世界説明

世界全体図> <陸海路図


ラームナード:

 PBeM『竜追い達の唄』は、<ラームナード>という架空世界を舞台に展開されていきます。
 ラームナードとは、創造主である巨竜<サナトス>によって大海原に創造された3つの大陸の世界を指します。

 1つが、騎士王国シルヴァードや大魔術師王国イ=サードなどの国が群雄割拠する、フォードノース大陸。
 1つが、フォードノース大陸の遥か西方、海を渡った先にあるジョードヌ大陸。
 最後の1つが、フォードノースの南方にある大陸。
 道を<リンテグレル魔境>によって塞がれ、その存在のみが知られている大陸です。
 
 リンテグレル魔境:

 完全に魔物の勢力に支配されている地域です。
 強力な魔物や獣が徘徊し、人間にとっては毒になり得る瘴気の発生した空気が満ちています。
 脅威は其処に住まうものだけでなく、環境も充分な害となっています。
 海には暴風が荒れ狂い大渦潮が唸り、陸には崖が聳え立ち、熱砂漠が広がり、荒野に竜が舞い、魔物の森が立つ。
 未熟者なら当然のこと、“平均的な達人”程度の腕でも挑戦するべきではない魔境です。
 …魔境を越えた先には、独立した文明が存在しているようです。

フォードノース大陸:

 フォードノース大陸は、主にバーナード地方、ロトッカ地方、ノースパール地方の3つに区切ることが出来ます。

 大陸全土に渡って、謎の建造物が残されており、太古に文化があったことを示しています。
 その文化の持ち主は“古代人”と呼ばれていますが、高い魔法文明を持っていたこと、対して文化程度はそれ程のものではなかった…現在よりも僅かに劣る程度のものでしかなかったらしいこと、その程度のことしか解明されていません。
 古代人の残した遺跡や遺物は至る所から発見する事が出来、冒険者達の稼ぎの種の一つとなっています。
 冒険者達が発掘してきたものへの国家の対応はまだ固まっておらず、<ただ価値のある物>と扱われがちです。
 大魔術師王国イ=サードだけが遺跡、遺物への関心を大きく持っており、発見された遺物に対しては賞金を持って歓迎し、それを“叡智の塔”で研究させているようです。

 種族は最も人間が多く、次がエルフ、同程度のドワーフにハーフリングとなっています。
 そしてその他はどの種族も数は少なく、地方によっては忌み嫌われている者もいます。
 ミラージュなどはその存在や原理はほとんど知られておらず、一部の魔術を知る者や、この世界原理の研究をしているものなどになんとか解る程度です。

:バーナード地方:
 バーナード地方は騎士王国シルヴァード、神聖王国ミノッツ、サノット共和国を筆頭とした18の国に支配されています。
 ほぼ全国家を巻き込み、多くの命を犠牲とした30年前の大戦以来、大規模な戦自体はなくなったものの、あちらこちらで小さな戦火が絶えません。
 また、開拓が大陸中で最も進んでいます。
 たまに強力な魔物が出没する事もありますが、そういった人外の脅威に於いては概ね平穏です。
 武力を重んじる傾向が強く、魔術などの技術に関しては遅れがちですが、その方面の遅滞を愁いた騎士王国の剣王ハルッサム・G・クライベルが同盟国イ=サードに依頼し、魔術方面の教育機関を建設するなどをしています。
 肥沃な草原地帯が多く、優秀な馬が育ち、大陸でも随一との評判があります。その馬で揃えられた騎馬部隊の精強さでも知られており、その筆頭が騎士王国シルヴァードです。広大な草原地帯はまた、この地方の国力を保証するものでもあります。

:ロトッカ地方:
 大魔術師王国イ=サードや“商人の国”ボン・ノドンを代表とした10カ国が支配する中部の国家群です。
 この地方の中心地を深い深い森が占めており、その森は黄金の大樹があることで知られています。
 やや乱れた地形になっており、丘陵が多く農業には不向きのため、農耕よりも狩猟が盛んです。
 唯一、イ=サードの平野地帯から羊毛が取れます。
 イ=サードが各地に学園を建設しており、その為、この地方の識字率は大陸でもトップクラスとなっています。
 学園の運営自体は私営ですが、イ=サードから援助と保護を受けられます。これらの学校では、ある程度の学力があるものは志願して試験を受けることで、誰でも(どれほどの年齢でも、種族でも、性別でも問わず)教師となることができます。
 文を重んじる傾向が強く、特にイ=サードの魔道技術は世界に誇るものです。

