カイ・フォーティラス |
「まったね〜〜〜」 既に消えてしまった…誰もいない方へ向かってそう叫ぶ。 聞こえているか聞こえていないかは定かでないが…… |
リングB |
「えっと…………」 カイは、しばらくの沈黙の後、 「それじゃ防具♪」 と短くそれだけを答えた。 見た目では元気を装っているがやはりかなり疲れているらしい。 グレイルも防具を選んだ。 アリスは微妙に顔を顰める。 「なんだい。二人とも防具を選ぶのか…」 どこか面白くないようだ。 「生き物とかでも良いと思うんだけどね。まあ、いいか」 言うと、パチリと指を鳴らす。 カイの足元には、綺麗に畳まれた薄緑色の布の服が。 グレイルの足元には、黒い革めいた光沢の帯が、それぞれ現れていた。 「カイくん、きみのその服は“森妖精の狩衣”。五百年を生きた老木の身体から編んだ神秘の服で、軽くて、丈夫で、魔法などの影響を緩和する性能を持っている。後、少しずつだけど、精神を癒す力がある。 そして、グレイルを示す。 「きみのは、“黒妖魔の帯”。ある鍛冶屋の親子が造り上げた傑作さ。 筋肉の力を増大させ、動きも俊敏になる。防護性能はそれほどでもないけど…『アル・クエル・ソル』っていう魔法の言葉を唱えると、ちょっとしたスーツになる。柔軟だけど堅くて、衝撃を吸収してくれる。その状態だと、強化の力は無くなるけど、代わりに傷を少しずつ癒してくれる。元に戻す言葉は、『フォル・クレル・ナーダ』。 ……そうそう、その二つは、どれも、“絶対に壊れない”。 勿論大きな攻撃を受ければ穴もあくし、引き裂けばばらばらになるけど、ちょっと時間を待てば勝手に修復されるから。安心して使っていいよ」 説明を終えてから、アリスはにこりと笑い、 「それじゃあ。 【またいつか会う日まで】」 手を振って、消えた。 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ カイ・フォーティラス:
グレイル・ソリュード:
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リングB |
カイにやや遅れてグレイルも駆け出す。 アリスは胡乱気に二人を眺めやる。 カイの、近寄り様の、右側からの蹴り。 傍目にはそう威力の籠もっていないものだ。 それを、アリスは魔剣を操って防ぐ。彼女の足は刃に受け止められ、傷付けられて血をしぶかせる。 よろめきながらもカイは反転し、もう一方の足で蹴りつける。 「くは…」 腹部を打ち付けられ、アリスは呼気を吐く。 其処へ、グレイルが来た。 斬撃を、アリスは避けようとすら出来なかった。 諸に受け、倒れこむ。 ぐずぐずと音をたて、残った左腕が崩れ去る。 アリスは、軽く笑みを浮かべた。 |
リングB |
「ごめんねっ!!!!!」 地面に膝をついたアリスに向けて叫びながら、カイは走った。 相手が無防備になって、その身を曝け出しているときならば、躊躇するべきではない。一気に畳み込まねばならないのだ。 戦士としての意識はそう告げる。 それに、情けの部分は、それに躊躇いを促していた。 しかし、これは戦い、試合なのだ。 |
リングB |
二人が走り出す。 グレイルを戦闘に、縦に並んでアリスへと向かう。 距離を詰めて、グレイルは正面から剣を振るった。 左手から横薙ぎに払い込む。 アリスは、半身回転させて、グレイルの剣を左手で押し上げるようにしながら掻い潜って躱した。ぶらりと、動かない右手が揺れ、僅かにバランスが崩れる。 グレイルはそれと悟ると跳び、後ろへと逃れた。 そこへ、上空からカイが飛び込んでくる。つい一瞬前に跳躍、グレイルの身体を飛び越えて来ていたのだ。 間断無くグレイルが飛び出した。 |
リングB |
「こういうのって……いたちごっこっていうんだっけ?」 疲労が濃厚に滲む声で言い、<ヒールタッチ>。 カイ:
柔らかな白い光がカイを包み込み、その傷を塞ぐ。 (修正しました;;;) |
リングB |
「グレイルさんっ!!!!!! …………許さないっ」 カイが悲鳴じみた怒号をあげ、アリスに疾駆する。 カイ:
無意識下に己の内に眠る獣の魂を開いたカイは、並以上の速度で走り回った。アリスの周囲を弧を描くように。同時に、「マナエクスプロード」の詠唱を行う。 カイ:
詠唱の締めに入ったカイは、アリスの正面に飛び込んだ。 カイ:
思いの外、軽い――そうアリスが感じたとしても、その思いは一瞬にして覆されただろう。二段構えの偽攻を組み、カイはその攻撃を繰り出した。 カイ:
蹴りはアリスを側面から襲い、食い込む。 カイ:
すかさず走りこみ、アリスは勢いそのままに、カイに蹴り込んだ。 アリス
カイ:
「あぅっ……!!!!!!」 戦況の変化で、行動方針に変更をする方はメールを送ってください
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リングB |
カイは体勢を立て直すとまず、詠唱を始めた。 高等呪言の<ヒールタッチ>。 「咎無き小人よ。
カイ:
そしてアリスに駆け出すが、それより、彼の方がグレイルの元へ至るのが早い。 グレイル:
「ッ…つくづく、見せてくれるッ。 グレイル:
「あはははははッ!」 戦況の変化で、行動方針に変更をする方はメールを送ってください
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リングB |
そして、カイが跳んだ。 空中で回転して、手から伸びた鉄爪を振り下ろす。その姿は猫か猿か…極めて身軽な動きでの攻撃だった。 カイ:
アリスは大きく身を仰け反らせて攻撃を躱す。 グレイル
「両手剣」虎襲成功!>アリス
完全に不意をつかれ、アリスはグレイルの前に無防備な身体を曝け出す形となっていた。 カイ:
グレイル:
カイとグレイルはドリルのような風に吹き飛ばされ、お互いにアリスに分断される形となった。 ≪状態≫ カイ:
グレイル:
戦況の変化で、行動方針に変更をする方はメールを送ってください
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リングB |
カイとグレイルは一旦アリスと距離を置いて合流する。 そうしてから、カイがまずアリスに駆け出す。 アリストレッタは微笑んで、見守るような目で見詰めていた。 カイは間合いを詰めたと同時に跳躍し、飛び蹴りの構えを見せ、 ――そのまま背後へ回った。同時に向き直り、蹴りを放つ。 「オォォォォオオォォォォォ!!」 それとほとんど同時に<虎襲>を掛けるグレイル。 アリスはただ無言で、その場から跳ぶ。 全く体重を感じさせない動作で、空中でくるりと反転しながらカイの攻撃に回し蹴りで迎える。 カイ:
アリスは宙に飛んでその攻撃を躱したかに見えたが、カイの足は翻り、再度アリスを襲った。カイの動きに攻撃を合わせていたアリスはまともにその蹴りを喰らう。 戦況の変化で、行動方針に変更をする方はメールを送ってください
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リングB |
「アリスお姉ちゃんだね♪ 私はカイ。カイ・フォーティラスだよ♪ よろしくね♪」 語尾にびっしりと♪マーク。 アピールするかのように体全身を使って挨拶をした。 悪魔…と言う事は認識しているのらしいが、友達に話し掛けるような素振りであった。 「それじゃ……いくよ」 先ほどとはうって変わって戦士の瞳。殺しあうそれではないものの、面前の物を敵と捉えた双眸がアリストレッタ・フラックフロックへと向けられていた。 カイはアリストレッタを軸としてその場から反時計周りに駆け出した。 同時に、グレイルもカイと呼応して走り出す。 互いに、アリスを中心にして弧を描いている。 「ぼくは、一応雄体なんだけどねぇ」 にこやかに微笑みを浮かべたまま、その場から動かない。 カイは、アリスを中心にしてグレイと点対象の位置に来たところで転進、一転してアリスに向かう。 間合いを詰め、眼前まで来たところでカイは片足を軸に回転し、蹴りを打ち込んだ。 <回し蹴り> カイ:
「うん、まあまあな一撃だね」 カイ:
す、とカイの背後に回った。 カイ:
「っ……!」 グレイル:
霧の夜に咲き、静かに佇む月の様に流麗な斬撃がアリスを襲った。 グレイル:
グレイルはレオを構えて、アリスの素早い攻撃を受け流す。 ≪状況≫ カイ:
グレイル:
戦況の変化で、行動方針に変更をする方はメールを送ってください
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リングB |
「それでは、最終戦、開始します!」 審判の声に応じて、どよめきと歓声が二人に送られる。騎士風の男はともかく一見するとただの子供にしか思えない少女が此処まで来るなど、はじめは誰も思ってなどいなかったのだ。 …そして、最後の対戦相手が現れた。 宙に燐光が生まれ、ゆらゆらと回転しながら降りて行く。 それを中心に、黒い衣を纏った人影が現れる。 引き締まった細身の体躯に漆黒の肌、黒ずんだ銀色の髪。足は地面より数十センチほど上空にあり、たゆたうように浮かんでいる。そして漆黒の肌よりも更に黒い瞳は不可思議な色で二人を見据えていた。 (人?) 思い、即座に打ち消す。 あれは…、人の形をした魔物だ。 つまり、悪魔である。 (この世界では、<人の形をして知恵を持ち、人間の言葉を喋る邪悪な存在>を悪魔と総称する) 「何故悪魔が…」 グレイルは戦慄して呟く。 大概の悪魔は人間以上の身体的能力を持ち、そして優れた知恵と魔力を持つ。そして人間に対する害意をほぼ例外なく持っているため(当然のことだがその理由は全く解っていない。悪魔とコミュニケーションを取れた人間はほとんど存在しないのだ)、このような場所に現れるのは奇妙だ。審判や進行係の様子を見ても、特に慌てた様子も無く、悪魔がこの最終戦の対戦相手であることは疑いないようだが。 そんなことを考える冒険者達に、悪魔は口を開く。 「そう混乱しなくてもいいじゃないか」 意外にもひょうきんな声だった。 微笑みさえ浮かべながら、悪魔は、 「ぼくはアリストレッタ・フラックフロックという名前でね。 簡単にアリスと呼んでくれればいいよ」 宙に浮いたまま、優雅に一礼してみせる。 「理由あって、人間と闘りあってみたくてね。 その辺りの審判とか観客とかには“刷り込み”させてもらってる。君達は普通の状態であるほうが望ましいから、こうやって正直に向かい合っているんだけどね」 手で周囲を示しながらそう言う。 「理由っていうのが、この器の性能と限界を知る為…っていうのでね。予備知識の無い君達に言っても良く解らないだろうけど、ぼく達悪魔って奴は、一つだけの身体に縛られてはいなくてね。色々な身体を作っては使っているんだ。それで、これが新しい身体」 にっこりと自分の胸辺りを指差し、「割と気に入っているんだ」と言う。 「ま、試験的にね。とりあえず君達くらいの実力がある人間(この場合の人間とは、彼等知的生物全体を示す)と戦ってみようとね。そういう訳だから、全力で頼むよ。ぼくも全力で行くから、さ」 最後は微笑みで締めくくり、そっと髪をかき上げる。 左の腕を下げたまま軽く肘を曲げ、右手を伸ばしてカイとグレイルに下向きに差し出す奇妙な構えを取り、静かに闘気を放った。 強大な魔力の鼓動と、武威の気を彼等は感じる。 「そうそう、ぼくは何でも一通り出来るからさ、何をやってきてもいいよ。それに応じるからね。…あ、君達は剣と、魔法だっけ? だったら、剣が必要だね」 彼がそう言った刹那、宙に燐光が集まり剣を象る。 アリスが手に取らないままに、剣は中に止まって漂う。 「開始!」 審判の声が響き渡った。 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ 最終戦<黄泉路・対魔戦> カイ・フォーティラス
互いにダメージ無し 戦闘開始! |
カイ・フォーティラス |
カイ< カイの問いかけに、 |
カイ・フォーティラス |
グレイル< 「もちろん出るよね♪」 |
リングB |
「あう〜〜………痛いよ〜〜〜」 半分涙目になりながら…カイは勝利の余韻に浸っていた。 グレイル自分の薬草と、カイの手持ちの薬草で、自分やカイの手当てをした。 手当て:
グレイル:
カイ:
そこで、進行係が声をかける。 |
リングB |
ケルベロスは、報復の一撃を繰り出す。 三つ首が同時に放つブレス。 灼熱の炎がカイとグレイルを襲った。 カイ:
グレイル:
カイは詠唱を始める。 グレイル:
カイが傷付けた首に連続して切りかかる。 グレイル:
グレイルの反撃!
