PBeM
〜Dragon Pursurs〜
竜追い達の唄

"煉獄"闘技場
闘技場B

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カイ・フォーティラス

「まったね〜〜〜」
既に消えてしまった…誰もいない方へ向かってそう叫ぶ。
聞こえているか聞こえていないかは定かでないが……


 
リングB

「えっと…………」
カイは、しばらくの沈黙の後、
「それじゃ防具♪」
と短くそれだけを答えた。
見た目では元気を装っているがやはりかなり疲れているらしい。
グレイルも防具を選んだ。
アリスは微妙に顔を顰める。
「なんだい。二人とも防具を選ぶのか…」
どこか面白くないようだ。
「生き物とかでも良いと思うんだけどね。まあ、いいか」
言うと、パチリと指を鳴らす。
カイの足元には、綺麗に畳まれた薄緑色の布の服が。
グレイルの足元には、黒い革めいた光沢の帯が、それぞれ現れていた。
「カイくん、きみのその服は“森妖精の狩衣”。五百年を生きた老木の身体から編んだ神秘の服で、軽くて、丈夫で、魔法などの影響を緩和する性能を持っている。後、少しずつだけど、精神を癒す力がある。
そして、グレイルを示す。
「きみのは、“黒妖魔の帯”。ある鍛冶屋の親子が造り上げた傑作さ。
筋肉の力を増大させ、動きも俊敏になる。防護性能はそれほどでもないけど…『アル・クエル・ソル』っていう魔法の言葉を唱えると、ちょっとしたスーツになる。柔軟だけど堅くて、衝撃を吸収してくれる。その状態だと、強化の力は無くなるけど、代わりに傷を少しずつ癒してくれる。元に戻す言葉は、『フォル・クレル・ナーダ』。
……そうそう、その二つは、どれも、“絶対に壊れない”。
勿論大きな攻撃を受ければ穴もあくし、引き裂けばばらばらになるけど、ちょっと時間を待てば勝手に修復されるから。安心して使っていいよ」
説明を終えてから、アリスはにこりと笑い、
「それじゃあ。
【またいつか会う日まで】」
手を振って、消えた。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
≪闘技場≫
:黄泉路・対魔戦:
優勝
=======
カイ・フォーティラス
グレイル・ソリュード

カイ・フォーティラス:
取得…
PP1.0
SP2.0
BP1.5
IP3.0
魔術0.8
格闘1.2
爪術0.6
体術1.5
軽業0.6
高等呪言0.8
2000ルディ

グレイル・ソリュード:
取得…
PP1.0
SP2.0
BP:
両手剣1.5 片手剣0.2
武官0.8
体術1.2
薬草知識0.3
手当て0.3
2000ルディ



 
リングB

カイにやや遅れてグレイルも駆け出す。
アリスは胡乱気に二人を眺めやる。
カイの、近寄り様の、右側からの蹴り。
傍目にはそう威力の籠もっていないものだ。
それを、アリスは魔剣を操って防ぐ。彼女の足は刃に受け止められ、傷付けられて血をしぶかせる。
よろめきながらもカイは反転し、もう一方の足で蹴りつける。
「くは…」
腹部を打ち付けられ、アリスは呼気を吐く。
其処へ、グレイルが来た。
斬撃を、アリスは避けようとすら出来なかった。
諸に受け、倒れこむ。
ぐずぐずと音をたて、残った左腕が崩れ去る。

アリスは、軽く笑みを浮かべた。
「良い、データが取れたよ」
半死半生の様相のアリスは、満足げだった。
よろりと立ち上がるが、両腕が無く、しかし血の一滴も身に浴びていない姿が、奇妙だった。
アリスは、小声で何事か呟く。
すると、彼の姿を黒い靄のような物が取り巻いた。靄は、彼の腕の付け根のあたりに集束していきほんの数秒の間に、その腕を構成していた。
それを確かめて、彼は頷いた。
この間、闘技場の人間たちは、何の反応もしない。
声も上げず、身動きもしない。
恐らく、アリスが何らかの処置をしているのだろう。
カイとアリスに向かい、彼は、
「さて、もう此処には用は無いから僕は行くけど、そうだね、君たちには大変よく働いてもらったから…、何か、プレゼントをしよう。
次の中から選んでおくれよ」
そして、そのプレゼントの選択肢を提示し始めた。
「ええとね――
1.珍しい武器
2.珍しい防具
3.珍しい動物
4.珍しい魔法
どれがいい?
一人一個ずつ、選んで良いよ」
そうして、思いついたように微笑んでみせる。
「ちょっとした詳細なら、GMに訊けば教えてくれるよ。
メールでよろしくね」