:ノースパール地方:
 大陸の最北端に位置する極寒の雪原地帯です。
 国と言えるようなまとまった集落はふたつ。北海王国シリィンと氷湖畔の国ミネアンです。
 人族そのものの発祥となった地域といわれ、それを裏付けるように各地から膨大な数の遺跡が発掘されています。しかし、当時の繁栄がどうあれ、現在では地域のほとんどから人はいなくなっています。
 地方同士をつなぐ行路以外の場所に何があるかはもうほとんど知られていませんし、魔物たちの安住の地となってしまった現在では、これからも知られることが期待できない状態です。
 最近になってから、創造竜捜索の盟主である北海王国シリィンの主導により、遺跡の発掘をしながら白地図を埋めていくという作業が行われていますが、芳しくありません。一年の大半を吹雪が吹き荒れ、屈強な蛮族や強力な魔物が跋扈するとあっては仕方のないことでしょう。

魔物・魔獣:

 ラームナードには、多種に渡る魔物や魔獣、動物、幻獣や聖獣、そして精霊が生息しています。

 魔物とは、「魂を持たず、知能、言語を持ち、特に人族と敵対しているもの」と定義されます。
 魔獣とは、「魂を持たず、知能、場合によっては言語を持ち、特定の動物と酷似しているもの」と定義されます。
 動物とは、「魂、ある程度の知能を持ち、太古から人族と親しんできたもの(友好的というわけではない)」と定義されます。
 幻獣とは、「魂、高い知能、場合によっては言語を持ち、特定の動物と酷似しているもの」と定義されます。
 聖獣とは、「魂、知能、言語を持ち、人族と良好な関係(中立以上)にあるもの」と定義されます。
 精霊とは、「魂、知能、場合によっては言語を持ち、魔力的な肉体を持つもの」と定義されます。
 悪魔とは、「複数の魂とそれに伴う強大な力を持ち、知能を持ち、人族と敵対した関係にあるもの」と定義されます。
 天使とは、「複数の魂とそれに伴う強大な力を持ち、知能を持ち、人族と良好な関係(中立以上)にあるもの」と定義されます。

 ちなみに、竜や巨人のような、あまりに強大な存在と力を持っている存在は、地域によって伝われ方が異なってきます。
 悪魔と呼ばれていたり、また、神格化されていたり。どちらにしても、敵として遭遇してしまったら、不幸な事になるのは同じですが。

 亡霊というものも存在します。
 たいてい、「魂を持ち、知能を持っていたものが生前に所持していた妄念や妄執が魔力(純粋な、創造竜の夢の欠片)と結合して、その妄念を中心に形成されたもの」です。
 物理的な軸には存在していないので、普通に殴ったり斬ったりしても通用しません。
 魔法(魔力から作り出した法)や神術(人族の強い想いが魔力によって形を得たもの)によってならば、容易に攻撃できます。

竜追いギルド

 冒険者同士の相互幇助及び情報交換、また国家による援助を容易にすることを目的として設立された組織です。
 遺跡探索者や何でも屋などをまとめる類似の物は個々に存在していましたが、「失われた創造竜を探せ」との声を北海王国が上げ、そして主導に立って、現在の形にまとめ上げました。
 竜を探すことが大義ですし、実際に多くの冒険者がそれを目的として働いていますが、仕事にあぶれた傭兵や荒くれ者が当座の稼ぎ扶持を求めて、このギルドに所属することもままあります。
 ギルドも悪質な者を排除することはしますが、上記のような者は受け入れます。それが治安維持にもなりますし、実際に戦力にもなるのですから、構わないわけです。
 設立当初からは形を変え、現在ではギルドも何でも屋めいたことをしています。
 たとえば、正規の治安維持機構が対処できないような事件や怪奇現象の解決などです。

 場所場所の文化によって、ギルドの性質も気風は異なります。

言語

 フォードノース大陸には、公用語・共通語があり、大陸の最南端の常用言語が大陸の最北端でも通用します。
 ただし、地域によって特徴が異なる場合もありますし、公用語が通じないなどの例外も存在します。
 部族や国特有の言語も存在し、数え上げればきりがありません。

貨幣
 この世界では金銭はルディ(Rd)と呼ばれ、貨幣は金貨、銀貨、合金貨、銅貨が使用されています。
 それぞれ、500Rd、100Rd、10Rd、1Rdの価値を持っています。

  



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