 犠牲という犠牲も出さずに、街に降りかかろうとしていた脅威を振り払った彼等の仕事は完璧だったといえよう。 シナリオ2終了!
舞台は騎士王国シルヴァード「竜追いギルド」へ戻ります。 |
冒険者インデイト |
ALL< 「皆、治療の必要は無しか。 |
グレイル・ソリュ−ド |
シャ・ラ< 「俺は大丈夫だ |
カイ・フォーティラス |
「えへへへへ〜〜〜」 頬を微妙に赤くそめて嬉しそうであり、どこか恥ずかしそうに笑う。 |
シエラ・バゼラード |
(怪我・・・?) シャ・ラに言われてシエラは自分の体を見まわしたり、 体を動かして調子をみている。 (怪我はしてないみたいだな) と、彼女は確信した。 |
冒険者シャ・ラ |
「終わったみたいね」 崖の上から降りてきて、安堵の息と共に告げる。 ALL< 「インデイトは今更だけど…、 |
シエラ・バゼラード |
戦闘は終了し、シエラはため息をついた。 (しんどい・・・・) 彼女もある程度は戦った。しかし、カイやグレイル達に比べるとまだまだ力不足である。 (カイさんや、グレイルさんはいっぱい敵さん倒してたみたいだけど・・・、 私は補助までつけてもらって1体しか倒した記憶ないし・・・) 補助をつけてもらったことには感謝しているし、彼女が信じられている 証拠でもある。 (いつか、補助なしで敵さんを倒してみたいな) |
GM…戦闘 |
ほんの一瞬の膠着状態。 それが破られたのはそれが訪れたのと同様に唐突だった。 「ウゴぉッ!」 カイの峻烈な側頭蹴りが、一体のオークのこめかみを貫く。どうと音を立てて倒れる魔物の背中を踏みつけにして飛び上がり、小柄な獣は宙を奔った。空中から身を回転させて、回し蹴りをもう一体に繰り出す。 頬を平手されたようにしてよろめくそのオークを尻目にして無傷の魔物に向き直り、その攻撃を掻い潜って中段に蹴り抜く。人間なら「水月」に当たる急所に爪先を打ち込まれて、唾液を吐いて倒れる。 倒れかかってきた巨体を避けるようにして横っ飛びに飛んだカイを、後方からのオークの豪腕が薙ぎ払う。 左に飛んだカイに対して、左向きに打ち込まれた殴打だ。衝撃は完全には弾けない。…それでも手痛い一撃であり、 カイはそのまま宙に流される。吹き飛びながらも手を伸ばし、地面を手で擦って、それでも側転の形を作って綺麗に受身を取る。 体勢を整えて向き直り、カイは跳ねる。 オークから向かって左へ、そして右へ。直角の軌道を描いて飛んだ少女の脚が伸び上がり、顎を打つ。綺麗な角度に、その飛び蹴りが刺し込まれた。 カイが相手取ったオークの三体目が倒れると同時に、インデイトが闘っていたオークも、絶命していた。 自分にはグレイルのような頑強な肉体は無い。 ガンッ! 互いに、まるで攻撃が当たらないというわけではない。 安易にその釣り合いをずらそうとすれば、その者は手痛い教訓をその命によって得るだろう。だから、グレイルは待った。剣を振るい、剣を受けながら、冷静に周囲の状況を肌で調べながら。 カイ:
シエラ:
グレイル:
《戦況》
グレイル:
戦闘終了! |
GM…戦闘 |
大地を揺るがすほどの咆哮がその広場へと轟いた。 オークをして驚嘆せしめるような声は、しかしただの大音声ではない。それならばむしろ彼等には「喧しい」という程度の効果しか及ぼすまい。 絞り出された声に漲る気迫、とでもいおうか。 それは戦意であり、殺意であった。 グレイルは吠え声を迸らせながら、一体の魔物に向けて突撃をかける。 コボルト。 哀れな獲物は足を竦ませ、 自らに降りてきた死の帳を阻む術を忘れていた。 ザッ、ザッ! 濡れた布を裂くような音が立て続けに起こる。 十分な勢いと重みの乗った刃に、犬頭鬼は寸断されて、転がった。 「怖れるな! 数で押し潰せ!!」 敵の指揮官であるハーフ・オークが命令を飛ばし、正気を保っていた何体かのオークやコボルトたちが、「無謀にも一人で戦いを挑んできた間抜け」に向かっていく。 その様子を見て取ったグレイルの口元に、 得たり、という笑みが浮かぶ。 「枷無き足もて渡る者。