 
リングB

「ごめんねっ!!!!!」
地面に膝をついたアリスに向けて叫びながら、カイは走った。
相手が無防備になって、その身を曝け出しているときならば、躊躇するべきではない。一気に畳み込まねばならないのだ。
戦士としての意識はそう告げる。
それに、情けの部分は、それに躊躇いを促していた。
しかし、これは戦い、試合なのだ。


 
リングB

二人が走り出す。
グレイルを戦闘に、縦に並んでアリスへと向かう。
距離を詰めて、グレイルは正面から剣を振るった。
左手から横薙ぎに払い込む。
アリスは、半身回転させて、グレイルの剣を左手で押し上げるようにしながら掻い潜って躱した。ぶらりと、動かない右手が揺れ、僅かにバランスが崩れる。
グレイルはそれと悟ると跳び、後ろへと逃れた。

そこへ、上空からカイが飛び込んでくる。つい一瞬前に跳躍、グレイルの身体を飛び越えて来ていたのだ。
くるりと回転し、その勢いで爪を振り下ろす。
アリスは防御を魔剣に任せ、左手を地面に付いて一回転。体勢を立て直そうとする。

間断無くグレイルが飛び出した。
<隼斬>
先程アリスに大きな痛手を与えた技だ。
「ちぃっ!」
それと気付いたアリスが舌打ちするが、今の状態は最悪だ。避けられない。上段からの斬撃がアリスを襲う。
狙いは違わず、袈裟懸けに切り払った。
アリス:22ダメージ
更に距離を詰めて地面を蹴ったカイが、浴びせ蹴りを打ち込む。
それは唯一動く左手で防ぐ。
アリス:8ダメージ
アリスは魔剣を操り、盾のように中空に置いて牽制する。その間に距離を取って後ろへ跳んだ。
ぼろり。
その時、使い物にならなくなっていた右腕が地面へと落ちる。同時にアリスは地面に膝をついた。
「ぅく…」
左手で右腕の付け根の辺りを抑え、うめき声をあげる。
「限界、か…」



 
リングB

「こういうのって……いたちごっこっていうんだっけ?」
疲労が濃厚に滲む声で言い、<ヒールタッチ>。

カイ:
「魔術」(高等呪言)成功!
『ヒールタッチ』
>HP+12
>MP−2
HP…30/69
MP…7/25
脚部負傷治癒!

柔らかな白い光がカイを包み込み、その傷を塞ぐ。
鮮血で濡れていた足もその痕跡を消した。
アリスがゆっくりと彼女に歩み寄っていと、それに応じるように、彼女の後ろにいたグレイルが前に出た。
剣を構えるグレイルの見やったまま、しかしアリスは仕掛けない。
手にその魔剣を提げたまま、両腕を広げてみせる。
掛かって来いと、誘うように。

(修正しました;;;)



 
リングB

「グレイルさんっ!!!!!!
…………許さないっ」
カイが悲鳴じみた怒号をあげ、アリスに疾駆する。

カイ:
「部分獣化」>脚部
MP−2
MP…17/25
敏捷力UP!
移動力UP!

無意識下に己の内に眠る獣の魂を開いたカイは、並以上の速度で走り回った。アリスの周囲を弧を描くように。同時に、「マナエクスプロード」の詠唱を行う。
アリスは微妙な笑みを浮かべ、それを見守っているかのようだ。

カイ:
MP−1
MP…16/25

詠唱の締めに入ったカイは、アリスの正面に飛び込んだ。
そして、あたかも魔法を放つかのように、その掌をアリスに向ける。
アリスは反射的に右手に跳躍する。
しかし、彼の居た場所には、そして彼にも何も訪れない。アリスは即座にカイの目論見、それを悟ったが、その時には既にカイは目前まで来ていた。

カイ:
「格闘/蹴り」(魔力格闘:1)(手加減)>アリス
命中!
1回Hit!
MP−1
MP…15/25

思いの外、軽い――そうアリスが感じたとしても、その思いは一瞬にして覆されただろう。二段構えの偽攻を組み、カイはその攻撃を繰り出した。
「はあぁぁぁぁぁぁっ!!!!!!!」
ステップを踏んで、全身を旋風と為した回し蹴り。
その足は、眩い燐光を帯びて、閃光となって疾る。

カイ:
「格闘/蹴り」(魔力格闘:5)(強打)>アリス
命中!
1回Hit!
MP−1
MP−5
MP…9/25

蹴りはアリスを側面から襲い、食い込む。
「くっ…、はははッ!」
ぐらりとよろめきながらも持ち直し、バックステップで距離を置いたカイに向けてその剣を構え……、思い切り投げつけた。
まるでそのような攻撃を予想していなかったカイは、避けきれず、その刃を左脚部に受けた。
「…っ!」

