ホルン歓楽隊という名の盗賊団を追っていた戦士フリーダン。
彼は、神聖王国ミノッツ近辺に、その盗賊団が来ている事を知り、急遽援助の冒険者を求め、盗賊団の通るであろう道筋へやって来た。
レナ・ラーカ・フォノエスタ |
フリーダン、ムルクとの二人と別れその場に残ったレナ。 「さて………これからどうしようかな?」 そう呟き充ての無い旅が始まった。 |
戦士フリーダン |
レナ< 「ああ、問題ない」 レナは戦士フリーダン・“翼無き隼”ムルクとの面識・親交を得ました。 ≪シナリオ9≫
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レナ・ラーカ・フォノエスタ |
ムルク< 「あっ……はい、大丈夫です。心配してくださってありがとうございます。でも……フリーダンさんが……」 そう言ってレナはフリーダンの元に駆け出した。 フリーダン< 「大丈夫ですか?」 |
“翼無き隼”ムルク |
レナ< 「ご苦労さん、傷は無いかい?」 |
レナ・ラーカ・フォノエスタ |
「ふぅ…………」 戦い後…剣を地面に突き刺しそれにもたれかかりながら自分の緊張を解くような短い一息。 念のためまだ残党とか隠れているのがいきなり襲ってくるかもしれない「可能性」がゼロではないので完全に戦闘態勢を解いているわけではなかったが…………… それでも記憶にあるなかでは、初めての戦闘の勝利だった。 |
戦闘 |
「フリーダンさん……大丈夫?」 声を掛けて、レナは走り出した。 後は簡単だった。 ≪戦闘中≫
≪情報≫
≪状態≫
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戦闘 |
レナは状況を見て取ると、身を沈め、横薙ぎにアークの足を払った。 「なっ!? うぉっ!」 アークは驚愕の声を上げて地面に転がった。 フリーダンがその隙を逃すべくも無い。 「冥府への階段を、降りて行け!」 胸元へ剣を突き下ろし、捻り込む。 ホルン歓楽隊の士気は瓦解した。 ≪戦闘中≫
≪情報≫
≪状態≫
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戦闘 |
お…送るなんてどうやって…… と、レナは喉元まででかかった言葉を飲み込む。 今はそんなことを聞いているような余裕なんてない。 勝負は一瞬で決まる。隙を見せる。それは即敗北に繋がるのだ。 そして、レナは盗賊の方を見据えたまま、ムルクの問いに頷いた。 「地に這い、共に空より睥睨するものよ。
ムルクは、レナの了解を取ると即座に詠唱をした。 レナは、その大男の背後に立っていた。 「漆黒の縫い針となって、影よ、縛れ」 二人の影を、黒く小さな針が突き刺すと、その持ち主の身体はぴくりとも動かなくなる。 「無限の根源、真に純粋なる力。
伸べられた指さきに、闇が集中して球となり、球は膨れ上がって破裂する。破裂した破片は中で無数の矢となった。 ≪戦闘中≫
≪情報≫
≪状態≫
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戦闘 |
レナは姿勢を下げて、殆ど地面と平行になってを駆けて行く。 右手にはドラゴンテイル。左手には、セイントファング。 前と後ろからの不意打ちに、敵は恐慌に陥る。 レナは雌雄一刀の斬撃で、慌てる盗賊へと襲い掛かった。 目の前にはまず二人。 「何だぁッ!?」 剣呑な武装の子供に、ただでさえ混乱している盗賊は、まるで状況が理解出来ないようだった。 まず、右に一撃、翻って左に一撃。 どちらも深手では無い。 眼前の二人は正気に返ったようだった。 フリーダンは、アークと、副頭領の女、シースと戦っていた。 レナは、一人目の打ち下ろした斧を半身ずらして躱し、左手の剣を突き出す。