腕に喰らいついてきた顎を引き剥がし、グレイルはすかさず剣を振るう。 カイ:
グレイル・カイ
>ケルベロスは炎を無効化!
同時にカイは駆け出す。 グレイル:
カイ:
グレイル:
5Hit! 連携終了 さしものケルベロスも、この連続攻撃には耐えられなかった。
カイ:
グレイル:
≪戦闘終了≫
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リングB |
「あちちっ……やったなぁ!」 カイはマナ・フレイムの詠唱をはじめる。 同時にグレイルが切りかかる。 「はぁっ!」 グレイル:
すくい上げるような一撃からの連撃がケルベロスに食い込む。 グレイル:
そこでカイの詠唱が終わる。 「万物なる存在にして無なる存在。
ケルベロスを燃え上がる焔が包み込むが、意に介した様子は無い。 カイ:
攻撃するや否や飛びのき、カイは距離を置く。 戦況の変化で、行動方針に変更をする方はメールを送ってください
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リングB |
ケルベロスと、カイとグレイルの二人は距離を置いて対峙する。 グレイルは彼の判断する間合いのぎりぎり外で剣を構えて、弧を描いてケルベロスに向かって左手に動いていく。カイは元居た場所から動かない。ケルベロスの隙を待っている。 互いに離れていくカイとグレイルを、地獄の番犬は三つある頭部を有効に使って同時に捕捉している。この黒い魔物は口から唸り声と共に炎を溢しながら様子見を取っていた。 暫くその調子で時間が過ぎていくと思われたが、不意にケルベロスの顔の一つが動き、グレイルに向かって炎を吹きかける。 その瞬間を待ち受けていたグレイルは、余裕を持って跳躍して躱すと、翻って斬撃を打ち込む。 グレイル:
それとほぼ同時にカイが飛び出す。正面からケルベロスに向かって駆け込んでいく。頭の二つが反応し、しかし彼女に向けて炎を吹きかけたのは一つ。炎は一条。どうやら、三つの頭はやはり三種の管制を持っているようだ。 カイ:
辛くも直撃は逃れたが、それでも炎に絡まれてしまう。 戦況の変化で、行動方針に変更をする方はメールを送ってください
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リングB |
そして、次にリングに上がってきたのは、一体の黒い獣だった。 軋むような巨体にほの黒い炎を滲ませた、獣。 三つの頭と三対の瞳を持った犬だ。 “地獄の番人”の名で知られる魔獣だ。 噛み合わせた口から、どす黒い炎が洩れ出でている。 「始め!」 審判が、戦いの開始を告げた。 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ 第三戦<黄泉路・対魔戦> カイ・フォーティラス
互いにダメージ無し 戦闘開始!
