シュリ |
使徒< しばらく壁を殴り続けていたが落ち着いたのか、 |
使徒 |
シュリ< なんらかの因縁があることを、そこで知ったのか、使徒は恐る恐る口を開く。 |
シュリ |
その言葉を聞くや否や、シュリは慟哭の叫び声をあげた。だん、だん、と、控室の壁を殴りつけ、たたき続ける。 |
使徒 |
シュリ< 乱れた着衣を正しながら、シュリに告げる。 |
シュリ |
「レェーザァァスッ!!」 意識を回復したシュリは、即座に叫んで飛び起きた。 「奴は・・・奴はどこへいった!!」 |
GM |
シュリは医務室に運ばれていった。 第三戦目まで鮮やかに勝ち進んだうえでの圧倒的な敗北。 彼の戦いは真っ当なものばかりではなかったが、その劇的な戦いぶりは見事に観客を沸き立たせた。 …そして、これはまだシュリは知らない事だが、あのあと、レーザスはすぐさま姿を消した。「審判が戦いの終了を告げる前」に「リングから降りた」ため、レーザスは、シュリの意識を失わせていながらも敗北した事になる。勝負には勝って、試合には負けたわけだった。 といっても、それはシュリにとって何の慰めになることでもない。 |
使徒 |
レイヴィス< 「ああ、傷は完治した。もう行っても大丈夫さ」 |
レイヴィス・エルド・ルーイン |
(ん・・・・そっか・・・・) 神官言葉を聞いて何が起きたのかを思い出した。 「まぁ、そんなものでしょう」 悔しがる・・・気持ちは零ではないがレイヴィス自身がまだ未熟と思っていることもあり心底残念な気持ちはなかった。 唯一の心残りとしては― 「でも、最後までやりたかったものだ・・・」 (こんな終わり方・・・相手からみても満足行ってないかもしれないし・・・・ 今度会うことが出来たらその時、お手合わせ願えないもの・・・・・・・・・・) 「ところで・・・・負けちゃったものは負けたとして・・・終わりですか?」 |
GM |
治療室に運ばれ、レイヴィスは闘技場専属の神官の手当てを受けた。 レイヴィスの肉体と精神の負傷が完治した。 「ちょっと運が悪かったな。あの女戦士も驚いた顔をしていたよ。一年に一回あるか、くらいの技だったそうだな」 神官が手当てを終え、目を覚ましたレイヴィスに告げた。 |