リングA |
クリスは間合いを取った瞬間、峻烈な突きを繰り出した。 自信と計算の含まれた、力強い一撃だ。 リチャード:
一撃目はリチャードに傷を与え、引き戻される。 リチャード:
MP−5
「くぅっ」 リチャード:
MP−5
「く、は…」 リチャード:
「くっ」 リチャード:
MP−5
クリスは踏み止まる。 戦闘終了! リチャード:
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ <現世界・対人戦>…優勝!
舞台は、“煉獄”闘技場へ戻ります。
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リングA |
(この人、強い……) 男―――クリスの実力は、リチャード以上か。 さらに、間合いの差。
(僕の間合いに入るんだ……それしかない) 極めて落ち着いたそぶりを見せる。動揺してはいけない……
そう言って、獅子大剣を引き抜く。
そして、まず、動いたのはクリスだった。
リチャード:
打撃そのものに大した威力は無かったが、それで態勢を崩した所に、翻っての突きが襲い掛かってくる。リチャードはそれも鎧に滑らせて、際どい所で凌ぐ。
リチャード:
MP−5
すかさず、リチャードは「露払い」を放つ。 戦況の変化で、行動方針に変更をする方はメールを送ってください
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リングA |
合図と共に、奥から一人の人間が現れる。 獅子の鬣に波打つ白銀の髪を垂らした男だ。身体には、その髪と同じく鮮やかな銀の鎧を身につけ、白い外套を纏っており、手には長い銀の槍を提げ、太陽の光を浴びて眩く輝いている。 「君が最終戦の相手か」 男はリチャードに向かって、 「俺の名はクリス。 オルン・アルド・クリスだ。 ……君の力を見せてもらおう。全力で戦う。全力で応じて欲しい」 言うと、半身になって、ぴたりと槍を構えた。 動作には一部の隙も無く、身の振り方から、槍術だけではない、他の武術も身につけているものと見える。金属の防具を装備している為に防御能力は高いだろうし、槍の射程は長く、剣で相手をするには不利だ。 クリスの双眸は鋭くリチャードを見つめている。小さな動きも逃さず補足しているようだ。目も良いらしい。 一見しただけで、相当な強敵である事は知れる。 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ 最終戦<現世界・対人戦> リチャード・ハードカースル(LV4)
互いにダメージ無し 戦闘開始!
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リングA |
薬草を使用して、軽い疲労の残っていた身体を休める。 リチャード:
続けるか止めるかの審判の言葉にリチャードは、 (よし……!) 審判は頷いて、最終戦の開始を告げた。 |
リングA |
審判がリチャードに声をかける。 「このまま続けるかね?」 次は最終戦である。 今までのようには行かない相手だろう。 ここで中断する事もできるし、勿論続ける事も可能だ。 |
リングA |
リチャードは起き上がりながらレオを手放し、バゼラードを引き抜く。 彼が探検を構えるとほぼ同時に、格闘家が短杖を持ったままに蹴りつけてくる。リチャードは蹴りを受け止め、短剣を振るって反撃を送る。 すっ 一撃目は悠々と躱される。 が、リチャードは続けて踏み込み、 「はっ!!」 格闘家の杖を持つ手に向けて、鋭く斬撃を繰り出す。 格闘家
リチャードの攻撃を受け止めようとした格闘家は、 リチャード:
「ぐ、嘘だろ――!」 戦闘終了! リチャード:
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リングA |
格闘家が、戦闘開始の合図と共に先手を取って動いた。 距離を一気に詰めるべく、疾走を掛ける。 拳打の間合いに入れば自分が有利だと踏んだのだ。 あと二歩の距離。 ぶん 間合いを見逃さず、リチャードがレオの斬撃を放っていた。 戦況の変化で、行動方針に変更をする方はメールを送ってください
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リングA |
リチャードの休憩が済んだのを見て取って、審判が第三試合の開始を告げる。そして、リングへと次の対戦相手が上がってきた。 上半身裸のままの、浅黒い肌の闘士。 手にバンドを嵌めており、おそらく拳を武器として戦う格闘家だろう。 余分な荷物… すなわち防具を身につけていないのでその動きは俊敏だろうが、しかしほとんどの攻撃が一撃必殺の脅威を持つ。それでも自分の速さを重視するのだから、相当な自信を持っているのだろう。 拳の間合いに入らせなければ、案外簡単に倒せるかも知れない。 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ 第三戦<現世界・対人戦> リチャード・ハードカースル(LV4)
互いにダメージ無し 戦闘開始!
