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〜Dragon Pursurs〜
竜追い達の唄

境界都市オウロ:
霊峰サーマヴァーロフの山脈にある、北と南の唯一の陸路を支配する国の首都。
有能な狩人たちが多く、彼らからなる野伏部隊は、山地での戦いなら大陸で最強の実力を持つといわれる。


狩人の営舎:
国家直属の野伏部隊の営舎。
有事の際に真っ先に動くのが、この営舎の野伏たちである。
外を石造りの壁で囲んだ敷地の中に、木製の建物が複数並んでいる。
敷地の中心部にひときわ大きな建物があり、営舎に用事のあるものは、まずそこの受付に行くことになっている。
そこでは、野伏技能者を雇うこともでき、例えばノームードゥの村などに行きたいものが、不慣れな山道を先導してくれるものをここで探したりするのだ。
相場は150Rdで十日間まで雇え、あとは交渉次第という事だ。

投稿(件名…狩人の営舎)
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フィック

ラウス<

 にこやかに頷く。
「そうですね、修行するにも、先立つものが必要ですしね。
 強力な相手と戦うのにも」



 
ラウス=ウォード

フィック<

「まずは竜追いギルドに行ってみよう。買い物は次の仕事を決めてからでもできるだろうしね。また良い仕事があればいいんだけど」
 純粋に戦う能力の求められる仕事の場合、先ほどのように受けられないということになってくる。
(辛いもんだな…。少し鍛えたほうがいいのかもしれない)



 
フィック

 営舎を出て、ラウスの後に続きながら、

ラウス<

「ラウスさんのおかげでかなりの報酬が手に入りましたね」
 幼い顔を嬉しそうにほころばせながら、見上げる。
「これからどうしましょうか」



 
ラウス=ウォード

受付<

「ええ、わかりました。ありがとうございました」

フィック<

「さ、いこうか」



 
受付

ラウス<

「なるほどなあ」
 顎に手を当ててしたり顔で頷く。
「そっちの型の冒険者か。分かった。
 じゃあ、仕事の話はまた今度という事にしよう。
 今回は力ずくで何とかする仕事だからな。
 依頼達成、ご苦労さん」



 
ラウス=ウォード

(ふむ…。察するに人手が足りないか、あまり外に噂を広めたくないような事でもあったか、という感じだろうな)
 ここで見栄を張っても仕方なさそうだ。

受付<

「自信…と言っても実は駆け出し同士で組んだばかりで、自信をつけるのもまだこれからと言うところですね」
 今度はいつもの笑顔で笑う。
 事実、まだ互いの実力もわかっていない。
「ただあえていえば、力こぶがあまり必要ないような、ちょっとした事なら片付けられると思います。首より上を使って」
 ようするに口と頭で勝負するという事だ。



 
フィック

受付<

「自信、ですか?」

 鸚鵡返しに訊き、困った風にラウスを見る。



 
受付

ラウス&フィック<

「ん? うーん…」
 ラウスの質問に言いよどみ、渋い顔をする。
「それに答える前にひとつ聞いておきたいんだが…」
 ラウスと、フィックの顔を交互に見てから、
「君たちの、自分の実力に対する自信の程はどれくらいのものかな?」
 などと、妙な問いかけをする。



 
ラウス=ウォード

受付<

「交渉成立、ですね」
 差し出された手をしっかりと握りながら、いつもとは違った笑みを浮かべる。口の端を歪めるような、ニヤリ、といった感じの笑みである。
 そして、
「そう言えば何かあったんですか? どうもあわただしいようですが…」



 
受付

ラウス<

「オーケー」
 受付員は、ぽんとかしわ手を鳴らす。
「1350Rd。持ってけ泥棒、だ」
 白い歯を見せて笑い、手を差し出す。



 
ラウス=ウォード

受付<

 ラウスはしばらく粘ってから、譲歩する。
 先ほどの金額から50Rd引いて、
「これ以上は譲れませんよ」



 
フィック

 ぽかんとして、二人のやり取りを見ている。

 
受付

ラウス<

「おいおい。こっちだって精一杯譲歩しているんだぜ。
 こりゃあ適正価格だよ」



 
ラウス=ウォード

受付<

「あなたには負けました。これでお願いします」
 四本。



 
受付

ラウス<

「兄さん、粘るねぇ」
 ふっふ、と含み声をあげて、精悍な顔を笑みの形にゆがめる。
「サービスだ。これくらいでどうだ」
 あげるのは、三本。



 
ラウス=ウォード

受付<

「野盗の目をかいくぐって来るのは大変で…、これくらいはいいでしょ?」
 二本の指を挙げていた手を下ろす。残るは五本。



 
受付

 受付員は、大仰に驚いて見せる。

ラウス<

「それはいくらなんでも吹っかけすぎというもんだよ、兄さん。
 報酬はおれの裁量に任されているんだ。あんまりだと、アレだぜ」
 にやりと笑いながら、脅しをかける。
 そして、ラウスに応じるように手をあげてみせる。
「追加で、こんなところか?」
 と、あげて見せた手は二本だった。



 
ラウス=ウォード

(十日ほどの道のりを大した事もなく来ただけだから、千ルディでも別に損をするわけじゃないが)
 どうも相手の様子からしてもっと値を上げれそうだ。

受付<

「それじゃちょっとねぇ…。あとこれくらいは欲しいですかね」
 そう言いながら右の手の平と指を二本だしてふっかける事にする。



 
受付

ラウス<

「なるほど。いや、助かった。
 こちらの事情も変わって、できるだけ早くその荷が必要になったんだ。だが、今更依頼内容を変更しても間に合うまいし。ありがたい。
 ――そうだな、では、本来の依頼料に馬車代、あと色をつけて…
 まずはこれくらいでどうだい?」
 こういった交渉事が好きなのか、妙にうきうきとした様子で、両手を広げて10本の指を立ててみせる。

(トップページからリンクだけは張っていますが、ファイルそのものはアップロードされていません;
 まだ工事中なのです。申し訳ありません><;)



 
ラウス=ウォード

受付<

「実は急ぎの仕事と言う事で色々と費用がかさんでまして…」
 色々といっても馬車の費用くらいのものだが、そういっておく。
「こちらで少々都合してもらえれば有り難いのですが…」
 そういって、交渉を始める。



 
受付

ラウス<

「ああ、約束の!」
 苛々と机を指で叩いていた受付員は、フィックの言葉に顔を輝かせ、勢い込んで立ち上がった。
「予定より早いな」



 
ラウス=ウォード

フィック<

「どうも妙な雰囲気だね」

受付<

「僕はシルバのアディトの依頼で、荷物を届けに伺ったものですが…」
 と、ギルドから依頼された配達物を取り出す。

 荷物を受け渡したら交渉に入ります。

「実は急ぎの仕事と言う事で色々と費用がかさんでまして…」
 色々といっても馬車の費用くらいのものだが、そういっておく。
「こちらで少々都合してもらえれば有り難いのですが…」



 
GM

 山地から切り出した岩で造った家々が並ぶ中、この営舎は木で作られている。行き交う人の数は少ないが、どこか張り詰めた空気が流れているのが感じられる。
 時たま、建物と建物の間を走り抜けていく人の姿が見られる。
 あわただしい雰囲気だった。