カイ:
脚部負傷!
HP−5
HP…48/69

すかさず走りこみ、アリスは勢いそのままに、カイに蹴り込んだ。

アリス
―神業的成功―
クリティカル効果
<攻撃威力上昇>

カイ:
HP−30
HP…18/69

「あぅっ……!!!!!!」
カイは吹き飛び、もんどりうって倒れる。
アリスは剣を杖にして立ちながら、微笑んで、彼女に告げる。
「彼の戦術、効果的だったからね、使わせてもらったよ。
うん、ありがとう。勉強になった」
後半は、後方のグレイルに向けて。
「……さて。
そろそろ君達も限界かな?
もう一踏ん張りだよ、意地を見せてくれないのかい」
よく注意して見ると、彼の片腕――剣を持っていない右腕はだらりと下がっており、そして袖から見えるその手はぼろぼろに崩れていた。
ふと気が付くと、何時からか彼は地上を進んでいた。当初のように宙を舞うような力は残されていないようだ。

戦況の変化で、行動方針に変更をする方はメールを送ってください



 
リングB

カイは体勢を立て直すとまず、詠唱を始めた。
高等呪言の<ヒールタッチ>。

「咎無き小人よ。
己が主に穿かれし傷痕を、その妙なる手指にて癒せ」

カイ:
「魔術・高等呪言:ヒールタッチ」(2倍消費)成功!
HP+25
HP…53/69

そしてアリスに駆け出すが、それより、彼の方がグレイルの元へ至るのが早い。
「今から、僕の攻撃は、痛いよ!」
からかう様に吠えて向かってくるアリスに、グレイルは無言で、その手に持った剣を無造作に投じる。
「!」
さすがに予想だにしていなかったアリスは避けることを忘れて剣でそれを叩き落した。その好きに、グレイルは腰からもう一本の剣を抜いて、自らアリスに迫っている。
そして、<隼斬>
彼がもっとも手馴れ、的確に操る武威の猛技。

グレイル:
「片手剣」(隼斬)!
命中!
26ダメージ!>アリス
1回Hit!

「ッ…つくづく、見せてくれるッ。
ああ、けれど痛いものは痛いんだッ」
剣を閃かせ、そのまま横を抜けていったグレイルを後ろ目に睨みつける。
そして地を蹴って飛び、蜻蛉を切って彼の正面に回り込んだ。
「人間に出来るのならね、僕にだって、出来るのさ!」
口元の笑みを深くし、アリスは剣を速攻で繰り出す。

グレイル:
防御失敗!<「燕返し」:アリス
11ダメージ!
8ダメージ!
HP−19
HP…16/60

「あはははははッ!」
楽しそうに笑いながら、アリスは再び跳ぶ。
こちらに走り込んで来ていたカイの頭上を越えて、もう一つ跳ぶ。
そしてカイの正面に着地し…そしてよろめいた。
「…、もうそろそろ限界かな?
君達、思ったよりも頑張るね。いいデータが取れそうだよ」

戦況の変化で、行動方針に変更をする方はメールを送ってください



 
リングB

そして、カイが跳んだ。
空中で回転して、手から伸びた鉄爪を振り下ろす。その姿は猫か猿か…極めて身軽な動きでの攻撃だった。

カイ:
「爪術」・格闘」攻撃!>アリス
命中力13…紙一重の命中!
1回Hit!

アリスは大きく身を仰け反らせて攻撃を躱す。
だが、紙一重で避け切れていなかったようだ。彼の胸の辺りが僅かに裂ける。
カイは着地し、続けて飛び上がり「回し蹴り」。
しかしこれは体勢的にも無理があり、易々と躱される。
だが、この動作は攻撃が目的なのではなかった。
彼女の身体でアリスからは死角になっていた場所から、不意をついてグレイルが飛び出す。
ウおォォォォォッ!!
裂帛の気合を放ちながら、グレイルが猛虎の様に突撃した。

グレイル
―神業的成功―
クリティカル効果
<攻撃命中率上昇>

「両手剣」虎襲成功!>アリス
「両手剣」露払い成功!>アリス
連続技「漣」発動!
虎襲>命中!
虎襲>命中!
虎襲>命中!<防御
露払い>命中!<防御
露払い>命中!
露払い>命中!<防御
漣>命中!
Full Hit!
≪技能判定≫
「両手剣」技能判定(難易度2)
…成功!
追撃>命中!
「両手剣」技能判定(難易度3)
…失敗!
≪連鎖攻撃終了≫
合計8回Hit!