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リングB |
グレイルは、闘技参加時に受取った薬品を取り出し、自分とカイの手当てを行った。 グレイル:
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リングB |
「猛き、風に舞い上がる炎の小人達よ。 広き、その空に踊る激しき狩人達よ。 狩りの時間は来た、贄は其処にある。 来よ! 羽ばたきて燃え上がれ!」 魔物の外殻の硬さを見て取ったカイは、迷わず魔法の詠唱を始めた。 カイ:
生み出された爆炎は、魔物の表皮を焦がし、体液を沸騰させる。 地を這う者
魔法の発動の為に一瞬だけ動作の止まっていたカイは、翻り、跳ねるようにして放たれた尾の一撃を避けられなかった。 カイ:
針を受けると同時に、『鋭い痺れ』がカイを蝕む。 グレイル:
咆哮しながらの突撃が、地を這う者の身体を抉る。 グレイル:
炎に焼かれ、そして剣に刻まれ、魔物の高い生命力もそれで潰えた。 ≪状況≫ カイ:
グレイル:
≪戦闘終了≫
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リングB |
カイとグレイルは並走して、地を這う者に向かった。 どちらもまずは様子見の心積もりだ。 相手の撹乱を目的に、カイが魔物の周囲を飛び回る。魔物は、反応しているのかいないのか、その表情は無く、視線は動かない。 同じく、グレイルも防御の姿勢のまま、構えは変わらない。 カイと同様に、全く攻撃の気配が無いのだ。 ほんの数秒、リング上には膠着の空気が満ちた。 観客が待ちきれなくなりかけたその時、動いた。 地を這うものが上体を反らして伸び上がる。腹を正面に向けて、その無数の足を軋ませて立つ。ちょうど真正面にいたグレイルに向け、筒状になっていた口を開くと、 「――!」 紫色の息を吹き出す。グレイルは息を呑み、横に跳躍して躱した。そこへ、後ろの尻尾が信じられないほどに伸びて、頭上から襲い掛かる。 ガッ 済んでの所で、グレイルは剣を振るってその尻尾を薙ぎ払う。硬い音を立てて、魔物の尾鞭は跳ね上がり、縮んで、戻っていった。 (天然の連携か…) わき目に観察すると、地面の、魔物の吐いた息に曝された辺りは、さんでも浴びせ掛けられたように腐食している。 動作そのものは鈍重だが、一旦攻撃態勢に入ると、極めて剣呑な攻撃を、それも素早く仕掛けてくる。更にその表皮は硬く、生半可な攻撃では傷も付くまい。知性とは無関係の獣らしく、偽攻や牽制等は大して効き目も無さそうだ。 |
リングB |
圧倒されるような歓声に包まれながら、 冒険者たちは次の対戦相手を待つ。 そこで通路の扉が開き、対戦相手の魔物がリングへと進み出でる。 蠢くモノ。それは、石色の皮革を持った芋虫めいたものだった。 目は紅く光り、虚ろに彼等を見据えている。 尻尾は長く伸びて先が尖り、風に揺らめいていた。先端だけ色が黒ずんでおり、もしかすると毒でも持っているかも知れなかった。 そして、審判が試合開始の合図を告げる。 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ 第二戦<黄泉路・対魔戦> カイ・フォーティラス
互いにダメージ無し 戦闘開始!
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グレイル・ソリュード |
「あぁ、始めてくれ」 |
カイ・フォーティラス |
「もっちろん♪」 |
リングB |
手当ての終わったカイとグレイルに、係員が訊ねる。 「第二試合に入りますか?」 |
GM |
グレイルは、カイの所持していた薬物を取り、彼女の手当てをした。 カイ:
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グレイル・ソリュード |
カイ< 「ああ、魔法をかなりつかったようだしな。
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カイ・フォーティラス |
カイは声のした方に上半身だけむけて大きく手を振った。 「やすみま〜〜〜〜す」 ……見た感じだと疲れなどホトンドなさそうな感じだった。 そして今度はグレイルの方を向き グレイル< 「ね♪いいよね?」
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GM…リングB |
二人に、進行係が声を送る。 「一旦休憩し、道具を使用しますか? それともそのまま続けますか?」 |
リングB |
「……なら………………一気に潰す!!!!!」 カイの、その幼き体から似合わぬ殺気。 「はっ!」 「枷無き足もて渡る者。
無数の風刃に押し包まれ、完膚なきまでにトロルは屠られた。 歓声が周囲の音を支配する。 カイ:
グレイル:
戦闘終了!
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リングB |
カイ・フォーティラスとグレイル・ソリュ―ドは、リングへと上がった。 歓声とともに、驚いたようなどよめきが上がる。 おそらく、カイの子供のような容貌によるのだろう。 暫くして魔物用の入場口の鉄格子が上げられ、
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ 第一戦<黄泉路・対魔戦> カイ・フォーティラス
互いにダメージ無し 戦闘開始!
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