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教えて! 竜追い達の唄
[ Dragon Pursurs ]
なんでも質問室

一般
地方や国による人種の有無 境界都市のレンジャーの装備
大森林フィアヌス・カルノ王国の文化とイメージ 「キャプテン」技能などによる設定について
船について1 この世界の気候 装備品の値段 大陸の広さ
旅人の移動距離 NPCの能力値 冒険者の一日
戦闘
虚行動〜とかって?
 曖昧戦闘? 詳細戦闘?
  
 地方や国による人種の差ってあるの?
GM  血統(?)はもちろん、風土や気候、生活の仕方によって、同じ種族でも様々な違いが出てくるのは当然のことですし、特に竜追い達の唄の舞台である「フォードノース大陸」では、地域における気候には大きな差があります。
 ですが、このあたりまであまりに細かく決めてしまいますと、キャラクター設定などの制限になってしまって自由度を損ないますし、世界設定ばかりが膨らんでしまって複雑になってしまいます。
 ですので、公式で細かく設定はしていません。
 このあたりは、各プレイヤーさんのキャラクター形成の際に、自由に設定してもらえればいいな、という遊びの部分にしてしておこうと思っています。
 
 
 境界都市のレンジャーの装備はどんなものなの?
GM  レンジャー技能では、「いずれかの武器技能」を選択するものとなっているが、それを選択するにあたり、実際に「境界都市オウロ」で活動しているレンジャーたちが習得している武器技能について知りたい、というご質問でした。

 これに関しては、「GMが密かに考えているイメージはあるが、明確な設定はない」という但し書き付きでお答えします。何故、明確な設定をしていないのかというのなら、世界観に多くの制限を設けたくはないからという理由になります。
 設定者として、イメージは持っていますが、それが、皆さんがキャラクターを作成するにあたっての足かせにはしたくないということですね。これに関しては、「人種の設定」と同様ですね。
 では、お答えは、以下の通りになります。

 レンジャーたちには、やはり弓術が一番多く学ばれています。というか、例え剣、槍や斧などをもっとも得意とするものでも、余技として弓を学びます。
 これは、大森林フィアヌスの森人たちが一番得意とするのが弓であり、森の戦士は弓を使う物だという認識がこの世界にはあるからです。
 逆に、例え弓を巧みに扱うものでも、ほとんどの場合において、予備の武器を身に付けています。弓は優れた武器であり、森人の象徴ともなっていますが、それだけでは対応できる状況が限られてしまうからです。
 
 
 大森林フィアヌス・カルノ王国の文化と雰囲気について教えて?
GM  ざっと設定したものですが、以下の通りになります。

【大森林フィアヌス】

 大陸でも随一の広大さを持つ大森林。
 創世記にある「黄金の大樹」によって生み出された森であるといわれている。
森の中心部に非常な巨木が根を生やしており、まさにこれこそが黄金の大樹であるとして信仰されている。
 この木は、太古には、幹から枝葉まで、まばゆい黄金色に輝いていたのだが、竜の喪失と同時に、木は輝きを失い、その生命力も日に日に衰えていっているという。

 この森は、エルフ達のとある部族によって保護されている。
 かれらは「森の守護者」を称し、遙か昔から、フィアヌスに集落をつくって暮らしている。
 決して排他的ではなく、外部のものも受け入れる。
(木々というものが柔軟で、他者を取り込み、同化していくものだからであるかも知れない)
 エルフの割合が一番多いことは変わらないが、今では、人間を含めた各種族も、森の守護者として生活している。
 かれらは、森の全体に散らばり、個々に集落を形成している。
 月の幻想亭や、ドライアドの腕がある「森人の町」もその一つである。
 集落と集落の間のネットワークは特に確立はしていないが、魔物が侵入してくるなど、森に危険が迫ってきたような場合は、団結して事にあたるだろうと思われる。

 住人は、ほとんど例外なく森に対して同族意識を抱いている。
 自然に対する義務感が強く、また、禁欲的な人間が多い。
 ちなみに、かれらの意識する森の保護というのは偏執的なものではなく、例えば、森の木を切り倒したり枝を折ったり、問題のない範囲で火をたく程度であれば、特別、目くじらを立てたりはしない。
 かれら自身、住居は木で造っているのである。
 もっとも、最後の「火をたく」ことについては、その燃料が木だった場合、少しばかり敏感になる。
 というのも、その行為がかれらにとっては神聖なものであり、赤ん坊を取り上げるときや、死者を看取るとき、森に対して祭りを行うときを除いては、必要最低限の木しか用いない、あるいは木以外の燃料を使うというのが、風習になっているからである。
 だから、意味もなく多量の薪を燃やすものがいれば、かれらの不興を買うことになるだろう。

