地底国から三日ばかり旅をした場所に、ぽっかりと口を開いた洞穴。何とも知れない手で掘られており、ぐにゃぐにゃと曲がりくねった造りをしている。 鍛冶屋のベレデドによると、“イオン”というモンスターが掘ったものなのだそうだ。 |
GM |
幸運判定:分類/不愉快な遭遇・荒野 ゼファー:成功! 運が良かったのか、この近くの治安が良いのかはゼファーには分からなかったが、何事もなく、町へ帰還することができた。 必要とした日数は四日だった。荷物が重い分、余計な時間がかかってしまったのである。 季節が季節だったなら、自分が負っている荷物がイヤな臭いを発しているところだ。 ゼファーはドワーフの酒樽亭の前まで行きました。 |
ゼファー |
「…依頼、完了…後は…酒場に戻るだけ…」 イオンを3体狩ってきた。依頼の数には十分だ。 足取りも軽く(荷物が重いが)地底国への道を歩き出した。 |
GM |
彼の祈りが通じたのか、それとも運が良かっただけなのか。 ゼファーは、道を間違えることもなく、出口にたどり着くことができた。 これで、ほとんどの難関はくぐり抜けたことになる。 あとは、 この荷物を持って、地底国まで三日の旅をするだけだ。 |
ゼファー |
「次は…南だったな」 重い…敵に出会ったら担いでいるイオンをどこかに置いて戦ったほうがよさそうだ。 …攻撃の巻き添えで吹っ飛ばないように注意しないといけないが… …敵に、出会わないのが一番なんだがな… |
GM |
ゼファーは先ほどの小部屋まで戻ってくる。 今のところ、周囲は静かだ。 歩くたび、甲冑の音が響いていく。 担いだ魔獣の重みが食い込み、動作も、歩く速度も鈍くなっている。 |
ゼファー |
「…持ちきれんか…どうする…?」 自問自答。 いろいろ考えてみたが、4匹目を持っていくのは今の装備では不可能。 イオン自体の体で縛っていくのも考えたが、巨大なのでまず無理。 「あきらめるか…」 追加報酬60Rdは痛いが、もっていけないものはしょうがない 。 |
GM |
魔法は無事に発動し、ゼファーは治癒の力を持った円陣に包まれて休養をする。 < 14回復! ゼファーは、地図を思い出そうとする。 知力判定:分類/地図・方向感覚 ゼファー:失敗! だが、残念ながら、戦闘の緊張の影響があったか、方向感覚を失ってしまっていた。うまく、地形を思い出すことができない。 今は、ベレデドから預かったコンパスがあるから大丈夫だが、次に冒険に出かけるときは、自前で用意して置いた方が良いだろう。 もう一つ、ゼファーが気が付いたことがある。 重量の問題だけなら、戦闘を考慮に入れないのなら、イオンを四体なら、何とか持って行けないこともない。 重量だけなら、である。 ミミズ状の肉体をした魔獣四体分、さすがに少々、自分の体格で持ちきれる大きさを超えてしまっていた。 二体なら、両腕に抱えることはできる。 あと一体も、何とか持つことはできそうだ。 二つに分割してしまったイオンは、どうしたものだろうか。 ロープか、予備の袋を持ってきていれば、そこまで悩まなくても良かったかも知れないが。 |
ゼファー |
「倒せたか…」 これ以上の戦闘は無理…ではないがイオンの屍骸匹分も背負っての戦闘は厳しい。 ヒールサークルを唱え、回復しつつ、今まできた道を確認。 確か北のほうから進んできたはずだから、来た道を戻る。 これ以降は戦闘は控えたいが…全身鎧装備してるから無理だろうな… |
GM |
