PBeM
〜Dragon Pursurs〜
竜追い達の唄

神聖王国ミノッツ
騎士王国シルヴァードと領土を面した国家。
国土を治めるのは国王であり教皇であるパルマ四世。

:神聖王国 商店街:
 ミノッツの首都コルベルージュのそれは、いわば商店地区である。
 学徒の塔を頂点として、東門と西門を結んだ線を底辺とした三角形に形成されている。
 多数の商店(露店ではない)と中級の住宅が居並ぶ場所である。

投稿(件名…神聖王国 商店街)
戻る



 
GM…値切り

カイ:
知力12・容貌15・魅力15・「無邪気な笑顔」
……失敗!

カイはそのにっこりとした笑顔で値切ろうとしたが、
店主のほうも一筋縄では行かなかった。
「すまないなお嬢ちゃん。
これは、適正価格ってもんさ」
カイは、通常の値段で物品を購入した!



 
カイ・フォーティラス


カイはこの街についたそうそう、魔法屋でウィンド・カッターを教えてもらっって上機嫌で街の大通りを歩いていた。
そして、雑貨屋に入り、
「えっとぉ……フラグランスにぃ………あと食料〜っと♪」
微妙に音程の篭った口調でフラグランス五つと食料3日分を手にとった。
そしてカウンターの上のその商品を次々と置いていって
「これくださ〜い」
十分迷惑なのだが、
耳を透き通るような声を店内に響きわたらせてしまったのであった。
「値段の方、もうちょっとなんとかならない?」


 
警備隊長キース


リチャード<

「ああ、確かに忘れていたな。
そうだな、この仕事は俺の独断だから大して出せないが…。
前金が200、成功報酬が300でどうかな?」
そう提示してから、自分の貯蓄の量を頭に思い浮かべた。
(あまり相場はわからないんだが…。
もしもこれで足りないのだったら、あの剣を売るしかないだろうか?
祖父から戴いた、大切な剣なのだが…)
「不満かも知れないが、その時はまた相談することにしよう」

エルティナ<

「ふむ、そうか…」

ALL<

「これでいいようなら、早速準備をはじめようか」

以後、舞台はシナリオ6に移行します。



 
リチャード・ハードカースル


キース<

「いえ、僕の方は特にありません。
……ってそうだ、報酬の話、忘れてましたね。」
そういって、頭を掻いた。

ALL<

「みなさん、がんばりましょう!」



 
エルティナ・グリーン

リチャード<

「あ、ティナちゃんでいいよぉ、こっちこそよろしくぅ!!」
と、慌てて笑みを作る。
(いやぁ、ぼーっとしてたよぉ)
頭を軽くごつく。微妙な痛みはすこしだけ彼女をきりっとさせる。
(二人で切り掛かる・・・か、いいかもね)
彼女をその一言だけで安心させるなにかをリチャードは持っているような気がした。

キース<

「準備はできてると思うよ?こんなもんだけどね。」
と、持ち物を公開する。
(でも、やっぱし不安なんだなぁー・・・・)
そう思ってる自分がいることに彼女は苦笑した。



 
警備隊長キース


リチャード&エルティナ<

(何とかなるかもしれない…)
二人を見ながら、胸中で呟く。
そう思わせるものを、この二人は持っていたのだ。
「用意が出来次第、例の作戦を始めようと思うが…。
二人とも、準備は出来ているのかな?」

(シナリオに移行すると、物品の購入・売却は出来ません)



 
リチャード・ハードカースル


エルティナ<

「2人で斬りかかれば、
魔法を使う隙を与えずに捕縛できるかもしれない。
なんとかなるかもね」



 
エルティナ・グリーン


キースに向かって、

キース<

「もちろん、頼めるよ」

と言ったあと、リチャードへ

リチャード<

「力不足かな?」
と少し不安げな顔をする。



 
リチャード・ハードカースル


リチャードは、改めてエルティナを見た。
(手は……かなり使い込まれている。動きもしなやかだし、目の配りも。
……僕と大差ない使い手だ。それに)
リチャードは、エルティナの腰に差してある剣に目をやった。
一瞬、顔つきが真剣になる。
(レオ……この子、上級騎士の令嬢かなにかかな? 
そうは見えないけど)
手を、腰にある剣帯へと伸ばす。
剣を指ではじくと、リチャードは笑顔に戻った。