詠唱は一瞬だった。 一対一ならばオーク相手に遅れを取る事は無い二人だが、如何せんこの群れは数が多すぎる。何体かを減らしたとはいえ、まだ十体ものオークが残っている。 「不浄なる者どもよ、裁きを!」 予期せぬ波状攻撃にオークたちは完全に泡を食って、列を乱していた。 カイは、三体の敵と対峙していた。 シエラが相手にしていたのは、一体のオークだ。 カイ:
グレイル:
《戦況》
残存敵数八体
戦況の変化で行動方針の変更のある方は、ご投稿ください。 |
GM |
グレイルの指示の下に、皆が布陣につく。 グレイルとカイが南側へ、インデイトとシエラが北側へ。そしてシャ・ラが崖の上に残り、戦場を全て見渡せる位置へと動く。 準備万端整ったのを確かめ… グレイルは先陣を切った。 |
グレイル |
全員をみまわして 「問題がないようならいこうか 相手が動き出したらまずいしな」
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カイ・フォーティラス |
カイは無言で頷く。 |
シエラ・バゼラード |
グレイルの作戦は敵を2重3重に撹乱させてそこを叩くというものだった。 自分の考えていた作戦はイリュージョンを使って撹乱させて一気に突っ込むという作戦だったが、それでは自分が疲れてしまうし、後方の敵は冷静さを取り戻すだろう。 このためグレイルの作戦のほうが有効だとシエラは思った。 ALL< 「それでいきましょう」 |
グレイル |
「ひとつ思いついたんだが…」 地形や敵の配置を観察していたグレイルが、一つの提案を皆に話した。 ALL< オークたちに向かって左側の崖を指差しながら、 |
GM |
それぞれに何かを思いながら、森を進んで行く。 三十分も歩いたろうか、不意に視界が開けた。 森が途切れた先は、ちょっとした小高い崖のように落ち込んでいる。
オークたちに向かって、崖の右端と左端の部分は、緩やかな坂になっているために、其処から降りていくことは簡単に出来そうだ。 「問題は、一つの、そして大きなものがある。 |
シエラ・バゼラード |
怒りと悲しみ、シエラの心はこの二つの要素でいっぱいになっていた。 が、シャ・ラが声をかけてくれたことで少し冷静さを取り戻したようだ。 微笑みながらシャ・ラにはいと答えると、シエラは深呼吸をし始めた。 (まだ・・・森は死んでいない・・・) 森は動きも喋りもしない・・・ だが、シエラには森が迎え入れてくれているような感覚を覚えた。 (空気がおいしい・・・・)爽快感がシエラを包む。 どこか懐かしい気持ちを抱いててくてくと歩いていくのだった。 |
冒険者シャ・ラ |
密かに怒りを募らせているシエラの様子を横目で見て、頷く。 (仕方ないわよね) 自分たちエルフにとって、森は故郷のようなものだ。 実際に自分が生まれ育った場所ではなくても。理屈ではない。学者の間では、彼らの魂は森と強く結び付けられているのだと言われている。 理由なしに森には大きな義務感を覚えるのだ。 ALL< 「情報によると、もうすぐオークたちの巣窟ね」 カイ< 「戦いの準備は大丈夫?」 シエラ< 「戦いの前に余り緊張しないようにね」 グレイル< 「前線はお任せするわね。 |
シエラ・バゼラード |
