PBeM
〜Dragon Pursurs〜
竜追い達の唄

地底国ロード・ゴウロ
サイーディア山脈の地下にある広大な洞窟に建設された国家。
ドワーフ族たちの故郷であり、唯一の大国家である。
酒・金属・力こぶの三つの言葉のみで表現できる国といわれる。

:地底国 ドワーフの酒樽亭:
 一枚岩をドワーフの胃袋のように大きくくりぬいた中に造られた酒場。
 ここを始めて訪れたものは、強烈な酒をまるで水のように喉に流し込んでいく客たちの、その吐く息の匂いだけで酔っ払ってしまうという。
 この酒場は竜追いギルドも兼ねており、ギルドマスターの名はバル・ボルダ。当年とって150歳の壮年のドワーフだ。
 彼が現役時代に使っていたという2mを超える大斧が店の奥の壁に飾られている。

 かなり長いこと冒険者稼業に手を染めていたそうだが、今では足を洗っており、すっかり気のいい酒場のおやじといった風情だ。
投稿(件名…地底国 ドワーフの酒樽亭)
ギルド張り紙
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ベレデド

ゼファー<

「ふむ、そうかそうか」
 ゼファーの背中を叩きながら、頷いて聞いている。
「わしもな、武器を振るうのは嫌いじゃないんだが、あいにくと鉄を叩いている方が得意でな。まあ、わし自身でやろうとしないで、あんたに頼んで正解だったわけだ」
 ジョッキを空にすると、代金を置いて立ち上がる。
「じゃあ、また機会があったらな。
 わしはこれから工房にこもるからな。
 おい、マスター! この竜人にもう一杯!」
 最後に酒のお代わりを振る舞って、立ち去ろうとする。


ゼファー

ベレデド<

 置かれた小袋の中を確認すると
「…たしかに、報酬、受け取った…」
 言いながら荷物の中に入れる。

「手ごたえ…か…
 思ったより…動きが早いのがいたりして…意外と大変だった…
 挟み撃ちにされたりもしたしな…
 まあ…運が良かったというべきか…浅い階層で3匹見つける事ができたから…楽だった…」

 本当は4匹倒したなんて事は言わない。言っても意味が無いからだ。


ベレデド

ゼファー<

 しばらく、ゼファーが取り出したものを見付けてから、
「そうだ!」
 力強く頷いた。
「いい仕事じゃあないか」
 大声で笑うと、
「そら!」
 硬貨らしきものがじゃらじゃらと入った小袋を、ゼファーの前に置く。
「合金貨やら、銅貨やらばかりだが、これで、ぴったり200Rdだ。よしよし、酒も奢ってやろう。祝杯だ」
 いうと、マスターを呼び、ジョッキを二つ注文する。
「どうだった、手応えは」


ゼファー

ベレデド<

「ん…これだ…かなり大きいから…気をつけろ…」
 そういいながら持ってきたイオンの死骸3つを見せる。
「これで…いいんだよな…?」


ベレデド

ゼファー<

「おう、もちろんだ!
 別に、生でテーブルに載せたりせん限り、マスターも文句はいわんさ。ドワーフは図太くできてるからな」
 上機嫌で、ゼファーにジョッキを勧める。
「どれ、確認させてくれ、早速な!」


ゼファー

「ああ…きっちり3体、倒してきた…」
 そういいながら、イオン3体を渡そうとするが…物がものなので、そのまま渡して良いのか迷ってしまった。
「…このまま、直接渡してしまっていいのか?」


ベレデド

ゼファー<

「よし! 帰ってきたか!
 おおし、よくやったよくやった」
 抱えていたジョッキをテーブルに置き、空いた手でゼファーの背中をどやしつける。
「防具に付いた傷からすると、ちょっとは手こずったか。どうだった。イオンは三体、倒してきたのか?」


GM

「事前に話は聞いているからいいが、全く、本当に嫌なものを持って入ってきたもんだな」
 顔をしかめながら、バル・ボルダがベレデドを呼ばわる――より前に、素早く、ドワーフの鍛冶師が近付いてきていた。


ゼファー

 店の扉を開け中に入る。
 マスターのところに行き、酒を注文しつつベレデドを呼ぶよう
に頼む。
 もちろん、依頼の品を渡すためだ。


GM

「よろしく頼んだぞ」
 ベレデドの声援を背中に、ゼファーは酒場を出て行った。

 ゼファーは地図に描かれた場所に向かっていった。


ゼファー

ベレデド<

「ふむ…では、今すぐ出発しよう。」


GM

「ベレデドの地図に書いてある場所に出発する」
 というような宣言をして頂ければ、いつでもイベントがスタートします。一度出発してしまうと、買い物などはできなくなりますので、ご注意ください。