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リチャード・ハードカースル |
リチャードは懐から、ポーション「キュア」と「ディスポイズン」を取り出し、包帯と共に使用して怪我の手当てをした。 リチャード:
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リングA |
魔法使いは満足げな笑みを浮かべて、対戦相手の剣士の様子を見やった。青ざめた、毒に冒された表情。どんな屈強な戦士であろうと、内からの苦痛には脆い。達人の技も神算の読みも、無意味となる。 出来るだけ長引かせて、毒が回るのを待つのが得策。魔術師は跳躍して距離を取った。 「魔術は神秘なる力さ、剣士殿」 嘲笑を呟きに乗せて、魔術を詠唱始める。 同時に懐からナイフを三本取り出す。 「不可視なる力、大いなる夢の欠片。 我が手に紡ぎ糸を括り、我を繰り手と成さしめよ」 行使と同時に、彼の手に在ったナイフが宙に浮き、舞う。 “ダンシング・ナイフ” 無限の糸を結び、自在に物体を操る。 これを魔術師は、リチャードの間合いの外から彼を攻撃しようという腹積もりだったのだ。一瞬の注意をナイフに向けていた魔術師は、顔を上げて、リチャードへとその武器を投じる――その、一瞬前だ。 「!?」 リチャードが地を蹴って、近からぬ間合いを埋めて俊速の勢いで斬り掛かったのは。 「はぁっ!」 痛んだ筋肉を軋ませ、放つのは神速の連撃。 ザ、ザ、ザザザザ! からから、と音を立ててナイフが三本とも地に落ちる。 魔術師は一瞬にしての形勢逆転の憂き目を見たのだ。 油断が慢心を呼び、その隙をリチャードは的確に突いたのだ。 無数の刃風を見切る事も出来ず、血溜まりに倒れる。まだ生きてはいるようだが、戦闘続行は不可能だ。 審判が、第二試合の決着を告げる。 リチャード:
《戦闘終了》 リチャード: HP−1
ステータス異常
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リングA |
相手が魔法の使い手だと踏んだリチャードは、その行使の時間を与えないように、開始の掛け声と同時に速攻を掛けた。 「だぁっ!」 振り上げる一撃は避けられたが、相手の驚いたような気配が窺える。 翻った斬撃を繰り出す。息も吐かせぬ連撃を。 外れ、外れ、掠める。 相手は魔法を詠唱する余裕も無く、ひたすら回避に専念している。じれたような舌打ちが、魔法使いの口から洩れる。 魔法使いは、一気に全力の魔法を叩き付けて、即行で終わらせるつもりだったのだが、完全に機先を制された形であった。 威力を捨てて速さを重視し、接近戦の中でも有効な魔法を選択する。 彼の頭に浮かんだのは<ヴォルト・ハンド>と、幾つかの魔法だ。 口を開き、詠唱を…… 「!」 集中と共に集めかけていた魔力が霧散し、消える。 魔法使いが詠唱に入ろうとしたのを見抜いたリチャードがその剣で迅雷のような斬撃を掛けたのだ。刃は魔法使いを切り裂き、血を迸らせる。 苦痛に堪えながら、魔法使いは何度か詠唱を試みるが、 その度にリチャードがそれを阻害する。業を煮やした魔法使いは、隙を見て懐から短刀を抜き、振るった。リチャードは反射的に刃風を避ける。 そこで、連撃に隙間が出来た。 「黒く小さな死の使い魔よ。 我が掌に、冷たく震える息吹を流せ」 そこを逃さず詠唱を終わらせた魔法使いは、先程までとは逆に、リチャードに向かって走り込んだ。 彼の一撃を掻い潜って、その身体に手を触れる。 「くっ」 魔法を掛けられた…。それを意識するより早く、全身に痛みが走る。 <ポイズン・タッチ>手を触れることで対象を毒で蝕む、邪道の魔法だ。 遅効性の毒で、その威力と持続性は術者の力による。 恐らく死に至るほどの毒では無いだろうが…、戦闘に与える影響は甘くは見れまい。出来るだけ短時間で決着をつける必要がある。 リチャード:
《戦況》 リチャード: HP−3
ステータス異常
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リングA |
リングの上に立ち、次の体者を待つ。 数十秒後に、入り口から人影が訪れる。 暗灰色の長衣を纏った、おそらくは男性。 足音をこそとも立てずに進み、リングへと登る。身のこなしは軽やかで、これといった無駄が無い。魔法の使い手と踏んだが、 体術の方も心得があるようだ。 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ 第二戦<現世界・対人戦> リチャード・ハードカースル(LV4)
互いにダメージ無し 戦闘開始!