行動値: ゼファー(16+1D6)=21 相手が怯んでいる好機に、ゼファーは一気に畳み掛ける。 命中判定:分類/サンダーヴォルト ゼファー:命中! > 痛打! > 24ダメージ! > 撃破! 身構えていない相手には、攻撃者は通常よりも大胆に攻撃を仕掛けることができる。 雷の鉄槌は、深々とイオンの胴体に食い込んだ。 それはそのままイオンの身体を引きちぎり、分断してのける。凄まじい一撃であった。 【 2ターン 終了 】 ゼファー HP45/83 MP53/69 vs |
ゼファー |
(相手が只の魔獣で助かったな...) 妨害されることを想定していたんだが... 敵はひるんでいるな…今が…好機っ!! |
GM |
行動値: ゼファー(16+1D6)=17 地面を転がったゼファーは、何とか、素早く体勢を立て直す。 イオンは、畳みかけるでもなく、慎重に相手の様子をうかがっているようだ。 とはいえ、敵と相対している状態で、魔法の詠唱をはじめ、終えることができたのは、魔術に対する知識という物を持たない魔獣が相手だったからだろう。 魔術判定:分類/サンダーヴォルト → イオン ゼファー:発動 命中! > 14ダメージ! > 「感電」! 伸べられたゼファーの指先から、電撃が迸り、避ける間もなくイオンを貫く。 イオンは突然の苦悶に身をよじった。一撃で打ち倒すほどの威力のある魔法ではないが、最低でも、この相手を怯ませる効果はあったはずだ。 【 1ターン 終了 】 ゼファー HP45/83 MP53/69 vs イオンB(魔獣) 感電 恐怖Lv.1 |
ゼファー |
「ガハッ!?」 (前の敵を倒すのに気を取られすぎたか…しくじった) だが、敵は目の前。早く起き上がって対処しないと… |
GM |
行動値: ゼファー(16+1D6)=22 前方のイオンAが飛びかかり、後方のイオンBが滑り寄って来る。 そしてそれらより速く、戦鎚が竜戦士の手元に戻ってきた。 身構えていたゼファーはすぐさま行動をする。 命中判定:分類/サンダーボルト(部位狙い・頭部) ゼファー:失敗! 向かってくるイオンAを打ち返すように、急所を目がけて、戦鎚を振り切る。 が、この極めて凝縮された時間の中で、狙い通りに動作を実行するのは難しい。しかも、面としての相手ではなく、限定された点としての目標を打ち抜くのは、至難の業といえる。 ごう、という唸りをあげた一撃は、空を切るに留まる。 とはいえ、向かってきていたイオンAも、攻撃を避けようとして空中で身を捻っていた為に、攻撃を実行することができない。 ゼファーは身を翻し、返す刀でもう一撃を放つ。 命中判定:分類/サンダーボルト ゼファー:命中! > 15ダメージ! > 「撃破」! 今度の攻撃は、イオンAを打ち抜き、叩き潰した。 だが、ゼファーもただでは済まなかった。 集中力が有限である以上、複数の目標に対して万全の対応をすることは不可能だ。 < 19ダメージ! イオンBの強力な尾が、ゼファーの背中をしたたかに打ち付ける。 ミシリと、背骨が軋む。 彼の鱗はともかく、金属の鎧は、重さがある打撃に対しては、その防御力を完全には発揮し得ない。 ゼファーは転倒してしまう。 【 1ターン 終了 】 ゼファー HP45/83 MP59/69 転倒 vs イオンB(魔獣) |
ゼファー |
(武器が戻るまで後少し…どうする!?) 素手による攻撃があまり効かなかったのに加え、後ろからもイオンが迫ってくる。さっきの攻撃で前のイオンも戦闘体制に入ってるし… (…ならば) おそらく、武器が手元に戻ってくるのまで後少し…だったら、戻ってくるのを待ってから、止めを刺す! |
GM |