完全に不意をつかれ、アリスはグレイルの前に無防備な身体を曝け出す形となっていた。
猛虎の様な連続攻撃から一転して流麗な剣捌きで一刹那に打ち込む。
刃が霞み、斬撃が無数に見える。
それから続いて、立ち尽くしたままのアリスに強く斬り付ける。
「ぅ、ぐ――!」
アリスはもんどりうって倒れ、うめく。
「う、く……、素晴らしいね。やってくれるね!」
仰向けの状態から飛び起き、剣を八双に構え、「これも武技だしね。これくらいのずるはいいだろう?」叫びつつ、宙を薙ぎ払う。
空気がうねり、漆黒の旋風となってカイとグレイルに襲い掛かる。

カイ:
HP−16
HP−9

グレイル:
HP−12
HP−13

カイとグレイルはドリルのような風に吹き飛ばされ、お互いにアリスに分断される形となった。
「まずは、君にお返しだ!」
アリスは剣を右手に握り、グレイルに向けて駆け出す。

≪状態≫

カイ:
HP…28/69

グレイル:
HP…35/60

戦況の変化で、行動方針に変更をする方はメールを送ってください



 
リングB

カイとグレイルは一旦アリスと距離を置いて合流する。
そうしてから、カイがまずアリスに駆け出す。
アリストレッタは微笑んで、見守るような目で見詰めていた。
カイは間合いを詰めたと同時に跳躍し、飛び蹴りの構えを見せ、
――そのまま背後へ回った。同時に向き直り、蹴りを放つ。
オォォォォオオォォォォォ!!
それとほとんど同時に<虎襲>を掛けるグレイル。
アリスはただ無言で、その場から跳ぶ。
全く体重を感じさせない動作で、空中でくるりと反転しながらカイの攻撃に回し蹴りで迎える。

カイ:
「格闘」攻撃!>14 13<「格闘」攻撃!:アリス
アリスのカウンター失敗!
カイの攻撃、直撃!
1回Hit!

アリスは宙に飛んでその攻撃を躱したかに見えたが、カイの足は翻り、再度アリスを襲った。カイの動きに攻撃を合わせていたアリスはまともにその蹴りを喰らう。
「っ、早いね…」
空中で体勢を崩しながら落下するが、ぎりぎりで地面に片手を伸ばして、独楽のように回転して勢いを付けて飛び、その場を逃れる。
カイとグレイルの間合いから離れ、体勢を立て直した。
(グレイルの虎襲はアリスの移動により射程が足りず、未発動扱いです)

戦況の変化で、行動方針に変更をする方はメールを送ってください



 
リングB

「アリスお姉ちゃんだね♪
私はカイ。カイ・フォーティラスだよ♪ よろしくね♪」
語尾にびっしりと♪マーク。
アピールするかのように体全身を使って挨拶をした。
悪魔…と言う事は認識しているのらしいが、友達に話し掛けるような素振りであった。
 「それじゃ……いくよ」
先ほどとはうって変わって戦士の瞳。殺しあうそれではないものの、面前の物を敵と捉えた双眸がアリストレッタ・フラックフロックへと向けられていた。
カイはアリストレッタを軸としてその場から反時計周りに駆け出した。
同時に、グレイルもカイと呼応して走り出す。
互いに、アリスを中心にして弧を描いている。
「ぼくは、一応雄体なんだけどねぇ」
にこやかに微笑みを浮かべたまま、その場から動かない。
カイは、アリスを中心にしてグレイと点対象の位置に来たところで転進、一転してアリスに向かう。
間合いを詰め、眼前まで来たところでカイは片足を軸に回転し、蹴りを打ち込んだ。
<回し蹴り>

カイ:
「格闘」(回し蹴り)>アリス
命中力15…命中!<防御
1回Hit!
MP−3

「うん、まあまあな一撃だね」
微笑み、アリスは身体を翻させ、

カイ:
回避失敗!<「背面取り」:アリス

す、とカイの背後に回った。
側面から向かってきたグレイルの攻撃をいなす意味もある。
「君は、格闘術だったね」
呟きながらアリスは剣を宙に放り、身体を半身に移して鋭く足を放った。

カイ:
回避失敗…
防御成功!<「格闘」攻撃:アリス
HP−2
回避成功!<「格闘」連撃:アリス
回避失敗!<「格闘」連撃:アリス
HP−11

「っ……!」
後方からの三段の蹴り、一つ目は足で受け、二つ目は身を沈めて躱したものの、最後の攻撃はまともに喰らってしまう。
側面に押し出されながらよろめく。
既にアリスに接近していたグレイルは技を放っている。
<三日月>そして、<半月>

グレイル:
「両手剣」(三日月)成功!
「両手剣」(半月)成功!
三日月:命中力16…命中!
半月:命中力15…紙一重で命中!
アリスにダメージ!
連続技「朧月」成功!
追加ダメージ!
MP−5

