シース |
アシュレイ< 「…、助かります」 ふたりは魔術師ギルドに移動しました。 |
アシュレイ |
既に歩き出している。考えるよりも行動する質なのだ。 シース< 「俺のことはいい」 |
シース |
アシュレイ< 「そう、――そうですね……」 |
アシュレイ |
シース< 「魔術師ギルドに行こう」 |
シース |
最初おどろいたような顔をして、それから微笑む。 アシュレイ< 「アシュレイなら、そう言ってくれると思いました。 |
アシュレイ |
シース< シースは鬱屈しているように見えた。 |
シース |
アシュレイ< 微笑みが、アシュレイの質問にぎこちなくなる。 |
アシュレイ |
質問には首肯で答えて、表情を和ませる。 シース< 「久しぶりだな。元気か」 |
シース |
シースは仕事中にはぐれてしまったハルークを探してギルドに来ていた。誰に聞いても分からず、諦めて宿へ向こうとしたところで、見覚えのある姿を見かけた。彼は以前、ハルークとともに近くの遺跡を探索した(探索は失敗に終わった)仲間だった。 アシュレイ< 「アシュレイじゃないですか!」 |
GM |
アシュレイがギルド員に声を掛けようとした瞬間、聞き覚えのある声が、それをさえぎった。 |
アシュレイ |
竜追いギルドの扉をくぐり、掲示板に視線を走らせた。依頼は一つあったが、自分の 技量では難しいと判断して諦める。 部屋の奥に添えつけられたカウンターに向かい、其処にいた係員に話し掛けた。 ギルド係員< 「仕事を探しているのだが」 |
女剣士リシュエル |
スカイホーク< くすりと微笑んで、 |
スカイホーク・レジス |
リシュエル< 「そうか、魔法には詳しくないのか。」 |
女剣士リシュエル |
スカイホーク< 「えーと…」 |
スカイホーク・レジス |
リシュエル< 「俺は…。」 そう言うと軽く微笑んだ。
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女剣士リシュエル |
スカイホーク< 「あら、手早いお返事ね」 |
スカイホーク・レジス |
リシュエル< 「初めまして。俺はスカイホーク・レジス。まあテキトウに呼んでくれ。 |
女剣士リシュエル |
やや淡白なギルド員の応対に眉を顰めながらも、言われたとおりにスカイホークに向かい、 スカイホーク< 「はじめまして、魔術師さん。 魔術師の冒険者を探すのに相当の時間を取られていたようで、やや性急に用件を述べた。 |
ギルド員 |
スカイホーク< 「いや、君が魔術師で、手が空いているんならいいんだ」 リシュエル< 「ご所望の人間は見つかったようだ。 |
スカイホーク・レジス |
まわりの様子をうかがいながら出番が来るのを待っている。 係員の視線がこちらに向いているのにさえ気付かずに、まわりの様子をうかがうというよりも、まわりの様子を楽しんでいるように見える。 ギルド員< 自分に何か話を振られたのに気付き「へぁ?」とまぬけな声を出す。 |
ギルド員 |
リシュエル< 「魔術師か……」 スカイホーク< 「で、そこの魔術師風の君。君は、手は空いているか? |
スカイホーク・レジス |
初めてここを訪れたようで 建物の中に入るなりきょろきょろと周りを見渡している。 係員と話をしている一人の黒髪の女性に視線を向ける。 リシュエル<
そのまま彼女が係員との話を終えるのを後ろの方で待っています。
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女剣士リシュエル |
一人の剣士風の出で立ちの女性が受付に立ってギルド員と話している。 ギルド員< 「近くに小規模の遺跡の情報を得たのだけれど、魔術の使い手が必要らしくてね、手の空いた魔法使いに心当たりは無いかしら」 |
リツ |
舞台はシナリオ5「眠らない寝床」へと移動しました。 |
ギルド係員 |
客の視線を集めているジョードヌ人の剣士にも、この熟練の係員は、大した感動も見せずにいた。リツの質問に、ざっと手元の書類に目を走らせてから答える。 リツ< 「今のところ、割のいい仕事は無いな…」 |
リツ |
リツは周囲の冒険者の何人かが寄せてくる興味の眼差しを知らぬげに、部屋の中に視線を走らせている。そして、手持ち無沙汰そうに佇んでいた一人の冒険者に適当に目をつけた。 冒険者A< 「あの、…少しよろしいですか?」 「うん?」と振り向く男に、リツは自分が竜追いの冒険者としては日が浅く、不慣れな事を告げた。 冒険者は「それなら」と、奥のカウンターを示してみせる。 リツは礼を言って、部屋の奥に添えつけられたカウンターに向かい、其処にいた係員に話し掛ける。 ギルド係員< 「仕事が欲しいのですが…、何かあるでしょうか?」 |
GM |
今日も今日とて寒い中を仕事を求めて訪れる冒険者達が後を断たない。 十人十色のいでたちで、年齢も様々。一見子供に見える者から、60は年齢を重ねていそうな者まで集まっている。 中には、そういった者たちと話をするだけに訪れている者もいるが。 ともあれ、暖炉が煌々と燃えている広間には、三十人は冒険者達が集まっていた。それぞれに世間話をする様子は、真向かいの遺跡ギルドのそれと大して差は無い。 そして、その広間の出入り口である扉が開く。甲高い音を立てて寒風が通り抜けていった。 入ってきたのは、女性が一人。何人かが彼女に視線を向けて、そして物珍しい物を見るような表情を浮かべる。 佩刀し、奇妙な鎧を身に着ている。雪を被って、一部一部白に塗られているが、その色は紅。目にも鮮やかな紅だ。 細く美しい髪は黒く、濡れたような光沢を放っている。瞳の色も同じ、黒。 顔筋は整っており、抜けるような色の白い肌と相まって、物々しい形状の鎧とは不釣合いに、並ならぬ美貌だった。 もっとも、彼女を見た者が珍しそうな顔をしたのはその美貌故では無い。 彼女の生まれを、その種族を見抜いたからだ。 ジョードヌ人。最果ての地からの漂流者。 |