行動値: ゼファー(16+1D6)=18 ゼファーは追いすがり、すかさず蹴りを飛ばす。 動きの鈍っていたイオンは避けられず、まともに一撃を受ける。 > 4ダメージ とはいえ、武器に拠らず、徒手空拳で与えられる傷には限界がある。格闘術は、荷重が少ないときにこそ真価を発揮するため、今の攻撃がぎこちなかったということもある。 イオンは、逃げられないと悟ったか、とうとう振り返り、牙をむき始めた。 とうとう、背後にイオンの姿が現れる。 後方、5mほどの位置だ。 あと一回ばかり攻防を行えば接近されるだろう。 【 1ターン 終了 】 ゼファー HP64/83 MP59/69 サンダーボルト/4フェイズ後に手元に転送 vs イオンA(魔獣) HP-32 イオンB(魔獣) |
ゼファー |
(後ろにもいたのか!?) このままでは挟み撃ちだ…まあ、前にいるのは逃げてるから何とかなるかもしれないが…… …よし、後ろにいる奴がここにくる前に前にいる奴に止めを刺す。その後、迫ってくる奴を迎撃だな。 |
GM |
ゼファーは一気に突き進むと、こちらに背中を向けて逃げているらしきイオンの姿を5mほど先に捕捉、即座に武器を振りかぶり、投げつけた。 命中判定:分類/投擲・サンダーボルト ゼファー:投擲技能なし 辛うじて成功! > 28ダメージ! サンダーボルト/14フェイズ後に手元に転送 戦鎚サンダーボルトは、轟音を立てて飛び、洞穴に一瞬の閃光を走らせて、イオンに突き刺さる。 投擲の訓練を積んだ訳ではないゼファーだったが、この狭く暗い戦場でも何とか攻撃を成功させることができた。重い荷物を負っていることを考えれば、僥倖といってもいいだろう。 イオンは不意打ちでひどい打撃を受け、ぴくりぴくりと痙攣していたが、のろのろとした動作ながら、そのまま逃走を続ける。 ゼファーはそのとき、背後からも何かが近づいてくるのを感じ取った。 目の前のイオンよりもかなり速い移動力で、こちらに接近してくる。 |
ゼファー |
(イオン…近くにいるのか…) 近いし、敵はこっちに気づいているのかもしれない。 気づいていなかったとしても、この装備では音を立てまくるに違いない(全身鎧だし)。 ここはいっそのこと走っておいついて敵が反応する前に仕掛けるのがいいかもしれない。 そう思い、走り出す。 敵が視界に入ったらサンダーボルト(武器)を投げつけて先制攻撃。 |
GM |
ゼファーは低くなっていく通路に進んでいった。 途中、道が曲がりくねり、南へ折れている。 ゼファーはそこで、その音を聞き取った。 ざっ、ざっ 大きなものが地面を擦っていくような音だ。 ゼファーから遠ざかろうとしている。ただし、彼が近づいていくのよりも遅い速度だ。 そして、彼の鼻につくのはイオン特有の刺激臭。 見れば、足元には大きな、できたばかりの跡が残っている。 |
ゼファー |
「…いない…か…」 予想していた襲撃はなかったが…その代わりまた分かれ道。 「…敵は大抵深いところにいると言うのが定番だからな…こっちか」 そういうと、下へ続く道…西の通路に進んだ。 |
GM |
ゼファーは広間に飛び込んだ。 イオンを発見したら、それと同時に戦闘が行えるように構えている。 ところが、部屋の中には何もいなかった。 ただ、イオンと戦っている最中に魔物からかぎ取った臭いと同質のものを、広間の中から感じる。 今はいないにしても、すぐ前まではいたのかも知れない。 広間は、東西に出口があり、東は上に、西は下に向かって続いているようだ。 |
ゼファー |
広間…か… …イオンがいる可能性…高そうだな… 荷物が重いが…この程度なら戦える…か? …広間に入ると同時にイオンを発見したら頭部狙いで先制攻撃を試してみるか…? |
GM |
知力判定:分類/地図・方向感覚 ゼファー:成功! ゼファーは警戒をしながら、じめじめとした地下道を進んでいった。無理な程度ではないとはいえ、それなりの荷物を背負っているために、動作が少し鈍くなってしまっている。 後一歩、踏み込めば広間につながっているようだ。 |