ベレデド

ゼファー<

「そうか、よしよし。身軽なのは良いことだ」
 心なしか嬉しそうな表情をする。
「じゃあ、こいつを渡しておくぞ。目的のミミズの特徴を書いておいた。注意事項も一緒に書いてある」
 と、羊皮紙の巻物を渡す。
 それから、小さな袋を寄越してくる。
「で、こいつが地図と、食料だ。ランタンとオイルも入ってる。
 別段、迷いそうな道のりじゃあないが、余分に五日分を入れておいた。ここから徒歩で三日はかかるから、二日分が予備だな。
 吉報を待ってるぞ」 


ゼファー

ベレデド<

「いや…聞きたい事は特にない。出発の準備も…特に準備するものもないしな」


ベレデド

ゼファー<

「話が早くて助かるぞ」
 にやりとする。
「これが人間だとかエルフだとかだったら、なにやら細かいことを話し出して、なかなか決着がつかんからな。
 出発の準備ができたら――もうできているか?――そういってくれ。目的地を教えるからな。
 ああ、そうだ。その前に何か聞いておきたいことはないか?」


ゼファー

ベレデド<

「もちろん…受けさせてもらおう……」

 特に悩むそぶりも見せずにあっさりと承諾した。
 欲しい武器などもあるので、できるだけ金が欲しかったからだ。


ベレデド

ゼファー<

「うむ」
 大きく頷く。
「まずは、最低、三匹は持ってきてもらいたい。
 それで、成功報酬200Rdだ。
 ここから先の報酬もあんた次第でかなり見込めるぞ。
 三匹から一体、数が増えるごとに60Rdを出そう。
 場所は大きな声では言えんし、なるべくあんたにも黙っていてもらいたい。そういったことも含めての報酬だ。
 どうだろうな、受けてくれるか?」


ゼファー

ベレデド<

「ふふ…ありがたい…」
 微笑を浮かべ、改めて乾杯をする。
 仕事の話を聞くと、

ベレデド<

「わかった…ミミズのような魔物を狩って、持って来ればいいわけだな……報酬は?」


ベレデド

バル<

 呵々と笑う。
「何、気にするな。こうすれば、空じゃあなくなる」
 自分のジョッキを傾け、ゼファーのジョッキにその中身を半分ほど注ぎ込む。
「そら、これで良かろう」

「ふうむ、わしには竜追いか竜追いじゃないかは分からん。あんたが竜人だってのは分かるがな」
 当人は上手いことを言ったつもりらしく、おかしそうに笑い出す。
「まあ、あんたが竜追いだって言うのなら竜追いなんだろうさ。わしの頼みってのは簡単だ。
 とある場所に出てくるミミズそっくりな魔物どもをぶちのめして、わしの所に持ってきてくれればいい。それが、金属の調達になるんだ。いいか?」


ゼファー

ベレデド<

「俺は…ゼファー。ゼファー・ヴァルガード。見てのとおり…竜追いだ。」

 そっけなく挨拶をし、乾杯をしようとしたが、さっき飲みきったばかりなのでジョッキの中は空。

ベレデド<

「……スマン…空だった…」


ベレデド

バル<

「おう、ありがとうよ、バル。ほれ、チップだ。受け取ってくれ」
 無造作に、チップを投げてよこす。
「じゃあ、ちょっとあっちへ行っててくれ。
 この竜人が仕事を受けてくれるっていうんだろ?
 仕事の話はなるべく少人数で済ませたいんでな」

ゼファー<

 のそのそと近づいていって、どかりと、隣の席に腰を下ろす。
「というわけだ。わしがベレデド。ただのベレデドだ。
 鍛冶屋を生業にしている」
 いって、手にしたジョッキをあげて、乾杯を請う仕草をした。


GM

 程なく、一人のドワーフがかれらの所へ近づいてくる。
 片手には今にも溢れそうなジョッキを握りしめていた。
 町中だというのに、金属を何枚も使った胴鎧を身につけ、腰には使い込んだ跡のあるハンマーをぶら下げている。
 ドワーフにしては珍しく、髭にはなんの工夫も凝らしていない。むしろ比較的短めにカットしてある。ただ、一応飾りをしておく、とでもいった風に、ルビーをあしらった銀色のリングで結わえている。
「おう、来た来た。奴がベレデドだ。
 ちょうど仲間内で乾杯するところだったようだがの、やはり仕事の方が重要だと見えるな」
 と、バル・ボルダが笑った。


