船乗りの娘。幼い頃から父親との二人暮しだったおかげで、男社会の中で育った。
 あるとき、彼女が乗っていた船が魔物に襲撃され沈められる事故があり、彼女は浜に打ち上げられ命からがら助かったものの、それ以外のすべてを失った。
 家族を奪った魔族への復讐心を胸に、鍛錬を積み、南方の戦線に出るためにシルヴァードへと渡った。
 しかし、元から強くないおつむに、都会の風は厳しく、結局、散々な苦労をさせらることとなるが、南方の戦況を聞くことを自分の救いとして努力を積んだ。
 王城の厩番を経て、現在は従士として正騎士の下で働きつつ、正騎士として南方へ赴くことを夢見ている。
 なにかと運に恵まれず、つまらないことで躓きつづける苦労人。