ゼファー |
進む方向は…このまま北だな。変に曲がったりして迷ったら話しにならんし。 さっきみたいな奇襲をされないためにも警戒は怠らないようにしないとな。 …余裕があれば道の確認をしておこうか。 |
GM |
ゼファーは二体目の獲物を担ぎながら、北へと進む。 少し進んだかと思うと、また、分岐路になっていた。 一つはそのまま北へ進み、途中で西へと折れているようだ。 もう一つは西へ、途中で北の方に向かっている。 ゼファーは、何となく、肌で感じ取った。 おそらく、この洞穴はけっこうな規模になっている。少なくとも、竜人族の谷にある、一般的な住居よりも大きいはずだ。 どれくらいの分岐路があり、どうそれぞれがつながっているのかも分からない。 もしかしたら、ある程度の成果を得たらその場で帰還する方が正しいかも知れなかった。 |
ゼファー |
「…倒せた…か」 まだ、回復魔法の必要もないだろう。 そう思い、そのまま北の道へ進んだ。 |
GM |
行動値: ゼファー(16+1D6)=22 (やっかいだな…カウンターは狙えない…となると…) 仕掛けるしかない。… 「…声は遥かに…俺の声は貫く矢…」 ゼファーは魔法の詠唱をはじめる。 魔術の行使の際には激しい動作はできないため、ゼファーの動きも止まる。 そこを、イオンが見逃すはずもない。 回避判定:分類/尾撃 ゼファー:詠唱中 > 6ダメージ! 魔術判定:分類/魔術維持・マナアロー・声音魔術 ゼファー:成功! 急激に動きを止めたのがむしろうまく働いたのだろう。 見逃しはしなかったものの、突然のことにイオンも警戒をして、極端な攻撃ができなかったのだ。 魔術判定:分類/マナアロー → イオン ゼファー:発動 命中! > 8ダメージ! 詠唱の完了と同時に行使がなされ、魔力の矢が閃き、至近距離にいたイオンを直撃する。 同時に、ゼファーは素早く距離を詰め、 命中判定:分類/サンダーボルト(部位狙い・頭部) ゼファー:辛うじて命中! > 29ダメージ! 「即死」! 撃破! その頭目がけて戦鎚を振るう。 小さな目標に対する攻撃だったために高い正確性が求められたが、何とか命中させ、それを粉砕した。 【 3ターン 戦闘終了 】 ゼファー HP64/83 MP59/69 vs |
GM |
行動値: ゼファー(16+1D6)=17 じりじりと距離を詰め、イオンは一気に飛びかかってくる。 やはり、素早い。 回避判定:分類/噛み付き ゼファー:辛うじて成功! すんでの所で、牙を逃れる。 どうも、カウンターを狙っている隙が見つからない。 先ほどまでの様子よりも一段と的確で、そして速やかな攻撃だ。 ゼファーは何度か攻撃を仕掛けるが、命中しない。 防御を優先した、攻撃しては距離を取るという方針が互いに一致しており、互いに、攻めあぐねている。 ある程度のダメージを覚悟するか、もっと確実に命中させられる攻撃を選ぶか、どちらかかも知れない。 もっとも、イオンの肉体の華奢さに比べて、ゼファーは屈強な偉丈夫で、しかも鋼の鎧に身を包んでいるのだから、防御力については比べるまでもない(その鎧のせいで、攻撃に鈍さが発生しているのは確かだが)。長期戦になるのを覚悟するのなら、分があるのはこちらだろう。 【 2ターン終了 】 ゼファー HP70/83 MP61/69 vs イオン(魔獣) |
GM |