【カルノ王国】

 バーナード地方に住んでいた遊牧人の部族が結束してできた集団が、周辺の民族を取り込み、発達して「カルノ王国」となった。
 元々、弓馬を巧みに操る部族であり、武力に優れた国であったが、現在では経済力も獲得し、騎士王国の頼もしい同盟国となっている。
 土埃と草の似合う、勇壮な民である。
 町並みはヒルデリア山脈から切り出した石造りの家屋と、焼き煉瓦の建造物が入り交じっている。
 新しい文化(といっても、現在の形になってから、年数は重ねているのだが)を嫌う国民もおり、そういったものたちは、国の防護壁の外で、昔らしい生活を守っている。

 昔は男は弦楽器を、女は笛を学ぶのが伝統であった。
 何かしら祭りがあれば、一番立派に育った家畜と、もっとも技に優れたものの奏でる音楽を神に捧げるのである。
 それは今では廃れ気味である。

 また、長い遊牧の歴史を持っていたため、屋外での生活には含蓄が深い。
 そのため、かれらは兵士としても非常に優れた性質を持つ。
 過酷な行軍でも容易には根を上げず、ねばり強く命令に従うかれらは、傭兵として、各国から高い評価を得ていたものである。
 現在では、傭兵を他国へ輸出することは固く禁じられているため、貴重な武力が商品として国外へ流れていくことはなくなったが、かれらの兵士向きの気質、特に若者のそれは平和な時代は居心地が良くないらしく、竜追いになると称して国を出て行くものも多い。
 
 
 「キャプテン」技能とかを持っている場合、一緒に船や部下の船員も持っていちゃ駄目?
GM  キャプテン技能などは、船に乗り、部下を指揮して冒険をするようなものを前提とされているようだが、そのような設定でキャラクターを造ることは可能かというご質問でした。
 これについての答えは、「可能であるが、相応の熟練度レベルが必要である」となります。

 それなりの船と、多数の船員を抱えた船長という設定ならば、「キャプテン」技能、また、「船長」技能の熟練度は、最低でも4〜5レベルは必要でしょう。
 小型の船で、少人数の船員なら、3レベル程度でも問題はないでしょうが。

 ただし、どちらの場合でも、全くのノーコストで船を入手できては問題ですので、そのあたりは応相談ということになります。
 
 
 この世界では船の設定とかはどうなってるの?
GM  新規登録希望の方から頂いたある質問をいい機会に、以下の通りに設定致しました。
 必要があると考えれば、どのようにでも修正しますので、話半分に(笑)お読みくださいませ。
 15〜16世紀頃の船の価格などについて、少しでもご存じの方がいらっしゃったら、GMまでお願い致します。非常に喜びます。

【フォードノース大陸での造船・海運業について】

 現在、シノン以外の国では大がかりな海運業、また、造船そのものさえ、あまり行われてはいない。
 それは、海の王国シノンによる事実上の独占が原因であるし、諸国家には海や船に対する知識自体があまりないということなども、理由としてあげられる。
 それでも、何とか海運業を発達させたいと考えているものはおり、例えば、貿易都市カルファールなどがその筆頭である。
 カルファールは多大な認可料をシノンに支払い、独自で船を建造、運用する権利を買い取っている。シノンが、膨大な代価を取りつつも本来は認めないような権利を与えたのにも訳がある。北海の出入り口を確保するシノンと比べ、カルファールはアース内海での取引きしか行えず、自国のシェアは侵されないと判断したためだ。
 この特別な権利を獲得したカルファールは急速に発展する。シノンが見込んだものよりも多くの需要が、アース内海には存在したためである。大陸の西側の荒野と、東とをつなぐ、地理的に有利なポイントにあったこともうまく働き、カルファールはいわば「冒険産業」とでもいうような領域でキャリアを積んでいくこともできた。
 長い試行錯誤の末、シノンには及ばないものの、他国には真似できないレベルでの造船技術も獲得した。次にカルファールが計画しているのは、リンテグレル魔境「海神の寝床」の制圧、突破である。アース内海を脱出し、シノンの手の及ばない大陸の南側に航路を確立することができれば、シノンの同等、あるいはそれ以上の海運王国となることも非現実的な話ではなくなるのである。

