- 錬金術 -
 錬金術とは、原始的な科学と、土着の薬学が融合した技術であり、同時に、「黄金の薬」、即ち「不老不死の薬」を作り出すために探求を続けてきた人々が作り上げた技術でした。
 この技術の原型が完成したのは、現在より遙か昔のことで、古代人の時代にまでさかのぼります。古代人の滅びとともに、錬金術もその多くが失われてしまいました。
 そして、「錬金術」という名前だけが残り、ラームナードの人々は、ほとんどが、それらを「不老不死を目指して行われていた、不思議なこと」としてのみ認識していました。
 そのような中で、いつの頃からか、いつの間にか、「錬金術」は、様々な誤解を受けながらも、わずかながら、この世界に復活を遂げました。
 しかし、元通りの形ではありません。人々の想念が多大な影響力を持つこの世界で、そのような誤解は、「錬金術」に対して、特殊な能力を与えることになったのです。
 この技術は、人々の魔法観と奇妙に結合し、より根底の部分で魔力に支配された、魔術よりも魔術的なものと変異しました。それは構造的にも「魔術」と近しくなり、錬金術を修めれば修めるほど、魔術の無意識的な鍛錬にもなるほどにもなりました。

(といって、元来、「知識と論理の術」が魔術であり、体系的に魔術の論理を身に付けない限り、彼らが魔法を行使することは難しいでしょう。
 それに、このようなことは錬金術師たちの間でも認識されていませんし、そもそも、錬金術師の数は極めて少ないものですから、優秀な錬金術師が優秀な魔術師になれる素養があるなどということは、分かるはずもありません)

 それは、ある性質のある「存在」を、別の性質の「存在」と混ぜ合わせ、「反応」させることによって、「成果」を得る――、別の性質を持つ存在を作り出す技術です。
 魔術的な要素は、主に、この「混合→反応」の部分にあり、ただ、物理的な意味で混ぜ合わせるだけでは起こらないような現象を、錬金術は発生させ、それによって、独自の結果を得るのです。

 今や、「不思議な術のように思われていた学問」は、「不思議な術にして学問」になりました。
「太古に滅び、後に復元を遂げ、同じコンセプト(「不老不死の薬を作り上げる」)を持ちながらも、全く違う技術となってしまった学問」
 それが、この世界における、「錬金術」です。

 「錬金術」には膨大な材料と、多くの完成品たる物品が存在します。
 そして、キャラクターの人生と、その中で積んできた知識や経験の中には、錬金術に対する知識が、それらの中のほんの一部分ながら存在しています。
 ですので、数ある錬金術のレシピの中から幾つか選んでお教えすることによって、私は、そのことを表現して頂きたいなと思っています。
 その助けとするために、「錬金術師としてのあなたの態度」や、「設定」があれば、(なくてもかまいません^-^)を、登録の時や、その後、いつでもかまいませんので、そのようなメールを、どうぞ送って下さいませ。

 

錬金術のやり方
最低で三つの材料を用いて、物品を作成します。

完成する物は、

・回復薬
・攻撃薬
・補助薬

たいてい、以上の三種類に分かれます。

(錬金術は基本的に薬を作る物ですから。
 というか、少なくともそう考えられながら発達してきたので、そうなっているのです。
 錬金術が用いている技術・感性は、薬に限定されるものではないのが本来なのですが、今のところは、薬が主体とされる方法論で研究されています。
 現在でも薬以外の物を作ることもできますが、それは、熟練者になってからにすべきでしょう。
 それに、熟練者でもない限り、薬以外のものを作ろう、作れるという発想はできないと考えても良いでしょう)

錬金術に使用する際、その材料は「色」で認識されます。
同じ製品を、同じ材料から作る際でも、色が異なれば、性能に違いが生じる場合があります。
また、材料は材料ごとに特殊な効果を持っていることがあります。
以下は基本的な材料です。
実際に採取する際は、「○○の××」のような材料名であることでしょう。
(水晶の粉、動物の血、などです)

材料の特殊効果は、完全にその材料に親しむまで、解析することは出来ません。

材料名 所有色 特殊効果 容量 説明
植物 - - - - - 2 採取した植物。土に同じ。
- - - - - 1 火の塊。
- - - - - 2 採取した土。採取した場所の条件によって性質が変化する。
金属 - - - - - 3 手頃な金属片。
- - - - - 1 採取した水。土に同じ。

これらの材料は、町中や草原、その他、様々な場所で採集することができます。

材料を採集する際は、メールに「周囲を調査する」行動を記述をしてください。
次の更新の際に周囲の景色を描写します。
既に景色が描写されている場合は、特に調査する行動を取らなくても、その景色から欲しい物を採集することは出来ます。
(但し、いつも描写するために描写しているわけではないので、そういった場合は細かさに欠けます)

錬金術の材料は能力値に関係なく、10+錬金術Lv*5の容量まで所持することが出来ます。
これは、他の人に分担して持ってもらうことは出来ません。
(錬金術の中で、そういうことになっているのです)

錬金術に於いて、材料の採取が一番、想像力が必要となる場所です。
GMは、ある程度の材料をすでに設定していますが、その数に上限はありません。
ある意味で、新しく設定される材料がある場合、それは、錬金術師の投稿によるのです。

錬金術を行う際は、使用する材料を明確に記述して下さい。
また、工夫を凝らしたい場合は別途に補足して下さい。

ここの説明を読んだだけでは、おそらく、錬金術のやり方について理解することは難しいことと思われます。
それは、GMが文章下手であるだけでなく、「ラームナードでは、まだ錬金術という技術の正体が明らかになっていない」ことにもよります。
どうか、何度でも挑戦し、何度でも失敗を繰り返して下さい。
きっと、そのうち、感覚がつかめてくると思います。

鍛冶と同じく、質問したいことがありましたら、お気軽にメールを下さいませ。
勿論、質問掲示板をご利用下さっても結構です。
竜追い達の唄のQ&Aのコンテンツを充実――というか、作成するためにも、是非!(笑)