木々が生い茂る。大自然を象徴させるであろう森の中。 シエラはこういうところが大好きなのだ、が所々森が荒らされているのを見ると心が痛む。 (なんで、こんなことするんだろう?) 森を荒らしてなんの得になるのか、彼女は理解できなかった. 時間が経つにつれ、 (・・・許さない。こんなことするなんて、万死に値する!!) と、森を荒らした何かに激しい憎悪、怒りをおぼえた。 |
GM |
シエラたち一行は、草原を抜けてようやく森へと辿り着いた。 「ここがカルマの森。 魔物より、野生の動物の方が多いわね」 大抵の森には聖浄な空気が漂っているから、それとは相反する性質の魔物には余り居心地はよくないのよ…と薀蓄を垂れるシャ・ラ。 「そうなんですかぁ」 「そうなのよ」 「といって、警戒は怠らないように。 …まあ、私やグレイル、カイが注意をしていれば大丈夫だろうがな」 などといった会話を交わしながら、五人は森の奥へと踏み込んでいく。 随所に、森の木々が折られたり荒らされたりしたものがあり、シャ・ラが眉をひそめる。「オークがここの辺りにいるっていうのは…間違い無いみたいね」 |
シエラ・バゼラード |
シャ・ラ< 「了解で〜す」 |
冒険者シャ・ラ |
グレイル&インデイト< 「そうね。 カイ&シエラ< 「というわけで、進むわよ〜。 |
冒険者インデイト |
グレイルの言葉に暫く考えて、シャ・ラの代わりに答える。 グレイル< 「…偵察か。 |
グレイル・ソリュード |
シエラ< 「ああ、大事無い」 シャ・ラ< 「そうだな。 |
シエラ・バゼラード |
シャ・ラ< 「おかえりなさい・・・・。 シャ・ラ&グレイル< 「戦ったみたいですが・・・、シャ・ラ達こそ大丈夫ですか?」 |
冒険者シャ・ラ |
「ただいまーっ」 期間の挨拶をして、一人一人に声をかける。 シエラ< 「ただいま。 カイ< 「あら〜…暇そうね。ごめんね、遅くなって」 偵察の成果を訊くインデイトに、「ええとね…」と、考える。 グレイル< 「成果はあったような無かったような…ねぇ?」 |
GM |
インデイトがシエラを引き止めようとしたとき、彼女の目に、偵察から戻ってきた二人の姿が映った。どうやら何かしら戦いがあったらしい。 グレイルとシャ・ラは、殺気の残滓を纏っていた。 |
冒険者インデイト |
カイ< 「気丈だな… シエラ< 「どうした?
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シエラ・バゼラード |
シエラは暗闇の中に立っていた・・・。周りを見渡しても全て黒の一色。 踏み出そうとするも、自分はどのような位置に立っているのか全く分からない。 天地逆かもしれないし、方向もわからない・・・が、 (歩き出すしかない・・・)歩き出すシエラ。が、いつまでたっても闇は途絶えない。 突然闇が明けた・・・。そこには故郷の村人達が手に武器を持って群がっていた。 殺気に満ち溢れた状況、自分を捨てただろう母親を呪う。 「幽霊はでていけ・・・」それだけを言って村人達が襲いかかってくる。 (!!!)突然顔をあげる。辺りを見まわしてみる。
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カイ・フォーティラス |
「うん、それは平気……だけどひまぁ〜〜〜」 一言ぼやく。 |
冒険者インデイト |
二人が偵察に出て行ってから数分が経った。 インデイトは心配そうな様子も見せずに、ただ周囲に気を配っている。 シエラ< 「うん? ……眠っているのか。 カイ< 「治療はしたのか? |
GM |
グレイルとシャ・ラの二人は草原の中を進んで行く。 コボルト達がやってきた方向を注視しながら、身を低くして行った。 |
グレイル |
シャ・ラ< 「ああ、コボルトがいた方向が可能性が高いだろうな |
シエラ |