【フォードノース大陸での船の価格など】

 17世紀はじめ、一隻の船の値段は1600ポンドだったそうだ。
 この時代のヨーロッパ世界よりも、竜追い世界では建材は容易に手に入る。
 そのような状況を鑑みて竜追い世界での船の価格は、目安として160ポンドほどに設定することにする。
 160ポンドは38400ペニーであり、1ペニーは大体8ルディほど(パンの値段の差から概算)であると考えられるから、一隻、307200Rdである。
 この計算で導き出された船の価格は、「沿岸、外洋航行も可能であり、300人ほどを収容することが可能な帆船」のものである。
 竜追い世界ではこのランクの船は最大級のものであるだろう。
 現実的に、キャラクターが求めようとするものはもっと小型の船であろうし、その場合はもっと価格も安いはずだ。
 暫時、次のように船のランク別の価格を設定しておくことにする。
 海の王国シノンで建造されたもので、船一隻を、シノンのギルドに登録しているものに売り渡す際の価格である。
 他国のものに売却する場合には、値段が跳ね上がる。

上級船 「百人乗りのガレー船」 約100000Rd
中級船 「五十人乗りのガレー船」 約25000Rd
下級船 「二十人乗りのガレー船」 約5000Rd
 それぞれ、七割〜八割の乗組員が漕ぎ手として働くことになる。

 実際は、船を買うのではなく、借り受けて乗船とする場合の方が多く、その際、負担金はこれの一割となる。
 借りるには条件があり、シノンの海運ギルドに登録していることがまず必須である。
 このようなとき、キャリアにそぐわない船は借り受けることもできない。ギルドも、無謀な航海に金を出すつもりはないからだ。
 目安として、最低ランクの船を借りるのに、「船長」技能が3レベル必要である。あるいは「船舶」「統率」「地図」「旅/海洋」などをバランス良く習得していることなどだ。
 
 
 この世界の気候について教えて?
GM  マリユスさんからのご質問です。

 さて、この世界、現実の気象とは違う動き方をします。
 風の流れや、天気の運行は、それぞれ一定の地域ごとに自己完結してしまうのです。
 まず、わかりやすいところから。
 ノースパール地方は年中が冬です。一年の平均気温はマイナス2度前後となっています。
 一番寒さが激しいのは、ノースパール地方の中心部です。北に行けば行くほど寒くなるというわけではないのですね。中心部から離れれば離れるほど、暖かくなっていきます。(といっても、もちろん寒いんですが)
 そんな地域と面している境界都市ですが、寒さはそこまでではありません。
 標高のあるサーマヴァーロフ山脈に冷たい風が遮られているというわけではありませんが、とにかく、割合、暖かいのです。少々、湿気は厳しいですが。
 大魔術師王国、商人の国などを中心としたロトッカ地方は、涼しい地帯です。風は冷たい方ですが、太陽が良く出ますので、一年中、過ごしやすいです。なお、一応の四季はありますが、曖昧です。(日本と比べれば圧倒的に地味な変化です) 冬季に入れば雪は降りますし、夏季に入ればそこそこ暖かいです。暖かいといっても、キムナード地方の秋程度の暖かさですが。
 キムナード地方は、太陽が良く出ており、雨量はほどほどにあります。気候は暑く、ロトッカ地方に住んでいた人間がここに来たら、とても苦労することでしょう。暑さは、南西に近づけば近づくほどきつくなります。エルフの木立のあたりは、(森と隣接していることもあって)良い具合な暖かさです。
 ソードノート地方は、キムナード地方と似た気候ですが、寒暖にムラはありません。北でも南でも、わりと暑い、といった具合です。
 そして、騎士王国を中心としたバーナード地方は、気温は暖かい方です。湿気は低く、雨量も適当です。ただ、ロトッカ地方に比べれば日照時間が少なく、天気は曇りばかりです。
 そこより南に行くと、フィアデルト地方があります。こちらは、一年の気温の差が激しく、顕著に四季が表われます。暑いときはかなり暑いですし、寒いときは本当に寒いです。
 それは南に行けば行くほど酷くなっていき、終いには、真夏と真冬だけの世界になります。

・ちなみに、ご質問があった時点では、ロトッカ地方は初春です。
 
 
 武器とか防具とか、値段高くない?
GM  はい、ズバリその通りです。
 何でかというと、「武具欄」で表示されている装備品や消耗品は全部、「良いモノ」だから何ですね。つまり、全部、信用できる店に並んでいる、良い武具なんです。「達人の手による最高の道具」ではありませんが。
 ですから、「私は多少デキが悪くても、値段の安い剣が欲しい!」というような方がいらっしゃったら、「商店街」などでそう宣言して探してみてくだされば、いくらでも発見できるでしょう。
 ただし、一度使ったらいきなりだめになってしまうような物を掴まされるかもしれませんが。

補足 こういうような「ロールプレイ」に関わる部分はルールで縛るつもりはありませんでしたので、特に明文化しておりませんでしたが、……やっぱり、書いてなきゃ分かりませんよねえ;
補足2 竜追い達の唄作成時点では悩んだりしました。「良いモノ」で揃えて載せるか、逆に「粗悪品」で揃えて載せ、探そうと思えば、値段が高いが良い品も見つけられる、というようにしようか、と。どっちが良かったのでしょうねー。
 
 
 フォードノース大陸って、どれくらい広いの?
GM  東西約7000km、北南約13000km(陸路で、北端から南端まで最短進路を取ったときの距離)です。やや縦長のオーストラリア大陸といったくらいでしょうか?
 
