PBeM
〜Dragon Pursurs〜
竜追い達の唄

北海王国シリィン:
大陸の北部。北の遺跡群と魔物の大地を監視する。
国王はモノンド。名はオムネイツ。近辺のドワーフの集落からも敬意と信頼を受けている。



 
シース

アシュレイ<

「…、助かります」
 あえて謝罪の言葉は述べず、シースはアシュレイに従った。
 

ふたりは魔術師ギルドに移動しました。



 
アシュレイ

 既に歩き出している。考えるよりも行動する質なのだ。

シース<

「俺のことはいい」
 肩越しに告げる。



 
シース

アシュレイ<

「そう、――そうですね……」
 それが思いつかなかったのはそれほど心が乱れていたからだろうか。
 それとも、居場所がわかってしまうのが、怖かったのだろうか。
「…行ってみましょう。アシュレイの用件は、いいのですか?」



 
アシュレイ

シース<

「魔術師ギルドに行こう」
じっとしていると考えが悪い方にばかり行ってしまいそうだ。
「ハルークが何処に飛ばされたか、魔術師ならばある程度範囲を絞り込めるのではないか?」



 
シース

最初おどろいたような顔をして、それから微笑む。

アシュレイ<

「アシュレイなら、そう言ってくれると思いました。
…けど、手掛かりもないんですよね。
ちょうど行く前に、テレポートとかいう魔法を覚えたらしいんです。どこにでも瞬時に移動できる便利な魔法らしいんですが…
それに失敗してしまったらしくて」
表情を曇らせる。
「僕は遺跡の入り口にいましたが、彼の姿はどこにも…。もしかしたら、壁の中にでも転移してしまったのかもしれない…」



 
アシュレイ

シース<

シースは鬱屈しているように見えた。
「手伝わせてもらえるか?」
そう言ってから、言葉が足らないことに気付いて言い直す。
「ハルークを探すのを…だ。こういう場合、手は多いほうが良い」



 
シース

アシュレイ<

微笑みが、アシュレイの質問にぎこちなくなる。
「それが…、あれからまた別の遺跡にいったんですが、そこではぐれてしまいまして。挙句の果てに、落盤で遺跡はふさがれてしまいました。
…彼のことだから、無事ではいると思うのですが…、まったく、仕方のない人です」
 苦笑は、その精彩を欠いていた。



 
アシュレイ

質問には首肯で答えて、表情を和ませる。

シース<

「久しぶりだな。元気か」
何か足らないような気がして、周囲を見回した。
背の高い魔道士の姿が見当たらない。
「ハルークは一緒じゃないのか?」



 
シース

シースは仕事中にはぐれてしまったハルークを探してギルドに来ていた。誰に聞いても分からず、諦めて宿へ向こうとしたところで、見覚えのある姿を見かけた。彼は以前、ハルークとともに近くの遺跡を探索した(探索は失敗に終わった)仲間だった。

アシュレイ<

「アシュレイじゃないですか!」
近付いて、懐かしそうに声を掛ける。
「お久しぶりです。ここへは、やはり仕事をお探しに?」



 
GM

アシュレイがギルド員に声を掛けようとした瞬間、聞き覚えのある声が、それをさえぎった。

 
アシュレイ

竜追いギルドの扉をくぐり、掲示板に視線を走らせた。依頼は一つあったが、自分の
技量では難しいと判断して諦める。
部屋の奥に添えつけられたカウンターに向かい、其処にいた係員に話し掛けた。

ギルド係員<

「仕事を探しているのだが」



 
女剣士リシュエル

スカイホーク<

くすりと微笑んで、
「じゃあ、未熟者同士、頑張りましょ。
――もう今から出発してもいい?」



 
スカイホーク・レジス

リシュエル<

「そうか、魔法には詳しくないのか。」
そう言うと少し微笑んでこう言った。
「ま、俺も大したことないけど…俺といると嫌でも少しは詳しくなるぜ。
役立たずー!って言って捨てないでくれよ。」
と、なれない冗談を言ってみたりした。