シエラはグレイルとシャ・ラのやり取りをみていた。 (・・・どこいくのかな?)疑問のまなざしをおくる。 が、どこに行くにせよ自分は疲れている。 目線をそらし、ため息をついて叢に座り込む。 (・・・あの様子からすると・・・偵察するのかな?) やり取りを思い出しながら検証する。 (けど・・・、疲れてるから・・・・) 睡魔がシエラを襲う。 そしてしばらくすると(zzzzz・・・・)彼女は完全に寝てしまった。 |
冒険者シャ・ラ |
グレイル< 「じゃあ、いきましょう〜。 |
グレイル |
シャ・ラ< 「ああ、勿論構わない。 |
シエラ・バゼラード |
「ふぅ・・・・」皆が来て警戒を解くシエラ。 シャ・ラの言葉に、「うん」と頷いて、魔術の詠唱をする。 「傷付けられ、失われた生命よ。
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冒険者シャ・ラ |
破壊の魔法を行使した疲れが気だるかったが、それを振り払って、 インデイト< 「そうねー。 グレイル< 「わたしでも大丈夫?」 シエラ&カイ< 「まあ、どちらにしてもあなた達は少し休んでいた方がいいわよー。 |
冒険者インデイト |
僅かに刃毀れをしたサーベルを見て眉をひそめる。 (一段落ついたら、また研がなくてはな) 剣という物は、使えば使うほど傷む。こまめに手入れをしなければ、やたらな名剣でもすぐにボロボロになるのだ。手入れをしようがいずれそう遠くない先に使い物にならなくなるのだが、 少しでもその寿命は伸ばせるのだ。 (やれやれ) 考えている時に、グレイルが声をかけてきた。 暫く考えて、 グレイル< 「…いや、偵察ならば、この場合はシャ・ラの方が適任だろう。 |
グレイル |
グレイルは油断無く周囲を見回して他に敵はいない事を確認してから、やっと緊張を緩めた。懐から布を取り出してレオの刃を拭う。 (…それほど傷んではいないな) もっとも、切れ味が勝負という長剣とは違って、彼の使うような大剣は、重さと速さで断ち切るという使い方をするのだから、傷んでいても、大して気にしなくてもいいのだが。 同じ様に剣を拭っているインデイトに、グレイルは提案した。 インデイト< 「この付近にオークの群れがあるという可能性もある。 |
シエラ・バゼラード |
戦闘が終了しても、少し警戒はしているようだ。 (第2陣がくるかもしれない・・・・) が、警戒心を邪魔するものがあった、それは腕の痛みである。 痛む腕を見つめて・・・(・・・打撲かな?)あざになっている。 (骨折は・・・してないようだな)痛む腕を軽く押して確かめる。少々痛みが走るが、骨はあるようだ。 (これくらいなら、治療しなくても大丈夫かな、まだ先は長いし) 先の事を考えこの傷は我慢する事にした。 (魔法使ったけど・・・、そんなに疲れてないや) 彼女はこの戦闘での回復はしないつもりのようである。 |
GM:戦闘 |
無傷のコボルト二匹に、カイとシエラは向かっていった。 図としては、一対一のそれになっている。 カイは片方のコボルトに攻撃を仕掛けた。 カイ:
コボルトは呻き声を上げながらも、剣を持って反撃をした。 コボルトI:
「っ…」 カイ:HP−3 シエラはバゼラードを引き抜き、斬りかかった。 シエラ:
シエラの斬撃は浅い。 コボルトJ:
「痛っ」 シエラ:HP−5 続けて殴りかかろうとコボルトが棍棒を振りかぶった所に、 シャ・ラ:
弓を構えていたシャ・ラの矢が放たれ、胸元に突き刺さる。 シエラ:
今度こそ、シエラの短剣はコボルトに深深と埋め込まれた。 カイは傷を受けながらも怯む事は無かった。 カイ:
コボルトは唾液を撒き散らして地に伏した。 グレイルが到着した頃には、既に決着がついていた。 戦闘終了!