霧の夜に咲き、静かに佇む月の様に流麗な斬撃がアリスを襲った。
「つ、これは、痛いね…」
やや眉を顰めながら、アリスは剣を取る。
「お返しは、しなくてはね」

グレイル:
防御成功!<「片手剣」反撃!:アリス
防御失敗!<「片手剣」連撃!:アリス
防護力で無効化!
防御成功!<「片手剣」連撃!:アリス

グレイルはレオを構えて、アリスの素早い攻撃を受け流す。
三つの閃きの内、一つだけを受け損ねたが、掠めただけだ。
「うん、やるね」
アリスは変わらぬ微笑みのままで、後ろに飛び、そこで剣を宙に置く。切っ先を上にして、剣は宙に留まった。アリスはぴたりと、先程と同じ構えを取る。
グレイルは攻めあぐねた。
カイの背後をああも易々と取り、そして繰り出した連続攻撃。
悪魔、とは伊達ではない。
どうやら筋力その物はそれほどではない様だが、その敏捷性はかなりのものだ。

≪状況≫

カイ:
HP−13
…53/69
MP−2
…23/25

グレイル:
無傷
MP−5
…20/25

戦況の変化で、行動方針に変更をする方はメールを送ってください



 
リングB

「それでは、最終戦、開始します!」
審判の声に応じて、どよめきと歓声が二人に送られる。騎士風の男はともかく一見するとただの子供にしか思えない少女が此処まで来るなど、はじめは誰も思ってなどいなかったのだ。
…そして、最後の対戦相手が現れた。
宙に燐光が生まれ、ゆらゆらと回転しながら降りて行く。
それを中心に、黒い衣を纏った人影が現れる。
引き締まった細身の体躯に漆黒の肌、黒ずんだ銀色の髪。足は地面より数十センチほど上空にあり、たゆたうように浮かんでいる。そして漆黒の肌よりも更に黒い瞳は不可思議な色で二人を見据えていた。
(人?)
思い、即座に打ち消す。
あれは…、人の形をした魔物だ。
つまり、悪魔である。
(この世界では、<人の形をして知恵を持ち、人間の言葉を喋る邪悪な存在>を悪魔と総称する)
「何故悪魔が…」
グレイルは戦慄して呟く。
大概の悪魔は人間以上の身体的能力を持ち、そして優れた知恵と魔力を持つ。そして人間に対する害意をほぼ例外なく持っているため(当然のことだがその理由は全く解っていない。悪魔とコミュニケーションを取れた人間はほとんど存在しないのだ)、このような場所に現れるのは奇妙だ。審判や進行係の様子を見ても、特に慌てた様子も無く、悪魔がこの最終戦の対戦相手であることは疑いないようだが。
そんなことを考える冒険者達に、悪魔は口を開く。
「そう混乱しなくてもいいじゃないか」
意外にもひょうきんな声だった。
微笑みさえ浮かべながら、悪魔は、
「ぼくはアリストレッタ・フラックフロックという名前でね。
簡単にアリスと呼んでくれればいいよ」
宙に浮いたまま、優雅に一礼してみせる。
「理由あって、人間と闘りあってみたくてね。
その辺りの審判とか観客とかには“刷り込み”させてもらってる。君達は普通の状態であるほうが望ましいから、こうやって正直に向かい合っているんだけどね」
手で周囲を示しながらそう言う。
「理由っていうのが、この器の性能と限界を知る為…っていうのでね。予備知識の無い君達に言っても良く解らないだろうけど、ぼく達悪魔って奴は、一つだけの身体に縛られてはいなくてね。色々な身体を作っては使っているんだ。それで、これが新しい身体」
にっこりと自分の胸辺りを指差し、「割と気に入っているんだ」と言う。
「ま、試験的にね。とりあえず君達くらいの実力がある人間(この場合の人間とは、彼等知的生物全体を示す)と戦ってみようとね。そういう訳だから、全力で頼むよ。ぼくも全力で行くから、さ」
最後は微笑みで締めくくり、そっと髪をかき上げる。
左の腕を下げたまま軽く肘を曲げ、右手を伸ばしてカイとグレイルに下向きに差し出す奇妙な構えを取り、静かに闘気を放った。
強大な魔力の鼓動と、武威の気を彼等は感じる。
「そうそう、ぼくは何でも一通り出来るからさ、何をやってきてもいいよ。それに応じるからね。…あ、君達は剣と、魔法だっけ? だったら、剣が必要だね」
彼がそう言った刹那、宙に燐光が集まり剣を象る。
アリスが手に取らないままに、剣は中に止まって漂う。
「開始!」
審判の声が響き渡った。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

最終戦<黄泉路・対魔戦>

カイ・フォーティラス
グレイル・ソリュ―ド
VS
アリストレッタ・フラックフロック

互いにダメージ無し
互いに疲労無し
互いに状態変化無し

戦闘開始!



 
カイ・フォーティラス

カイ<

カイの問いかけに、
「あぁ、最後の試合だがんばろう」



 
カイ・フォーティラス

グレイル<

「もちろん出るよね♪」
グレイルをみるカイのそれは、まだまだ元気の有り余る声だった。



 
リングB

「あう〜〜………痛いよ〜〜〜」
半分涙目になりながら…カイは勝利の余韻に浸っていた。
グレイル自分の薬草と、カイの手持ちの薬草で、自分やカイの手当てをした。

手当て:
グレイル>グレイル
ポーション・キュアー3個使用。
…成功!
グレイル>カイ
ポーション・キュアー2個使用。
ポーション・フラグランス1個使用。
特徴「世話好き」ボーナス!
…大成功!