 
女剣士リシュエル

スカイホーク<

「えーと…」
スカイホークが上げる魔法の名称に、困ったような笑いを浮かべた。
「ごめんなさい、魔法は全然解らないのよ。名前を言われてもちょっと…」
それから、気を取り直して頷く。
「あら、武術の心得もあるのね。だったら尚更安心だわ。
これから向かう遺跡は規模が小さくて、通路も狭いらしいの。だから二人くらいしか行けないから、剣士と魔術師一人だけだと戦力的に心許無いのよ。だから、ちょうど良かった。
――それじゃあ、行きましょうか?
それとも、冒険の準備が必要かしら?
これから行く場所は、往復2日位だけれど、もしかしたら遺跡にかなり長く滞在するかもしれない。
私が狩猟も出来るから、ある程度の食料は道中確保できるかもしれないけれど」



 
スカイホーク・レジス

リシュエル<

「俺は…。」
そういうと手に持っていた杖を見せながら
「俺はこの杖を使って…えーと、まぁ、軽い魔法だね。
攻撃はマナ・フレイム。回復にヒール・タッチだ。
それとこの杖の先を使った槍術を少々…。」
そして両の手を天秤の皿のように広げて
「あとはちょっと変った能力があってね…。機会があればご披露するよ。」

そう言うと軽く微笑んだ。



 
女剣士リシュエル


スカイホーク<

「あら、手早いお返事ね」
こちらは助かるけれど、と微笑み、
「でしたら、よろしくお願いね。
…そうそう。冒険に出る前に相談しなければいけないわね。
私はこれを――」
腰に下がっていた剣を取って見せる。
「使うわ。あとは、ちょっとした野伏の心得があるの。
…あなたは、魔術はどれくらい?」



 
スカイホーク・レジス

リシュエル<

「初めまして。俺はスカイホーク・レジス。まあテキトウに呼んでくれ。
よろしく。…君について行かせてもらうよ。」
と、笑顔で引き受けた。
「丁度俺も仕事探してたとこだし…ね。」
そういうと軽く会釈をした。



 
女剣士リシュエル

やや淡白なギルド員の応対に眉を顰めながらも、言われたとおりにスカイホークに向かい、

スカイホーク<

「はじめまして、魔術師さん。
私はリシュエル。見ての通りの冒険者ね。
お願いしたいことがあるのだけど……
実は、ちょっとした規模の遺跡の情報を入手したのだけど、その遺跡を探索するにはちょっとした魔道の知識が必要らしいのよ。
それで、手の空いている魔術師さんを探していたの。
どうかしら、もし宜しければ、私と暫くご一緒しない?」

魔術師の冒険者を探すのに相当の時間を取られていたようで、やや性急に用件を述べた。
切れ長のやや冷徹そうな顔立ちの女性だが、感情は豊かなのだろう。
物腰を見ると、それなりに経験を積んだ剣士だと思える。



 
ギルド員

スカイホーク<

「いや、君が魔術師で、手が空いているんならいいんだ」

リシュエル<

「ご所望の人間は見つかったようだ。
あとは、そちらでやってみてくれ」
言って、次の冒険者の応対を始める。



 
スカイホーク・レジス

まわりの様子をうかがいながら出番が来るのを待っている。
係員の視線がこちらに向いているのにさえ気付かずに、まわりの様子をうかがうというよりも、まわりの様子を楽しんでいるように見える。

ギルド員<

自分に何か話を振られたのに気付き「へぁ?」とまぬけな声を出す。
一瞬、他の誰かに聞いているのかとまわりを見渡す。
見たところやはり自分に問い掛けたようだと思い、返事を返す。
「あぁ…えーと、コホン…何がです?」
まぬけな声を出してしまった手前、少し咳払いで誤魔化す。
彼らの話をほとんど聞いていなかったために何の話をされているのだかさっぱりわかっていない。
少し記憶を辿ってみて自分の魔術が必要とされていたんだっけか?と思い出す。
「えーと、俺ですか?
ええ、まあ、むしろこちらに何か面白そうな情報でも入ってないかなーと思って立ち寄ったことですし…。で、どうかしました?」
苦笑して話を聞いていなかったと顔で述べる。