シエラ:
グレイル:
|
GM:戦闘 |
「……あの人に会うまで……こんな所で止まってられないのに」 カイは風によって消え去りそうなほど小さな声で呟いた。 そして、コボルトに向かって大きく大地を蹴る。 虚心のままのコボルトは、容易にカイの接近を許していた。 カイは、駆ける勢いをそのままにその横を抜け、抜けざまにコボルトの鳩尾に蹴りを突き込んだ。加減無しの衝撃がコボルトの身体を突き抜ける。 カイ:
カイはくずおれるコボルトを確認もせず、次のコボルトに向かった。 カイ:
シエラには、時間は全て遅速で感じられた。 「眩く者、輝く者、虚ろなる者。
シエラ:マナ・アロー発動!>コボルトH シエラの言葉に応じ、彼女の手前の空気が「色」を持った。 シエラ:
「…はぁ…」 シエラ:MP−3 シャ・ラは冷静に戦況を眺めていた。 「猛き、風に舞い上がる炎の小人達よ。
シャ・ラ:マナ・エクスプロ−ド発動! グレイルは、5mほど先の空気が急激に熱を持ったのを肌に感じた。 シャ・ラ:
焼け跡に残るコボルト達は二匹、しかし彼等ももはや無視の息だ。
|
GM:戦闘 |
“先手必勝”という言葉がある。 闘いでは、まず先に手を出した方が勝利する、という事を表した言葉だ。 それは何故か? 先に相手に傷を負わせれば有利だからか? いや、正確には違う。 先手を取られ、ダメージを受けたことによって相手がこちらに――こちらのペースに呑まれ、恐怖し、実力を発揮することが出来なるからなのだ。 グレイルは、その事を熟知していた。 そして、その効果をより高める事がどれだけ重要かという事も。 「うぉおおおおおおおおおおっ!!」 猛虎の如き雄叫びを上げ、グレイルは凍り付いているコボルトの群れに踊りかかった。燃え上がる獅子の紋章が刻まれた剣、レオを横薙にして一番手前にいたコボルトを叩き切る。 コボルトが慌てて剣を構えて防ごうとするが、間に合わず、斬撃をまともに受けた。 グレイル:
「虎襲」効果>
コボルトは、斬られると言うよりその身を断たれ、崩れた。 (やはり、やるな) インデイト:
カイたちの方向に逃げようとしていたコボルト達は、後方で恐ろしい吼え声と仲間たちの悲鳴とを聴いて、動きを止めた。 |
GM:グレイル・ソリュ―ド |
グレイルのその鋭敏な感覚は、付近に、自分たちに敵意を持った何ものかがいる事を察知していた。 (少数、前方。…偵察か) グレイルは自然さを装って、インデイトに近寄る。 「…?」 グレイルの表情を見て怪訝そうにしていたインデイトだが、グレイルがちらりと視線を気配の方にやって目配せすると、即座に意図を悟った。 (敵か) (ああ。こちらから仕掛ける) 視線で意思をかわし、二人はそっと武器を抜いた。 ただならぬ雰囲気を見たシャ・ラは、シエラとカイに静かにしているように言い、グレイルたちに目を向けた。 グレイルは頷き、インデイトとともに、気配の発せられている地点へ、回り込むように分けて進む。 見を低くして回り込みながら、グレイル達は配置についた。 《戦闘突入》
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冒険者シャ・ラ |
カイ< (遊ぶ…まぁ、休憩したいという風にとってもいいのよね?) 「はい、休憩するのが三票。インデイトは異論はないみたいだし、それじゃあ休憩しましょうか」 |
カイ・フォーティラス |
「私、遊びたい〜〜〜っ」 回りの木々で鳥が数羽飛びだってしまうぐらいの声。 と言ってもその声は人を不快にさせると言うより、耳と通り抜けていくような感じだ。 |
グレイル・ソリュード |