エルティナ<

「そうか……、じゃあ、エルティナだから、ティナちゃんでいいかな?」
と笑顔で答える。
「同じ剣を持つもの同士だ。仲良くやろう。」

キース<

「接近戦に持ち込めれば、なんとか。ただ、こちらにも魔術師が欲しいところですが……」



 
警備隊長キース


キースはエルティナに頷きかけ、一連の事情を話す。
そして、

エルティナ<

「頼めるかな?」

リチャード<

「一人より二人の方が遥かに良いには違いないが……
この人数でも大丈夫かな?」



 
エルティナ・グリーン

リチャードが興奮しているのを見て少し驚きながらも、
(結構大変な仕事だったりする?)
一人じゃ心もとないと言われては、そう思ってしまう。
と、手を差し伸べられている事に気づき握手を交わし、

キース&リチャード<

「私はエルティナ・グリーン。
呼び方は私の認める範囲ならなんでもいいよ」
と、簡単に自己紹介をしてから、

キース<

「そんで、私は何をすればいいのかな?」
と、キースへ向き直り肝心な事を聞いた。



 
リチャード・ハードカースル


キース警備隊長<

「よかったですね、キースさん!」
と弾んだ声で反応する。彼も1人では難しいと考え始めていた矢先だ。
嬉しくないわけがない。彼はやってきた冒険者のほうに向き直った。

エルティナ<

「安心したよ。正直、1人では心もとないからね。」
そういって、手を差し出す。
「僕はリチャード・ハードカースルと言います。
詳しいことは・・・こちらのキース隊長に聞いてください。」


 
エルティナ・グリーン

エルティナは歩き回ってミノッツの商店街にたどり着いた。
(どうするかな?)
彼女はいまフリーである。きょろきょろと楽しそうなことを探し始めた。
(ギルトぉ・・・・んー・・・ありきたりだなぁ)
とギルトには行こうとしなかった。
(ん?)
ふと彼女の目になにかが飛びこんできた。
(立て札・・・だねぇ)
面白そうな事が書いてあるかどうかすこし期待しながら読んでみた。
(・・・・。冒険者募集??それだけぇ?気になる気になる!!)
もっと詳しいことが知りたい。それだけで彼女は詰め所へ走った。
(ここかな?)
無我夢中で走ったからすこし不安になる。
(入ればわかるよね)
そう言い聞かせ詰め所のなかに入った.
中には冒険者らしい青年と、
警備員らしい人物が向かい合って座っていた。
(ここであってるみたいだね)
彼女はそう確信して、

キース&リチャード<

「すみませぇん!!
立て札を見てきた冒険者ですけど、
詳しい事を聴かせてくれるとうれしいなぁ」
と元気よく言った。



 
GM


キースが言った時、計ったようなタイミングで、誰かが詰め所に入ってきた。


 
警備隊長キース


<魔術師>その言葉に、キースは少なからぬ衝撃を受けたようだった。

リチャード<

「魔術師、魔術…、そうか、そうか」
動揺した心を落ち着かせてから考えてみると、なるほど。
彼は魔術には詳しくは無いが、あの盗賊の異常なまでの手際のよさ、警備員達を無力化したその巧みさ、一々納得である。
「私は知らないのだが、魔術を用いれば人間を眠りに就かせることも、
容易なのだろうな…。
しかし、とすると、人手が足りないのは大きな問題だな。
魔術師相手に、魔術の『ま』の字も知らない連中が束になったところで、大した戦力になるとは思えない。
君くらいの冒険者が、せめて一人くらいほしいな…」



 
リチャード・ハードカースル


警備隊長キース<

彼は少し考え込むふりをして、少し困ったように答えた。
「お誘い、大変ありがたいんですが・・・」
そこでいったん言葉を切り、一呼吸おいて続けた。
「僕はもっといろいろな土地を巡って、自分の力を試したいんです。もっと強くなりたいし、もっといろいろなことが知りたいんです。
申し訳ありません。」
と本気で答えるリチャード。