グレイル:
HP+29
54/60
MP
25/25

カイ:
HP+24
69/69
MP+11
25/25

そこで、進行係が声をかける。
「最終試合に出ますか?
それとも、まだ休みますか?
それとも、此処で終了しますか?」



 
リングB

ケルベロスは、報復の一撃を繰り出す。
三つ首が同時に放つブレス。
灼熱の炎がカイとグレイルを襲った。

カイ:
HP−10

グレイル:
HP−12

カイは詠唱を始める。
<マナ・フレイム>
先ほどと同じ。煙幕としての目的だ。
その間やや無防備になる彼女から気を逸らすために、グレイルがケルベロスに接近し、攻撃を仕掛けた。

グレイル:
「両手剣」攻撃!
>命中!
>失敗!
1Hit!

カイが傷付けた首に連続して切りかかる。
ケルベロスは苦鳴を洩らしつつもグレイルに喰らい付いた。

グレイル:
被攻撃!
>防御失敗!
>受動防御!
HP−5

グレイルの反撃!
「両手剣」攻撃!
>命中!
1Hit!

腕に喰らいついてきた顎を引き剥がし、グレイルはすかさず剣を振るう。
鈍い音を立てて、血の糸を伸ばしながらケルベロスが仰け反る。
そこへ、

カイ:
「マナ・フレイム」詠唱成功!

グレイル・カイ
連携発動
―<連武連携>―
判定にボーナス

>ケルベロスは炎を無効化!
>視覚撹乱!
MP−3

同時にカイは駆け出す。
グレイルは炎を身体に散らしながら、視界を妨害されたケルベロスに向かう。

グレイル:
「両手剣」攻撃!
>命中!
>命中!
>失敗!

カイ:
「格闘」追撃!
>命中!
>失敗!

グレイル:
「両手剣」追撃!
>命中!
>命中!

5Hit!

連携終了

さしものケルベロスも、この連続攻撃には耐えられなかった。
地に倒れ、そして漆黒の炎を内から燃え上がらせて動かなくなる。
そして、会場を歓声が包んだ。

カイ:
HP−10
53/69
MP−6
19/25

グレイル:
HP−35
25/60
MP−0
25/25

≪戦闘終了≫



 
リングB

「あちちっ……やったなぁ!」
カイはマナ・フレイムの詠唱をはじめる。
同時にグレイルが切りかかる。
「はぁっ!」

グレイル:
「両手剣」攻撃!
>命中!
>命中!
>命中!
3回Hit!

すくい上げるような一撃からの連撃がケルベロスに食い込む。
ケルベロスはグレイルを睨み付け、そのうちの二つの頭が喰らい付く。
「くっ…」

グレイル:
HP−11
HP−7

そこでカイの詠唱が終わる。

「万物なる存在にして無なる存在。
大気に遍く夢幻の風。
…魔力よ、空を焼きて灰と為せ!」

ケルベロスを燃え上がる焔が包み込むが、意に介した様子は無い。
どうやらその存在は、極めて火に近いものであるらしい。
しかし、彼女の目的は果たされていた。
視界を炎で遮られる形となったケルベロスはカイの接近を許してしまう。

カイ:
「格闘」攻撃!
>命中!
「爪術」<部位狙い・眼>攻撃!
>失敗…通常命中!
2回Hit!

攻撃するや否や飛びのき、カイは距離を置く。
ケルベロスは、怒りに満ち満ちた形相で人間達を睨みつけた。

戦況の変化で、行動方針に変更をする方はメールを送ってください



 
リングB

ケルベロスと、カイとグレイルの二人は距離を置いて対峙する。
グレイルは彼の判断する間合いのぎりぎり外で剣を構えて、弧を描いてケルベロスに向かって左手に動いていく。カイは元居た場所から動かない。ケルベロスの隙を待っている。
互いに離れていくカイとグレイルを、地獄の番犬は三つある頭部を有効に使って同時に捕捉している。この黒い魔物は口から唸り声と共に炎を溢しながら様子見を取っていた。
暫くその調子で時間が過ぎていくと思われたが、不意にケルベロスの顔の一つが動き、グレイルに向かって炎を吹きかける。
その瞬間を待ち受けていたグレイルは、余裕を持って跳躍して躱すと、翻って斬撃を打ち込む。

グレイル:
「両手剣」攻撃>ケルベロス
>命中!