「そうだな、あせる必要もないし休むか。 何より俺だけ装備が重くて歩き詰じゃ疲れるしな」 シャ・ラの言葉に応じて、グレイルが言う。 インデイトがその彼を見たが、その顔は台詞の割には緩んでいるので、おそらく冗談のつもりだろう。 |
冒険者シャ・ラ |
「ん。休憩するに一票〜」 にっこり笑って指を一本立てる。 カイ&グレイル< 「他の人はどうしたい?」 |
シエラ・バゼラード |
何かが頭に乗った。その時点では何が乗ったか分からなかったため、さほど集中はしていないようだが。すこし驚いたみたいで体がはねた。 そして、肩を張らないでいた方が楽という言葉に、 シャ・ラ< 「はい、わかりましたぁ。」 シャ・ラ< 「いぇ、そんなに疲れてないですけと、休憩はしたいです。」 |
冒険者シャ・ラ |
インデイト< (珍しく良く喋るのねー。説教好きだなんて、今の今まで知らなかった) 前衛二人が話し込んでいる間に、道のりを大分進んだらしい。地平線の先に、木々の海がその先端を見せてきた。 ALL< 「あれがカルマの森ね、もうちょっとでゴール」 |
冒険者インデイト |
グレイル< 「ああ。侮らなければな。 |
グレイル・ソリュード |
インデイト< 「オークか…、話には聞いたことはあるが戦ったことはないな。 |
冒険者シャ・ラ |
カイ< 「えーと、んー…。 シエラ< ぽむと何かに真剣になっていたシエラの頭に手を乗せる。 |
カイ・フォーティラス |
シャ・ラ< 「る?………」 |
シエラ・バゼラード |
「はぁ」 ため息一つ。 (そうだ・・・ここで戦闘するんだ・・・・。たそがれてる暇はないんだ) と、自分に言い聞かせている。少し緊張してきたので深呼吸・・・・。 (空気がおいしぃー・・・・・) 心が洗われるような気分がした。 ちょうど良い緊張の中、すこし集中した。 |
冒険者シャ・ラ |
カイの返答に、困ったように首を捻る。 カイ< 「うーん…、そういう意味じゃないのだけど…」 |
カイ・フォーティラス |
シャ・ラ< 「好きな人?………みんな〜っ」 |
冒険者シャ・ラ |
(あ。悪い事を訊いちゃったかな) 思いながらも、問い返すのも悪いので、そ知らぬ振りをする。 カイ< 「じゃあ、カイちゃんはどう? 好きな人」 |
シエラ・バゼラード |
シエラは青空が大好きである。 (こんないいところにオークが住んでいるのかぁー・・・羨ましいな) と、呑気に思っていた。 そんな時シャ・ラから思わぬ事を言われた。 シャ・ラ< 「いませんよ。故郷にだっていままで好きになった人はいませんし、 と、即答する。故郷には嫌な思い出しかないシエラはまた青空に目を移した。 |
冒険者インデイト |
脇で賑やかに話すシャ・ラに困ったように眉根を寄せながら歩くインデイトは、付近に注意の視線を向けていたグレイルに声をかけた。 グレイル< 「あなたは、オークという魔物と…その群れと戦った事があるか?」 |
カイ・フォーティラス |
シャ・ラ< 「うん♪魔物退治しおわったらみんなでハイキングにこよ♪」 |
冒険者シャ・ラ |
涼やかな空気に大きく伸びをして、シャ・ラは息を吐く。 「まるでハイキングみたいな趣よねー」 脇にいるカイに、 カイ< 「これで魔物がいないと判っていれば、のんびりと昼寝でもして過ごしたいものね」 シエラ< 「そういえば、シエラは好きな人とかはいないの? |
GM |
地理に詳しいシャ・ラ達を先頭にカイ、シエラ、グレイル達は、シルヴァード近郊の草原までやってきていた。 この草原を抜けてある「カルマの森」の内部に、オークたちの群れがあるらしい。時間はちょうど正午。日は高く昇り、暖かい日差を彼等に注いでいる。シルヴァードの近郊とは言え、この辺りには何故か魔物も生息しているので油断は出来ない。 |