「あと、これも思いついたことなんですが・・・
キッシュは本当にその場から逃げたのでしょうか?
なんらかの方法で隠れていたのでは?
それに、鍵のことですが、
鍵に開けた跡すらないのもあまりにも不自然です。
僕も遺跡探索などのため鍵開けの技を学びましたが、
時間がかかりますし、急げば急ぐほど跡が目立ちます。
それに・・・考えてみてください。
例えば、僕があなたを睡眠薬で眠らそうとします。
背後をとり、布に睡眠薬をしみこませ、口と鼻をふさぐ。」
そこまでいって、リチャードはキースの背後にまわり、
口のほうに手をまわした。
「睡眠薬といっても、効果が出るまでに時間がかかります。
息を止めている限り、睡眠薬は効果を完全に発揮しません。
この姿勢では、その時間に1人にたいしてかかりっきりになります。
その間、もう1人の護衛がなにかしらできるはずです。
援護を呼びに行くこともできますし。
そのことを考え合わせると・・・」
(そうか。この国では魔術は一般的じゃない。
だれも気がつかなかったんだ・・・!)
「おそらく、キッシュは魔術師」



 
警備隊長キース


リチャード<

「いや…、実際、情けない事だからな、仕方ない」
言ってから溜息をつく。
「しかし、それは面白そうだな。確かに、上手くいくかもしれない。
…だが、まあ、人手は欲しいな。
君を見て、冒険者という人物はやはり信頼に足ると解ったし、な。
…どうだい、この件が終わったら、この警備隊に入隊しないか?
実力に応じた待遇は保証するが」
冗談めかして言ってみる。



 
リチャード・ハードカースル


警備隊長キース<

「じゃあ、姿は一度も見ていないんですね?」
リチャードは、少し驚いたような声をあげた。
「・・・失礼しました。
ただ、今の話を聞いて、いくつか思いついたことがあります。
キッシュは警備隊の無能を笑った。
言い換えれば、
キッシュは警備隊の挑戦は受けざるを得ないということです。
ひとつの屋敷を厳重に警護し、盗賊キッシュもこの屋敷からは盗めまい、と噂を流します。そうすれば、やつは来る。
僕が日中に睡眠をとって、夜通し金庫を警護しましょう。」
そこまでいってから、彼は口を閉じた。
しばらくの沈黙の後、彼は続けた。
「・・・ただ、この方法は1度しか使えません。
同じ手には乗らないだろうし、
失敗すれば、警備隊の評価は地に落ちます。
・・・いずれにしろ、もう少し人手が欲しいところですね。」
そこまで言って、キースの目をみつめた。



 
 
警備隊長キース


「ああ、そうだな…」
まずリチャードは、先日盗みに入られた家の事を話した。
商店地区で五本の指に入る富豪の家で、
警備隊も家主に頼まれて毎日そこを警備していたのだ。
「私は、仕事が終わったあと、就寝前に現場に来ていたんだ」
キッシュが現れるとかそういう直感があったわけではなく、成果のない仕事に倦んでいた部下達を激励する為に来たのだ。
「配備は、そうだな…、
その家には表口が一つ、裏口が二つあって、警備員はそれぞれに立ち番が二人ずつ、見回りが二人ずつで三組が周っていた。
待機人員は十二人で、二時間後との交代だった。
一つの家に、あまり多くの人員は避けなくてね、大した警備ともいえないが、まあ普通の盗賊相手ならば充分な規模だった。
その家は富豪ではあるが、大きさ自体はそれほどでもなかったからな。
私が訪れたのは、ちょうど月が中天にあるときだった」

彼は最近、一日に三時間も眠っていない。
苦情の処理、仕事続きで溜まった書類の処理。終わらない残業。
あの時貴重な睡眠時間を削って訪れていたのは、ひとえに彼の部下達への責任感によるものだった。
夜も遅く、士気も低い彼等に、彼は一人ずつ声をかけていった。
すまないな、頑張れ。
彼の言葉に、部下たちは元気に返事をして見せたが、後で思うとあれは自分を気遣って、無理に元気良く振舞って見せたのだという気がした。
それはともかく、全員に激励を送った彼は、邪魔になっても悪いと屋敷を辞した。表門を抜けて、屋敷の塀を一回りしてから帰ろうと歩を進めていた彼は、前に二人、部下が倒れているのを見た。
「キール、ケインっ!?」
先程声をかけたばかりの部下は動かない。
近付いて揺さぶっても、ぴくりともしなかった。
脈と呼吸を確かめると、ややゆっくりとではあったが正常だった。
「睡眠薬でも嗅がされたのか…」
安堵して息をつき、彼はとりあえず二人は置いて屋敷へと駆け戻った。