それとほぼ同時にカイが飛び出す。正面からケルベロスに向かって駆け込んでいく。頭の二つが反応し、しかし彼女に向けて炎を吹きかけたのは一つ。炎は一条。どうやら、三つの頭はやはり三種の管制を持っているようだ。
息を呑んで横っ飛びに飛ぶカイ。その位置からケルベロスの懐に飛び込もうとしたが、着地を狙って、残りの一つが炎を放った。

カイ:
HP−6
63/69

辛くも直撃は逃れたが、それでも炎に絡まれてしまう。
三つの頭はそれぞれの考えで動くようだ。
戦術の変更が必要かもしれなかった。

戦況の変化で、行動方針に変更をする方はメールを送ってください



 
リングB

そして、次にリングに上がってきたのは、一体の黒い獣だった。
軋むような巨体にほの黒い炎を滲ませた、獣。
三つの頭と三対の瞳を持った犬だ。
“地獄の番人”の名で知られる魔獣だ。
噛み合わせた口から、どす黒い炎が洩れ出でている。
「始め!」
審判が、戦いの開始を告げた。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

第三戦<黄泉路・対魔戦>

カイ・フォーティラス
グレイル・ソリュ―ド
VS
ケルベロス

互いにダメージ無し
互いに疲労無し
互いに状態変化無し

戦闘開始!


 
 
リングB

グレイルは、闘技参加時に受取った薬品を取り出し、自分とカイの手当てを行った。

グレイル:
「手当て」成功!
>カイ:HP・MP完治!
>グレイル:MP+8



 
リングB

「猛き、風に舞い上がる炎の小人達よ。
広き、その空に踊る激しき狩人達よ。
狩りの時間は来た、贄は其処にある。
来よ! 羽ばたきて燃え上がれ!」

魔物の外殻の硬さを見て取ったカイは、迷わず魔法の詠唱を始めた。
魔力を結集させ、炎と爆裂を生み出す、<マナ・エクスプロ―ド>

カイ:
「詠唱魔術」(マナ・エクスプロ―ド)成功!
>地を這う者にダメージ!

生み出された爆炎は、魔物の表皮を焦がし、体液を沸騰させる。
軋むような音で悲鳴し、魔物は苦痛に暴れだした。振り回した尾が、カイに襲い掛かる。

地を這う者
―神業的成功―

魔法の発動の為に一瞬だけ動作の止まっていたカイは、翻り、跳ねるようにして放たれた尾の一撃を避けられなかった。
黒ずんだ針が服を貫いて、カイの腹部に突き刺さる。

カイ:
「クリティカルヒット」>HP−19
「毒攻撃」>抵抗失敗!

針を受けると同時に、『鋭い痺れ』がカイを蝕む。
どうやら最初に感じたとおり、この魔物の尻尾の針には毒があるようだ。
とまれ、カイの魔法でこの魔物が痛手を受けた事は間違い無い。
グレイルは魔物に向かって走り込んだ。
「ウオォォォォォォォォオオオッ!!」
レオを振りかざし、「虎襲」。

グレイル:
「両手剣」(虎襲)Hit!
>地を這う者にダメージ!
「士気崩壊」(虎襲)
>効果が無かった!

咆哮しながらの突撃が、地を這う者の身体を抉る。
外殻が弾け、体液がしぶく。
切り刻み、そして続けて「露払い」を繰り出す。
連撃から連撃へ。

グレイル:
「両手剣」(露払い)Hit!
「虎襲>露払い>…連続技:漣」完成!
>地を這う者を撃破!

炎に焼かれ、そして剣に刻まれ、魔物の高い生命力もそれで潰えた。
力無く地面に横たわる。
審判が戦いの終了を告げ、そして、歓声。

≪状況≫

カイ:
HP−19
MP−8
「毒」

グレイル:
無傷
MP−12

≪戦闘終了≫



 
リングB


カイとグレイルは並走して、地を這う者に向かった。
どちらもまずは様子見の心積もりだ。
相手の撹乱を目的に、カイが魔物の周囲を飛び回る。魔物は、反応しているのかいないのか、その表情は無く、視線は動かない。
同じく、グレイルも防御の姿勢のまま、構えは変わらない。
カイと同様に、全く攻撃の気配が無いのだ。
ほんの数秒、リング上には膠着の空気が満ちた。
観客が待ちきれなくなりかけたその時、動いた。
地を這うものが上体を反らして伸び上がる。腹を正面に向けて、その無数の足を軋ませて立つ。ちょうど真正面にいたグレイルに向け、筒状になっていた口を開くと、
「――!」
紫色の息を吹き出す。グレイルは息を呑み、横に跳躍して躱した。そこへ、後ろの尻尾が信じられないほどに伸びて、頭上から襲い掛かる。
ガッ
済んでの所で、グレイルは剣を振るってその尻尾を薙ぎ払う。硬い音を立てて、魔物の尾鞭は跳ね上がり、縮んで、戻っていった。
(天然の連携か…)
わき目に観察すると、地面の、魔物の吐いた息に曝された辺りは、さんでも浴びせ掛けられたように腐食している。
動作そのものは鈍重だが、一旦攻撃態勢に入ると、極めて剣呑な攻撃を、それも素早く仕掛けてくる。更にその表皮は硬く、生半可な攻撃では傷も付くまい。知性とは無関係の獣らしく、偽攻や牽制等は大して効き目も無さそうだ。