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リチャード・ハードカースル |
進行係< 「大丈夫。体があったまってるうちに次をやりたいしね」
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GM…リングA |
リチャードに、進行係が声を送る。 「一旦休憩しますか? それとも続けますか?」 |
リングA…2ターン |
ほんの数秒、空白の時があった。 剣士が攻めあぐねて、様子見にリチャードと間合いを取っていたのだ。 盾をかざして、脇に剣を構え、防御は完璧とでもいった所である。 相手のほうから動くつもりは無いようだ。 しかしそれはリチャードにとって、大した障害にもならない。 すっ、と間合いを詰め、閃光の一撃を掛ける。 甲高い音を立てて、盾に刃が弾けた。立て続けに何度も。 が、が、が、が、ガン! 火花が散り、剣士の防御が揺れる。リチャードの連撃だ。 縦、横、斜め。上から下から。 剣士はじりじりと後退していく。彼は完全に押されていた。 収まりを見せないリチャードの攻撃に焦り、剣士は逆転を図って、縦の下から攻撃を繰り出した。 胸を狙って突き出された刃は、しかし空を滑る。 それまで攻撃を続けていたことなど何でもないように、リチャードは感嘆に斬撃を予測し、避けて見せた。 攻撃には常に隙が付きまとうものだが…それだけの実力差があるのだ。この剣士とは。 彼と同様に、そして剣士も隙を生み出していた。 それを、リチャードは狙う。 「はぁっ!」 防御の解れを縫って、リチャードの斬撃が剣士に食い込む。 「ぅあっ!」 剣士はよろめく、そこへ素早く追撃が襲い掛かる。 一度、二度。 斬撃は盾を、剣を跳ね飛ばし、剣士は戦意を喪失した。 「一回戦、勝者はリチャードに決定しました!」 進行係の声が響く。 リチャード:
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リングA…1ターン |
始めに動いたのは、相手だった。 剣を構えて、気合の声とともに斬り掛かってくる。 「だあああぁっ!」 機先を制すれば勝てると踏んだのだろうか。 相手も若者、与するのに困難は無いと思ったのだろうか。 ならば、それは早計というものであった。 半身の構えの、後ろの足に重心を移す。それだけの動作でリチャードは羽風の外に逃れ、相手の攻撃を捌いて見せた。 彼の構えが固定されているのに対し、 剣士のそれは見事に崩れて身体は泳いでいた。 無論、見逃しはしない。 「はっ!」 逆袈裟に、渾身の一撃を見舞う。 胸当て越しに痛打され、剣士はもんどりうって倒れた。ひゅうと、息を吐き出す音が聴こえる。何とか立ち上がり構えを取るものの、 剣士は明らかにリチャードに気を呑まれていた。 リチャード:
剣士(LV2):
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リングA |
リングへと進み出でてきたのは、一人の人間だった。 二十歳くらいの若者で、一振りの剣と、方形盾を携えている。 男は、緊張した面持ちで壇上を向かってくる。 指定された位置に並び、闘技者達は互いに武器を構えた。 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ 第一戦<現世界・対人戦> リチャード・ハードカースル(LV4)
互いにダメージ無し 戦闘開始!
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GM…リングA |
リチャードは控え室から、リングのある広場へと向かった。 そこには空間が円状に大きく広がり、それを囲うようにして観戦者の席が階段状に並んでいる。 そこに、石の闘技場が数個敷かれていた。 リチャードのその中の一つに上がると、対戦相手もリングへと上がる。 進行係が闘技者の説明をはじめた。 観衆が、沸く。 |