そこまで話して、キースは一息吐いた。
「そのときは手遅れだった。
屋敷の金庫は開けられ、また金品が奪われていた。
私がまだ起きていた二人に声をかけてから、
犯行まで十分も経っていない。
おそらく屋敷の構造はどうやってか知られていたのだろう。素早く的確な犯行だ」
挙句の果てに、金庫に残されていた紙切れには、

『コルベージュ警備隊の能力も知れたものだ。
警戒されている屋敷に忍び込むのは初めてだったが。
もう諦めた方がいいのではないかね?
それとも、警備体制を根本から変えた方がいいのではないか?
僭越ながら忠告させてもらうよ。
                          キッシュ』

などと書かれていたのだ。
「あれは、屈辱だったな。……いや、ともかく。
警備の仕方だが、基本的には二通りだね。
街の見周り、要請されての警備。
どちらも成果なし。前者はまあ、ある程度の治安維持には役立っているだろうが、キッシュに対しては全く効果なしだ。
後者は先程言ったとおりさ。警備していても奴が来るかは分からないし、来たとしても捕えることは出来なかった。
……それから、手口だが、これが全く分からない。
何時の間にか盗まれていた。というパターンだ。
どれだけ厳重な鍵をしていても、抉じ開けた形跡すらないのに開かれている。よほど優れた技術を持っているのかもしれないな。
盗まれたものの傾向は、これもまた分からない。別の意味でね。
本当に、手当たり次第といった具合なんだ。
金だったり、工芸品だったり、宝石だったり…。
ああ、一度なんて、屋敷の主のひげが剃られていたなんていうこともあったな。あれは私たちへの挑発だろう。
…、というわけで、全く特定が出来ないんだ。
このようなものかな?」



 
リチャード・ハードカースル


(はあ、よっぽど困ってるんだろうな・・・)

警備隊長キース<

「いえ、僕のほうこそ、よろしくお願いします」とリチャードは答えた。
(うーん、ずいぶんと真面目そうな人だ。)
「質問ですか。
そうですね・・・具体的に、僕はなにをすればいいんでしょうか?
けどその前に、
現状をいまいち把握していないので説明してもらえますか? 
今までの警備の仕方、キッシュの具体的な手口。それに、盗まれたものの傾向とか・・・。」
リチャードは考え深げな表情をし、必死で頭をめぐらせた。
深く考えるのは、本来苦手なのだ。



 
警備隊長キース


詰め所に現れた青年を迎える為に椅子から立ち上がり、会釈を送る。

リチャード<

「冒険者の方か、よく来てくれた。
私は警備隊隊長の、キース・クレバーという。
……話は分かっていられるな?
最近巷を騒がせている盗賊、キッシュの捕縛に力を貸してもらいたい」
言って、リチャードの身体を上から下まで眺める。
「うん、かなりの手練と見える。
ああ、いや、不躾に失礼した。
新米の冒険者に、軽い気持ちでやられたくはないのだよ。
だが、あなたは信頼できそうだ。
どうかよろしく頼みたい。
――仕事を遂行する上で、何か質問はないかな?」



 
リチャード・ハードカースル


リチャードは、「ここか・・・」とつぶやき、詰め所に目をやった。

立て札には、冒険者募集とあった。どんな仕事だろう? 
そう考えながら、彼は詰め所へと足を踏み入れた。

キース警備隊長<

「すいません! 立て札を見たものですが、よろしいですか?」
と、中にいる悩ましげな中年に声をかける。
(なんだか複雑な表情してるなー。深刻な問題なのかな・・・?)



 
警備隊長キース


「ああ、頭が痛い…」
指を当ててこめかみを揉み解す。
二十歳の時に平の隊員から隊長に抜擢されてからこの三年、これほどに頭を悩ませたことは無かった。
「やれやれ…冒険者に援助を要請することになろうとは…。恥だ」
さりとて、このまま奴を放置しておくわけにも行かない。
彼は、詰め所の椅子に腰を下ろして、立て札を見た冒険者が訪れるのを待っていた。