 
 冒険者の(冒険中の)一日について教えて?
GM  午前六時〜午前八時: 起床〜旅立ちの支度
 午前八時〜午後四時: 移動開始〜途中、休憩を合計二時間ほど取る
 午後四時〜午後六時: 移動停止〜野営の支度
 午後六時〜午前六時: 夜を過ごす

 このような具合ですね。
 強行軍で休憩を挟まない場合や、途中で狩りをして獲物を確保しながらの場合は、もう少しスケジュールが変わりますが、無理のない旅でしたらこのような具合です。
 
 
 この世界の人って、一日にどれくらい移動できるの?
GM  時速と、別項であげた「冒険中の一日」を参考にして導き出してみましょう。

 徒歩:24〜48km (時速4〜8km 実働6時間)
 馬車:40〜50km (時速8〜10km 実働5時間)
 騎馬:50〜60km (時速10〜12km 実働5時間)
 早馬:70〜95km (時速14〜18km 実働5時間)

* 徒歩:装備をした人間が、旅の様々な道具を持って移動している場合
 馬車:四人程度の人間と、荷物を引かせている場合
 騎馬:人間と、様々な道具を持たせて移動している馬の場合
 早馬:軽装の人間と、最低限の道具のみを持たせて移動している馬の場合


 天候や地形を考慮しなければ、このくらいでしょうか?
 動物を移動に使用する場合、様々な世話や特別な休憩のための時間が入っています。
 これは、あくまで、必要以上の無理をしない「旅」の数値ですので、緊急事態であったりするならば、もっと早く、遠くまで移動できるでしょう。
 例えば、「休憩を挟まないで移動する」、「日が落ちても移動する」、「動物の負担を気にしない」ような(強行軍をする)場合などです。そういえば、ローマ帝国時代の伝令兵は、一日に300kmは移動したという話もありますね。
 そこまではいかなくても、頑張れば、移動距離はまだまだ伸ばせるはずです。ただし、それに応じたペナルティ――、つまり、通常よりも大きな疲労や、急いでいることによる障害の発生は覚悟するべきでしょう。
 
 
 NPCって、なんだか、普通のPCよりも能力値合計が高かったり低かったりするんだけど?
GM  はい、そうですね。
 そのことについて触れる前に、まず、次のことを踏まえて下さい。

 PCは、この世界に存在する他の人物よりも、能力値的に優れている

 それでは、お答えしましょう。
 まず、NPCにおいて、PCよりも能力値合計が高いものがいるとしたら、それは、かれが長い間、よっぽど濃密な冒険生活(やその他の状況)に身を置き、非常な量の研鑽を積んできたからです。それによって、PCと同じようにポイントを獲得し、それを能力値の上昇に振り分けてきたのですね。
 または、かれらがこの世界における「偉大な人物の一人であると規定されている」からです。
 基本的には、NPCに割り振っている能力値の合計は、PCに比べるとかなり少ないものになっています。

 なお、どの人物であっても、よっぽどの事情がなければ、「修行を積んだPCが追い越せる」という前提で処理をしています。
 
 
 戦闘: 虚行動とか自由行動とかってあるけど、どういったものなの?
GM  シエラさんからのご質問です。

 ええ、そうですね。わかりにくいかもしれませんね。
 簡単な表にしてみましょう。

虚行動:
 フェイントやちょっとしたステップなど。実行動をサポートするアクションでもある。
 「小手先でもできる簡単な行動」

実行動:
 武器を振りかぶっての攻撃や、移動。
 「ある程度、神経を使う大きな行動」

自由行動:
 敵の武器を避けるために飛び退いたり、防御したり。
 「反射的に行われる、基本的に相手の行動に対して対抗するための行動」

 ……これでもまだわかりにくいでしょうね;
 
 
 戦闘: 曖昧戦闘とか詳細戦闘とかあるけど、どういうこと?
GM  曖昧戦闘とは、かなり簡略化された、「抽象的に、文章で表現する戦闘」です。
 詳細戦闘とは、スクエア表(時にはヘクス表)を用いた、「チェスのように細かく展開させていく戦闘」です。
 基本的に、曖昧戦闘の方が時間がかからず、また、わかりやすいです。
 詳細戦闘の方は、時間はかかりますしわかりにくいですが、緊張感があり、ゲーム慣れした人が遊ぶときにおすすめです。(ある程度、戦術を練ることができますし)
 

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