 
リングB


圧倒されるような歓声に包まれながら、
冒険者たちは次の対戦相手を待つ。
そこで通路の扉が開き、対戦相手の魔物がリングへと進み出でる。
蠢くモノ。それは、石色の皮革を持った芋虫めいたものだった。
目は紅く光り、虚ろに彼等を見据えている。
尻尾は長く伸びて先が尖り、風に揺らめいていた。先端だけ色が黒ずんでおり、もしかすると毒でも持っているかも知れなかった。
そして、審判が試合開始の合図を告げる。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

第二戦<黄泉路・対魔戦>

カイ・フォーティラス
グレイル・ソリュ―ド
VS
地を這う者

互いにダメージ無し
互いに疲労無し
互いに状態変化無し

戦闘開始!



 
グレイル・ソリュード


「あぁ、始めてくれ」


 
カイ・フォーティラス


「もっちろん♪」


 
リングB


手当ての終わったカイとグレイルに、係員が訊ねる。
「第二試合に入りますか?」


 
GM


グレイルは、カイの所持していた薬物を取り、彼女の手当てをした。

カイ:
HP+7
MP+14
HP・MP:MAX
ポーション・キュアー:1個消費
ポーション・フラグランス:2個消費



 
グレイル・ソリュード


カイ<

「ああ、魔法をかなりつかったようだしな。
俺はまだ大丈夫だが付き合おう」



 
カイ・フォーティラス


カイは声のした方に上半身だけむけて大きく手を振った。
「やすみま〜〜〜〜す」
……見た感じだと疲れなどホトンドなさそうな感じだった。
そして今度はグレイルの方を向き

グレイル<

「ね♪いいよね?」
と訊いた。



 
GM…リングB


二人に、進行係が声を送る。
「一旦休憩し、道具を使用しますか?
それともそのまま続けますか?」


 
リングB


「……なら………………一気に潰す!!!!!」
カイの、その幼き体から似合わぬ殺気。

「はっ!」
空けた間合いを一気に詰め、
その勢いを全てそのままに大きく蹴りを放つ。
ザッ! ガッ!
側面から打ち抜き、空中でくるりと回転して後ろ周りに蹴り込む。
たたらを踏みながらも、
完全には均衡を乱されなかった魔物は、眼前の少女に拳を振るう。
「っ!」
カイは攻撃を真正面から受けたが、空いていた両腕でそれを防御する。勢いでそのまま後ろに飛ばされたが、
蜻蛉を切って綺麗に着地し、そして即座に右肩に飛びのく。
その一瞬後に、グレイルがトロルに飛び掛る。その脇を抜けて、カイは後方へと退がって行った。
オオォォォォォォォォォォッ!
雄叫び、そして突撃。裂帛の気合と共に、
一、二、三連撃!
ほとんど密着しながらの猛攻に、トロルは為す術も無く切り刻まれる。
激しく血飛沫を撒き散らしてよろめく魔物に、

「枷無き足もて渡る者。
自由なる者にして暴く者。
その手に握る、躊躇無き不可視の刃を、
我が敵の、命絶つ為にこそ振るい抜け!」

無数の風刃に押し包まれ、完膚なきまでにトロルは屠られた。

歓声が周囲の音を支配する。
カイとグレイルの勝利だ。

カイ:
HP−7 MP−14
「格闘」攻撃2Hit!
>トロルにダメージ!
「詠唱魔術」<ウィンド・カッター>成功!
>トロルを撃破!

グレイル:
「両手剣」技<虎襲>3Hit!
>トロルにダメージ! トロルの士気低下!

戦闘終了!



 
リングB


カイ・フォーティラスとグレイル・ソリュ―ドは、リングへと上がった。
歓声とともに、驚いたようなどよめきが上がる。
おそらく、カイの子供のような容貌によるのだろう。

暫くして魔物用の入場口の鉄格子が上げられ、
一体の魔物が上がってきた。
大柄なオークのような体格に、湿った緑色の肌。
頭部はつるりとしており、鼻などの造作は無く、
眼だけが異様に浮き出している。
トロルという名の魔物だが、二人にはその名前すら分からなかった。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

第一戦<黄泉路・対魔戦>

カイ・フォーティラス
グレイル・ソリュ―ド
VS
トロル

互いにダメージ無し
互いに疲労無し
互いに状態変化無し

戦闘開始!