 
ギルド員

リシュエル<

「魔術師か……」
考える素振りを見せてから、
お前さんの後ろにいる奴なんかはどうだろうな」
とスカイホークを示してみせる。

スカイホーク<

「で、そこの魔術師風の君。君は、手は空いているか?
この女剣士殿が魔術師をご所望なんだが」



 
スカイホーク・レジス

初めてここを訪れたようで
建物の中に入るなりきょろきょろと周りを見渡している。
係員と話をしている一人の黒髪の女性に視線を向ける。

リシュエル<
  
「…はぁー…綺麗な髪だなぁ…。」
と感嘆をもらしています。

そのまま彼女が係員との話を終えるのを後ろの方で待っています。



 
女剣士リシュエル

一人の剣士風の出で立ちの女性が受付に立ってギルド員と話している。

ギルド員<

「近くに小規模の遺跡の情報を得たのだけれど、魔術の使い手が必要らしくてね、手の空いた魔法使いに心当たりは無いかしら」



 
リツ

舞台はシナリオ5「眠らない寝床」へと移動しました。


 
ギルド係員

客の視線を集めているジョードヌ人の剣士にも、この熟練の係員は、大した感動も見せずにいた。リツの質問に、ざっと手元の書類に目を走らせてから答える。

リツ<

「今のところ、割のいい仕事は無いな…」
言ってから、リツの全身を眺める。暫く観察してから、
「そうだな。少し危険だが…、ハルークという冒険者が持ち込んできた仕事があるな。
拘束期間はわからんし、危険度はかなり高いようだが、見返りも大きいらしいな。遺跡の探索らしいが…、
同行者になってくれる、それも見所のある奴がいたら、
真向かいの遺跡ギルドで待っていると伝えてくれと言われたんだが。
どうする?
今のところ、仕事…冒険はそれくらいしかないが」
行くのだったら、あの魔術師が仲間を見つけて旅立っちまう前に、
遺跡ギルドに行った方が良い、と続けた。



 
リツ

リツは周囲の冒険者の何人かが寄せてくる興味の眼差しを知らぬげに、部屋の中に視線を走らせている。そして、手持ち無沙汰そうに佇んでいた一人の冒険者に適当に目をつけた。

冒険者A<

「あの、…少しよろしいですか?」
軽く微笑を浮かべて、声をかける。

「うん?」と振り向く男に、リツは自分が竜追いの冒険者としては日が浅く、不慣れな事を告げた。
「今、私は仕事を探しているのですが…、
ここでは冒険者に対して仕事の斡旋を行っているのですよね?」

冒険者は「それなら」と、奥のカウンターを示してみせる。
「あそこでやっているよ。もっとも、手頃な仕事があるかどうかは判らないけどね」

リツは礼を言って、部屋の奥に添えつけられたカウンターに向かい、其処にいた係員に話し掛ける。

ギルド係員<

「仕事が欲しいのですが…、何かあるでしょうか?」



 
GM

今日も今日とて寒い中を仕事を求めて訪れる冒険者達が後を断たない。
十人十色のいでたちで、年齢も様々。一見子供に見える者から、60は年齢を重ねていそうな者まで集まっている。
中には、そういった者たちと話をするだけに訪れている者もいるが。
ともあれ、暖炉が煌々と燃えている広間には、三十人は冒険者達が集まっていた。それぞれに世間話をする様子は、真向かいの遺跡ギルドのそれと大して差は無い。
そして、その広間の出入り口である扉が開く。甲高い音を立てて寒風が通り抜けていった。
入ってきたのは、女性が一人。何人かが彼女に視線を向けて、そして物珍しい物を見るような表情を浮かべる。
佩刀し、奇妙な鎧を身に着ている。雪を被って、一部一部白に塗られているが、その色は紅。目にも鮮やかな紅だ。
細く美しい髪は黒く、濡れたような光沢を放っている。瞳の色も同じ、黒。
顔筋は整っており、抜けるような色の白い肌と相まって、物々しい形状の鎧とは不釣合いに、並ならぬ美貌だった。
もっとも、彼女を見た者が珍しそうな顔をしたのはその美貌故では無い。
彼女の生まれを、その種族を見抜いたからだ。
ジョードヌ人。最果ての地からの漂流者。