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戦闘 |
「ホルン歓楽隊! 今日が貴様らの最後と心得てもらおう!」 身を潜めていたフリーダンが、盗賊団の前へと踊り出る。 驚いて身を竦める彼らの先頭に居る騎乗した二人組の元へと一気に突っ走る。 そして、片方の、女の方へと飛び上がり、剣を振り下ろす。 「くぁっ!」 女は肩口に刃を喰らい、落馬してうずくまる。 フリーダンは続けざまに攻撃して止めを刺そうとするが、脇に居た首領アークが割り込み、妨害された。 「貴様、何者だ!」 「ただの冒険者だ」 呟くように答え、フリーダンはアークと切り結び始める。 部下達がフリーダンの元へ詰め寄る。 そこで、「レナ! 後詰めを頼む!」 フリーダンは後退しながら合図を送った。 |
GM |
レナ等三人は、それぞれで分担した位置に散った。 一人、岩陰に隠れているレナは、フリーダンの言葉を思い出す。 彼は地面に地図を描き、彼女にこう説明したのだ。 戦場予定図 「ホルン歓楽隊は、北からやってきて、南の道を進んでいく。 戦闘前の準備は宜しいですか? |
レナ・ラーカ・フォノエスタ |
ムルク< 「はい、わかりました」 |
“翼無き隼”ムルク |
フリーダンの示唆を受け、頷く。 (内気な娘だな) 呟きながら、彼女に、 レナ< 「相手は……、そうだな。 |
戦士フリーダン |
ムルク< レナの言葉を聞いて、ムルクに示唆するような視線を送る。 |
“翼無き隼”ムルク |
レナ< 「ああ。まあ、気楽にな」 |
レナ・ラーカ・フォノエスタ |
ムルク< 「はい、こちらこそ宜しくお願いします」 フリーダン< 「はい」 |
戦士フリーダン |
ムルク< 「そうか……、判った。手筈通りに頼む」 レナ< 「聞いていたな。いよいよだ。 |
“翼無き隼”ムルク |
レナ< 「ああ、俺はムルク。“翼無き隼”なんて呼ぶ奴もいるけどな。 そして向き直り、 フリーダン< 「ま、なんて、のんびりしている場合じゃあねえな。 |
レナ・ラーカ・フォノエスタ |
いきなりの登場にレナは驚く。 しかし直ぐに気を取り直して― ムルク< 「えっと、レナ…レナ・ラーカ・フォノエスタと言います」 そして、ムルクの言う結構な腕前か才能の…の言葉の部分に自分にはそんなものは全然ないと心の中で否定していた。 |
“翼無き隼”ムルク |
男は黒い袖なしのシャツとぴったりとしたズボンだけを身に付けた、痩身の、それでいて引き締まった身体つきをしていた。 視線は細く尖っており、何処か猛禽めいたものを思わせる。年の頃は30前と言ったところか。フリーダンと同程度だろう。 彼は何時の間にかフリーダンの背後に立っていた。 レナがやや目を見開いて彼を見やり、その視線に気づいて、フリーダンも男が自分の背後に現れたことを悟る。 首だけで振り向いたフリーダンに、ムルクは口を開く。 フリーダン< 「ただの盗賊って言うのは、少し冷たすぎやしないか?」 レナ< 「へえ、お嬢さんが助っ人かい? |
戦士フリーダン |
レナ< 「奴か。ただの盗賊さ。俺と同郷のな」 |
レナ・ラーカ・フォノエスタ |
フリーダン< 「はい………」 |
戦士フリーダン |
「さて…」 レナ< 「俺の相棒と此処で待ち合わせをしている。 |
GM |
レナとフリーダンは、ミノッツとシルヴァードを繋ぐ間道を挟む岸壁の上に来ていた。夕暮れ時、赤い薄闇が周囲を包んでいる。 視界は良くない。 岸壁の下には森が広がっており、盗賊団が来てもすぐにそうとは判らないかも知れない。 |