PBeM
〜Dragon Pursurs〜
竜追い達の唄

騎士王国シルヴァード:
大陸の東部、バーナード地方の列国、最強の国。
剣王ハルッサムによる安定した統治を受け、現在が史上の全盛期と言われている。

:大牙の城「医務室」:
治療術も学んだ、引退した魔術師が、専門の医者として詰めている部屋。訓練で手ひどく痛めつけられた若い騎士も、この場所のお世話になる。
投稿(件名…大牙の城:医務室)
戻る


 
大牙の塔
謁見の間
政務室
会議室
研究室
詰め所
騎士団寮
兵士宿舎
一般宿舎
馬厩舎
大食堂
食堂
舞踏場
訓練場
医務室
武具庫
書庫
宝物庫
地下牢
王族墓地
 



GM

 サーラは騎士団寮の自室に戻った。


ベルガン

サーラ<

「ほほう、おまえさんもそういう考えならよかったぞ。
 こう、あんまり魔法で治してやると、『怪我をしてもなんとでもなる』とか考える奴もおるんでな。
 気合いと根性があれば大抵なんとかなるし、なかったら大抵はなんとかならんのが通常だっていうのにな」
 と、むしろベルガンはにやりとしてみせる。
「おっと、おまえさんもまだ完治はしてないんだから無理はするんじゃないぞ。なるべく動かすなよ」
 たしなめるのも忘れず、ベルガンはサーラを見送った。


ベルガン

サーラ<

「ほほう、おまえさんもそういう考えならよかったぞ。
 こう、あんまり魔法で治してやると、『怪我をしてもなんとでもなる』とか考える奴もおるんでな。
 気合いと根性があれば大抵なんとかなるし、なかったら大抵はなんとかならんのが通常だっていうのにな」
 と、むしろベルガンはにやりとしてみせる。
「おっと、おまえさんもまだ完治はしてないんだから無理はするんじゃないぞ。なるべく動かすなよ」
 たしなめるのも忘れず、ベルガンはサーラを見送った。


サーラ

ベルガン<

「ありがとう。・・・治療の魔法か、すごいな。」
 傷口のあったあたりに触れたり、軽く回してみたりと目を丸くしてみている。
 治療に魔法を使うのは正攻法じゃない、という言葉ににやりと笑ってみせた。
「治してもらっておいてなんだが、私も同意見だ。
 多少の怪我なら食べて寝れば治る。
 せっかく人間には治癒能力があるんだから、それを使わないともったいない。」
 大事なのは気合と根性だろう、と、医師が聞かせてはため息をつかれそうな言葉をけろりとつげる。
 それでも、これは新米のころから世話になっているベルガン老への彼女なりの親愛の表現だった。
「怪我も治してもらったし、アイスバーグとアルパージャ卿の具合もきかせてもらった。
 長居しても悪いから、私も部屋で寝るとするかな。
 じいさん、ありがとう。お礼に今度酒でももってくるよ。」
 アルパージャ卿が目覚めたら知らせてほしいと頼むと、明るい笑みと共に一礼する。
 サーラは医務室を後にした。


ベルガン

サーラ<

「魔法か、なるほど。
 しかしまあおまえさんなら根性ではじき返すとか何かしそうなもんだったが、さすがに無理だったか」
 納得して頷く。

 > サーラのHPを28回復!
 サーラ:
  HP 62/73


「好奇心の旺盛な奴だな」
 にやりと笑う。
「他の見習い共には秘密だぞ。わしは実はギルドで学んだことがあってな、治療の魔法も使える」
 口元に指をあてて、しーっの仕草。
「だが、怪我が簡単に治ると思われたら困るんでな、内緒だ。
 それに、治療に魔法を使うのはなんだか正攻法じゃない気もするからな」


サーラ

ベルガン<

 ため息をつき、首を振る様子に肩をすくめる。
「・・・そんなにひどい怪我ではないと思うんだが。
 とりあえず気は失わなかったし、私が悲鳴をあげても面白くもないだろうしなあ。」
 痛くないとは言わないが・・・と視線を遠くに向ける。
 おまえにしては遠慮なく剣を受けた、という言葉に
「ああ、これは、剣じゃなくて魔法だ。
 剣や槍だったら受け止めるなり跳ね返すなりできたのに・・・」
 やや悔しそうにそんな風に言う。
 怪我の程度を聞き、治療の様子をなぜか興味深げに見ている。
「ありがとう。ずいぶん楽になった気がする。
 痕が残ったからどうということもないが・・・ズル?」
 何をしたのかと、わくわくした表情でベルガンの方を見やった。