行動値: ゼファー(16+1D6)=20 ゼファーは、受けるのは危険だと咄嗟に考え、バックステップで身を躱す。 辛うじて、イオンの牙を避ける。 相手の動き次第ではマナエンチャントを唱える心づもりだったが、どうやら、このイオンの動きは先ほどのものよりも数段上であり、その隙は与えてくれそうになかった。 その素早さを考慮し、一撃必殺ではなく、確実に攻撃を当て、確実に防御する戦術を選択する。 この魔獣はといえば、何も考えずに、ひたすら食い付きに掛かってくる。 どうやら、非常な空腹感を覚えているらしい。先ほどの大型のイオンの方が、どちらかといえば知性を感じさせていた。 ゼファーは、立て続けに繰り出される牙を避け、また避けて、隙を見つけて素早い攻撃を繰り出す。 命中判定:分類/サンダーボルト(逆撃) ゼファー:成功! > 10ダメージ! カウンター気味に打ち付けられた戦鎚が、イオンをはじき飛ばす。回避を念頭に置いた、いわば補助的な攻撃になっていたために威力はさほどでも無かったが、それでも痛いものは痛い。 イオンは牙で擦過音を立てながら起きあがる。 どうやら、この獲物がただおとなしく逃げ回るだけのモグラや、その他の地下生物と違うことに初めて気がついたらしい。 冷静になり、ゼファーの隙をうかがっているようだ。 【 1ターン終了 】 ゼファー HP70/83 MP61/69 vs イオン(魔獣) |
ゼファー |
「不意打ちか!?」 チィ、もっと警戒しておくべきだった… とか思ってないでさっさと行動!! 【 戦闘開始 】 ゼファー HP70/83 MP61/69 vs イオン(魔獣) |
GM |
と、ゼファーが足を北に向けた時だった。 その視界の端、ランタンの薄明かりの下に何かが身を潜めていた。それは、じわり、じわりと近づいてきていたのである。 かれがそれと気づいたときには、もう手の届く距離だった。 仕方がなかったとはいえ、やはり、ゼファーの轟音のブレスは、何かしらの存在がこの巣穴に侵入していることを、住人に気づかせてしまっていたのだ。 それは間違いなく、イオンだった。 先ほどのものよりも小柄だが、その分、速度は上のようだ。 既に地面を蹴り、ゼファーに食い付こうとして、空中にある。 |
ゼファー |
分岐点で足を止める。 「…また…分かれ道か…」 …とりあえず、北に向かおう。 適当に歩いていればまた出くわすだろう。多分。 |
ゼファー |
「…ふむ…微妙に下っているのだな…」 とりあえず、注意深く進む。 奇襲さえ避ければイオンはさほど強敵ではないからだ。 |
GM |
ゼファーは、広間から東側に出て行く通路へ入っていく。 通路はすぐに北に折れ、まっすぐ進んでいる。 ここは、入り口付近の場所のように狭い。 そして、わずかに下に向かって傾斜しているようだった。 |
ゼファー |
「…こう…だったか。ならば…」 もともと行こうと思っていた東側の道へ行こう。 もともとそう思っていたわけだし。 |
ゼファー |
「…倒せた…か…」 こちらの傷は軽い。油断さえしなければなんとかなりそうだ。 「…一応、道を確認しておくか…戦ってるうちに移動していたかもしれんからな…」 ゼファーは、道を思い出そうとした。 知力判定:分類/地図・方向感覚 ゼファー:成功! マップ |
GM |
行動値: ゼファー(16+1D6)=22 (くっ…どうする…?) この状況では武器を振るう事もできない。 もう片方の手はランタンを持っているため使えない。 魔術も…難しいだろう。この状況では声音魔術だと止められかねない。魔術式の復元が使えるから使えなくはないが… (……これしかないか。洞窟内だとヤバそうだから使いたくなかったんだが…) ゼファーは、素早く考え、行動に移した。 大きく息を吸い込み、己が体内に眠る“魂”を呼び起こす。 発動判定:分類/魔竜の吐息・轟音のブレス HP-2 MP-4 ゼファー:命中! 彼の意志の力を受け、その属性が活性化した。 「ガァァァァァァァァ!!」 ゼファーの開いた口から、激しい衝撃波が渦を巻いてイオンに直撃する。 