ゼファー

バル<

「ん、ありがたい……」

 2杯目の酒をあっさり飲みつつ、ベレデトが来るのを待った。

 ちなみに、酒をもっと飲みたいようだが、自制しているようだ


バル

ゼファー<

「ふむ、ちょっと待っていてくれ」
 頷くと、酒場の奥に向かって、声を張り上げる。

「おーい、ベレデド親父!」

 賑やかな店内を、声が轟いていく。
 そうしていてから、バルはゼファーに向き直る。

「ま、これですぐ来るだろ。
 ちょうどな、ここに来ているところなのでな」
 いいながら、ジョッキに二杯目を注いでいく。


ゼファー

 ジョッキに注がれた酒を飲みつつ

バル<

「大丈夫だ…仕事の前は…あまり飲まんようにしている………美味いな」

 乳白色の酒をけっこう気に入ったようだ。
 一杯飲み終えると、掲示板の近くに行き目を通す。
 しばらくすると席に戻ってきた。

バル<

「…鍛冶屋ベレデトから出されていた金属の調達の依頼…受けてみようと思うのだが……後、酒をもう一杯…」

 …ちなみに、周りの好奇の視線は全く気にしていないようだ。


バル

ゼファー<

「はいよ」
 初めてみる種族ということには特に気にした様子もなく、酒のボトルとジョッキを持ってきて、それを注ぐ。
 乳白色の酒で、近くで栽培されている穀物から作ったものだ。
 ふと、そのジョッキをみて、
「あんたの体格じゃ、こいつじゃ足りんかな?」
 ドワーフにはまあまあな大きさだが、ゼファーと比べると、グラス程度にしか思えない。

「仕事か。
 そうだのう……お前さんが竜追いだっていうんなら、一応、あそこにあるにはあるがな」
 と、店の壁に設置されている掲示板を指さしてみせる。
「そこをみてみて、満足のいく仕事がありそうだったら、わしにいってくれれば話をつけるぞ」


ゼファー・ヴァルガード

 無表情で酒場に入っていく。
 開いているカウンター席に座ると、

バル<

「酒を頼む…後、依頼…何かないか…?
 ……金さえ入るなら、どんな依頼でもいいのだが…」

 酒の注文と、仕事が無いかを聞いた。


GM

 小柄なドワーフたちの間では、ずいぶんと目立つ、大柄な人影が入ってくる。
 竜人族。フォードノース大陸のどこかに里を持つという、偉大な創造竜と同じ属性を得た人族だ。
 おとぎ話や、伝説、知人の知人からの噂などで知ってはいても、実際に目で見た者は少ないだろう。
 だから、単なる異邦人が現れたときよりも、少しばかり大きなざわつきがあり、少しばかり多めの視線が注がれていく。
 ただし、悪意や嫌悪、隔絶の感情はない。
 少々の物珍しさと、好奇心だった。


シド

バル<

「む・・・なるほどの、色々すまんの」
 礼をいい、勘定を払い出ていく。




バル

シド<

「ほっほ。まあ、そういうことだ。
 …なるほど、新発見された鉱石ということか。
 そうだの、それこそ、ゴルゴダの出番だの。
 このあたりの鉱脈は、皆、調査され尽くされて、真新しいものは全くない。ゴルゴダだけが、『まだあるはずじゃ』などといっておるのだからの」
 そして、シドにゴルゴダの住まいを教える。

(ゴルゴダの家を目指すという投稿を下されば、そちらに移動を開始します)

「少し遠いからの。旅支度はして行けよ」




シド

バル<

「それでもよい、とにかく会わないことには進展はしないからの」
 渡された酒を飲んで、
「ふむ・・・その口ぶりからすると魂を込めて打ち込むたびに新しい鉱石になるというところかね。
 わしが知りたいのはまだ店頭などで置いていない鉱石を探しているのじゃ」




バル

シド<

「ふーむ。別に構わんが、あいつは相当な偏屈者じゃからなぁ。
 家を教えても良いんだが、あってくれるかどうかは判らんぞ。
 それから、鉱石か…」
 酒を注いで、シドに渡しながら、
「いくらでもあるといえるし、全くないとも言えるな」




シド

バル<

「ゴルゴダ・・・すまんが紹介してくれんかの?
 あといままで発見された鉱石で珍しいものとかしらんかの?」
 もう一杯酒を頼んで。




バル

シド<

「うん?
 新しい鉱石を発見した鍛冶師…。
 ゴルゴダか? ああ、いや、奴めは、探しているだけで発見したという話は聞かんな。
 ふぅむ。
 わしの知る限りは、ここ最近で新しい鉱石を発見しなどという鍛冶師はおらんなぁ」




シド

 ズカズカと入ってくるとカウンターに座りきつい酒を頼む。
 飲みながら、

バル<

「新しい鉱石を発見した鍛冶師がいると噂を聞いてのなにかしらんかね?」




GM

 この酒場は常に騒がしい。
 太陽の光が差すことのないこの地底の国では昼も夜もなく、客足が絶えることはない。特に、ドワーフたちのそれが、だ。
 ここのマスターが冒険者用のカウンターを、普通のものとは別に、店の入り口付近に作ったのは正解だろう。始めてここを訪れたものは、なかなか奥に足を踏み入れる事はできないだろうからだ。そこには、他の国では絶対に見ることのできない光景があるからだ。
 そこらじゅうに笑い声。怒鳴り声。自慢話や鍛冶の話。何より酒の話。
 この上もなく自由で、活き活きとした、ドワーフたちの姿。