ベルガン

サーラ<

「えーい、やめんか」
 怪我をしている腕を平気に回す様子に、見ている方が痛いとばかりに顔をしかめる。
「お、珍しいな。よしよし、いい加減に無理しないことを学んだと見えるな」
 偉く満足げに頷くと、手招く。
 サーラが近くに寄ってくると、服の破れた部分を遠慮なくハサミで切り開くと、傷を覗き込む。
 やがてため息をついて頭を振った。
「とても学んじゃおらんな。あのな、並の男なら悲鳴を上げてじたばたしているか、とうに気を失っているところだぞ、こりゃあ。
 おまえさんにしちゃあ、偉く遠慮なく剣を受けたもんだ。よそ見でもしていたのか。
 ……ま、確かに骨にも神経にも響いちゃいないようだが。
 どれ、まずは消毒、それから薬を付けて……ふむふむ」
 手早く傷を洗い、なにやらサーラによく分からない治療の作業を一通りやって、最後に包帯を巻いて処置を終えた。
「本当なら縫った方がいいんだがな、どうやっても痕が残るからやめておいたぞ。その代わり、少しばかりズルをしたがな」


サーラ

ベルガン<

「骨折?いや、折れてはいないと思うぞ。
 指も腕も動くしな。」
 ほら、と腕をぐるぐると回してみせる。
 アイスバーグは家に帰した、という言葉に視線をにこりと笑う。
「それは良かった。今日はかなり強行軍だったからな、ゆっくり休んだほうがいい。」
 そういった後で、アルパージャがいるであろう、奥の方へちらりと視線を送った。
「アルパージャ卿も、食事ができたのなら何よりだ。
 衰弱もしていたし・・・あー。私も起そうと叩いたりしたし、心配だったんだが。
 爺さんが見てくれているなら安心だな。」
 はは、と、小さく笑い声をあげた。
 治療はいいのか、という言葉に首を傾げる。
「いや・・・大丈夫だとは思うんだがな。
 見ての通り、私は頑丈なのが取り得だし。
 だが、折角の診てもらえる機会をふいにするのももったいないな。
 よければ診てもらえるだろうか。」


ベルガン

サーラ<

「お、なんじゃお前か。骨折か? お前は骨折くらいしてようやく来るくせに、折れても平気な顔でうろつき回るからかなわん。
 ……と、面会だったか。こりゃ失礼」
 新米の頃から顔を知っている騎士を見て、ベルガンは顔をほころばせる。
「ああ、アイスバーグのことかね。
 あいつは治療して、薬飲ませて寮に帰しといたぞ。あんにゃろ、お前さんほど丈夫じゃないんだから、強がる癖は直した方がいいな。
 で、客人ってのはあいつが連れてきたアルパージャ郷とかのことかな。
 かなり衰弱していたから、熱いスープを飲ませて、今は眠ってるな。
 で、お前は治療はいいのか? 見るからにヒドイ傷だが」
 無理に診せろといっても聞く相手ではないことは承知しているので、とりあえず促すだけにとどめる。


サーラ

ベルガン<

「失礼する」
 夜分であることから、いくらか声はおさえてーそれでもサーラの声は響くー入室する。
 きょろきょろと部屋の中を窺い、ベルガンを見つけ朗らかな笑顔を浮かべた。
「夜遅くまでご苦労だな、ベルガン爺。
 うちの若いのと、客人がお世話になったと思うんだが・・・いるかな?」
 言いながら、視線は話題にでた二人を探して動いている。


GM

 医務室の主である、魔術師ベルガン――見習いからは「ベルガン爺」との愛称で呼ばれる――は、今日も忙しく、湿布の薬を練っている。医務室に来るものの多くは、打ち身や打撲、捻挫などで訪れるので、湿布薬はいくら作っても足りないのだ。