この至近距離では、そのつもりがあっても、回避することなどはできるはずもない。 > 23ダメージ! 撃破! 洞窟に影響を及ぼさないように、努力して範囲を絞られていたブレスだったが、このミミズを包み込むには十分だった。 現在のゼファーの能力では最大限の威力で放出されたブレスに全身を強烈に打撃され、イオンは力を失って、地面に崩れ落ちる。 同時に、発生した凄まじい轟音が、洞窟の中を響き渡っていく。 「上手くいったか…!」 ゼファーは腕を引き抜き、自由を取り戻すと、残身も解かず、油断なくミミズの魔物を見つめる。 ……どうやら、もう決着はついていたらしい。 【 戦闘終了 】 ゼファー HP70/83 MP61/69 vs |
GM |
行動値: ゼファー(16+1D6)=17 ミミズの動きは鈍そうに見えたが、大概の動物は、攻撃の際には想像もできないほどの俊敏さを見せるものである。そして、このイオンも例外ではなかった。 戦闘の間に必ず生じる、一時の向かい合い。こちらとあちらとがぴたりと動きを止めて見つめ合うようなその空白で、先に静寂を切り裂いたのはこの魔獣だった。 身をくねらせて飛びかかり、再び、鞭のような尾で攻撃を加えようとする。 だが、素早い攻撃と、瞬時の回避を心がけていたゼファーは、軽快な動きで後退し、その尾撃をいなす。 命中判定:分類/サンダーボルト ゼファー:成功! > 17ダメージ! お返しとばかりに腕を振るい、強烈な一打を加える。 ミミズ型の魔獣は声も上げずに吹き飛ばされ、グニャグニャと身を震わせながら起きあがる。 起きあがったと思ったら、次の瞬間には今度は地を滑るように移動して、獲物を狙ってくる。 今度は、武器とされたのはその顎だった。 土を飲み込み、岩を噛み砕くその大顎を開いて、ゼファーの腕を目がけて飛びかかる。 回避判定:分類/食い付き ゼファー:失敗! > 9ダメージ! ゼファーは避けようとするが、ミミズの動きは彼の読みより大きく、長く伸びた。躱し切れず、ウォーハンマー“サンダーボルト”を握った腕が食い付かれる。 「……!?」 全身を鎧った鋼鉄の装甲は、腕もしっかりと保護しているために、直接、牙で傷つけられることはない。だが、しっかりと顎で挟み込まれて、引き抜くことも、押し込むことも難しそうだ。 相手に食らいつくことで、自らの武器を封じることになったイオンであるが、このままでも、柔らかな身体を上下、左右に振り回して、したたかな尾撃を加えようとしてくる。 【 2ターン終了 】 ゼファー HP72/83 MP65/69 vs イオン(魔獣) HP -41 |
GM |
行動値: ゼファー(16+1D6)=20 様子を見ているらしい魔物に対して先手を取って、ゼファーは“マナエンチャント”を詠唱する。 魔術判定:分類/発動・マナエンチャント ゼファー:大成功! ゼファーは、これまでの一度もないほどの完璧さで詠唱を行い、魔術を完成させる。 魔力の生成、その導き方、欠片ほどのミスもなかった。 「…今一時、我が武器に魔を与えよ…」 呼び声に応え、青白い輝きが、ゼファーの手にした戦鎚を包み込む。 ゼファーは、ウォーハンマー“サンダーボルト”を構え、イオンに向けて突進した。空いた手にはランタンをぶら下げている。 突然、侵入者が激しい反応を示したことに対して、この魔獣ははっきりと、敵意を感じ取ったようだ。 「貫け…雷光!!」 威嚇するような、軋り音を立てて、起きあがる魔獣に対して、ゼファーは、走り寄る勢いそのままに、力強く武器を振るった。 命中判定:分類/サンダーボルト ゼファー:優秀な成功! > 24ダメージ! 固い、というよりは、よくなめした皮のように衝撃を吸収するその外皮を、戦鎚で激しく打ち据える。 魔法の力を帯びた武器が、容赦なく魔獣の生命を殺ぎ取る。 一撃の後、素早く飛び退こうとするゼファーに、それよりも早く、イオンの尻尾(胴体の後半分)が襲いかかる。 もともと、接近してきた侵入者の攻撃を、この尾撃で迎え撃つつもりだったようだ。 回避判定:分類/鞭・横殴り ゼファー:防御! 辛くも、引き戻した戦鎚で受け止める。 「…っ」 止めたその腕に伝わる衝撃は重たく、直撃を食らえばただでは済まないだろう。ドワーフ製の甲冑は、巨人の一撃さえ食い止めるだろうが、生身の肉体は、鉄ほどには堅くはない。 【 1ターン終了 】 ゼファー HP83/83 MP65/69 vs イオン(魔獣) HP -24 |
ゼファー |
「……さっそく…お出ましか…!!」 彼はサンダーボルトを構え、戦闘態勢に入った。 【 戦闘開始 】 ゼファー HP83/83 MP69/69 vs イオン(魔獣) |
GM |
右に進もうと考えながら、広間に足を踏み入れたゼファーは、何かが暗闇の奥で蠢動するのを視認した。 ランタンの光が届くぎりぎりの場所に、太く、長い、確かにミミズを巨大化させたような生き物がうずくまっている。 ただ、その顎は大きく、牙は太い。 ゼファーの気配を感知していたのか、緊張し、警戒しているようだ。まずは、この謎の侵入者の出方をうかがっている。 |
ゼファー |
「…ふむ?」 警戒しながら歩いていくと道が分岐していた。 開いてるからここで戦えば多少は楽だろうけど… 「……右…行ってみるか…」 右に進む事にした。理由は勘である。 あたればいいのだが… |
GM |
ウォーハンマーは短い武器であるから、通常の剣などと比べれば、まだ何とか操れることができるかもしれなかった。 ただ、普段通りの実力が発揮できそうにないのは間違いない。 ゼファーは、大体、20mほど、前方に向かって進んだ。 道は少し右手に向かって曲がっていたようだ。 前方は、開けた空間になっているようだ。天井も高そうだ。 微かに、空気の揺らぎを感じる。 |
ゼファー |
「…狭いな…」 少々狭い洞窟の中を苦労しつつ進んでいく。 「これでは…武器を使って戦うのは厳しいな…魔法で…戦うしかないか…」 そんな独り言をいいながらいつミミズモンスターが出てきてもいいように警戒しながら進んでいく。 |
GM |
洞穴の中は暗く、じめじめとしている。 入り口は直径2mほどの大きさだったが、中に入ってみると意外に大きく、大体、3mほどになっている。 だが、小柄な人間ならともかく、竜人であるゼファーには狭苦しい。両手を広げることも難しそうだ。 壁面は不思議とつるつるしており、簡単に穴を開けることはできなさそうだ。その分、落盤の恐れも少ないだろう。 中はとりあえず、まっすぐ続いているようだ。 |
ゼファー |
ゼファーは地図に書かれた洞窟にたどり着いた。 洞窟の中を覗き込む。 「……思ったより…暗いな…ランタン…使うか…」 ベレデドから渡された袋の中に入っていたランタンにオイルを入れて火をつける。 「これで…よし…」 ゼファーは用心しつつ洞窟の中へ入っていった。 |
GM |
そこは、険しい山々に囲まれている。 背の高い木々が群生しているが、土はなくて岩ばかり、砂ばかりで、表面上はどう見ても痩せているとしか思えない、不思議な地形だった。 そこに、ぽっかりと、直径2mほどの穴が開いている。 地図と合致する位置にあり、これがベレデドが指示した“とある場所”のようだ。この洞穴に潜って、イオンを狩ってこいということだった。 メモによれば、「洞穴に潜らなくても、穴の近くで見張っていれば、イオンが出てくることもあるかも知れない。もっとも、非常に稀な事だ」とのことである。 |