GM

 アーシュラたちは、シナリオ14に移動しました。


GM

 どこかへ移動する際などは、「〜へ移動する」などのような一文を投稿してくださいね。
 投稿メールの中に挿入してもOKです^-^


ギルド員

ALL<

「まあ、くれぐれも注意をして、頑張りなよ」
 手を振る。




 いろいろと自分の装備を確認して・・・

ALL<

「私も出かける準備できました。」



アーシュラ

 すごくご機嫌だ。

ALL<

「ふん、ふん、早く、出かけようか!」



マリンカリン

ギルド員<

「えぇ、私たち、もう出かけようと思います。
 
お仕事、終わったら報告に戻りますので」



ギルド員

アーシュラ&マリンカリン<

 ひょい、と肩をすくめてみせる。
「そちらこそ、聞きたいことはないか?
 確認したいこととか、そういったことが何もないなら、こちらからは何もないが」



アーシュラ

泉<

「ぢゃ、これで交渉成立!」

ギルド員<

「あたし達、これで出かけるからね。」



マリンカリン

ギルド員<

「もう出かけようと思うのですが、他に何かありますか?
 特にないのなら、行こうと思います。」




独り言<

「・・・むちゃなことしなければ大丈夫よね」

ALL<

「とにかく、ついて行きますから」




ALL<

「みなさん、何かお仕事あるのですか?
 私で良ければお供しますけど・・・」
 何となく、不安ではあるのだけれど。



アーシュラ

泉<

「イズミ、一緒に行っておくれよ!
 ちゃーんと、分け前、あげるからさっ!」



マリンカリン

泉<

「あっ、イズミ! なんてタイミングが良いのかしら。
 あたし達、これから依頼を受けようと思うのだけど付き合ってくれない?」




 暇なので町の中を気ままに歩いているうちに 竜追いギルドの前までやってきた。
 扉の傍まできたら、何となく知っている声が聞こえて 来たので中に入ることにした。

アーシュラ&マリン<

「今日は...あれっ、アーシュにマリン、 こんなとこで何しているの?」



GM

 とか言っているところで、だれかがギルドに入ってくる。



ギルド員

アーシュラ<

「分からん分からん」
 笑って手を振ってみせる。
「こっちがその人物を知っているわけでもないからな。
 ただまあ、三人組で全員女性っていうのは、危険なんじゃないかなと思ってみるくらいだ」

マリンカリン<

「戦いの技能があるっていうだけで、役に立つさ。
 前衛が誰もいないというよりは断然良い」



アーシュラ

マリンカリン<

「うぅ...ん。そうだねぇ...
 前衛って言っても、あたし達が詠唱している間に
 ちょっちぃ、足止めしてくれれば良いんじゃない?」
 要は、時間稼ぎ要員ね。あははっ」

ギルド員<

「まあ、そういうわけで、イズミって言うお姉さんを
 考えているんだけど、どうかな?
 彼女もどうやら今、イ=サードにいるみたいだし」



マリンカリン

ギルド員<
「前衛の戦士ですか...当てがないわけじゃないけど
 イズミって女の子知っているけど、
 あんまり剣を振り回して楯になってくれるって
 感じじゃないのよね。」

アーシュラ<

「あなたはイズミのこと、どう思う?」



ギルド員

アーシュラ<

「中には、地図どころか具体的な場所とか、行き方も教えてくれない依頼人もいるがね。その辺りを調査するのはおれたちの仕事だからな」

マリンカリン<

「まあ、人数が多いに越した事はない。
 君らは、魔法使いだろう? しっかりとした前衛はいるのか?
 魔法っていうのは、剣と一緒になってこそ真価を発揮するもんだからな」
 この場合の剣ってのは、つまるところ戦士って意味だけどな、と付け加える。



アーシュラ

ギルド員<

「あっ、地図があるんだ...当然か!」



マリンカリン

ギルド員<

「どうもありがとうございます。確かに、どのような意図の依頼か分からないと言うのは不気味ですね...依頼場所に行ったら、それもはっきりするのでしょうけれど...やっぱり、もう一人仲間を増やそうかしら」



ギルド員

アーシュラ<

 待て待て待て待て、と押しとどめてから、息を吐く。
「そこの……マリンさんだったか? の言うとおり、ちゃんと注意しておいて欲しい。魔法に関係することもそうだが、特に依頼そのものについてな。
 依頼には発掘の援助、となっているが…どういう魔物が守っているのか分からないし、そもそも依頼人自身の裏がとれない。何を目的として冒険者を呼んでいるのかが確かなところが分からないんだ。ま、だから信用できない依頼なんだがね。
 …いいか、“何をされるか分からない”と考えておけ」

マリンカリン<

「こういった気配りに関しちゃ、あんたのほうが得意かも知れないな。依頼については分かったな?
 じゃあ、準備ができたらそこに向かうといい」
 と、地図を手渡す。



アーシュラ

ギルド員<

「遺跡はっくつぅー!!はい、やります。やります。」
 心は既に掘り出した貴重品で一杯である。
このようなのを、獲らぬ狸の皮算用って言うのだろう。
「とにかく、ガンバルからさ。あたし達にやらせて」

「直ぐに出発!!」



マリンカリン

「アーシュラ、油断は禁物よ。ギルドの方も魔法が不安定とか言っているし、私たち魔法が上手く使えなかったらお手上げだわ」

ギルド員<

「そうは言っても、これが私たちの記念すべき初依頼となります。よろしくお願いします。」ペコリ



ギルド員

アーシュラ&マリン<
 あまり気が進まない、といった様子で戻ってくる。
 それから二人の前に紙を一枚置いた。
「『遺物発掘の援助』だ。
 北東に古代の遺物が埋もれている事が分かった依頼人が、その発掘を手伝って欲しいんだそうだ。どうも、発掘自体に問題はないようなんだが、それを守る魔物がいて、そいつを倒さない事にはどうにもならないんだとか。
 ……どうするね?」



アーシュラ

 ギルド員が戻ってくるのを所在なげに待っている。



マリンカリン

 何時ものように、にこにこしてギルド員が戻ってくるのを待っている。



ギルド員

 とりあえず二人の名前を聞いてから、考え込む。
 何となく心外そうな様子である。
 責任感の強いこのギルド員は、基本的に、信頼できないような依頼は取り扱いたくないのであった。

アーシュラ&マリン<
「ああ、分かった。ちょっと待っていてくれ」
 言うと、奥に引っ込んでいく。



アーシュラ

 マリンカリンに割り込まれて、ちょっと気分を害した様子である。
 まあ、しかし、マリンの言っていることにも一理あるし、とりあえず、何でもやってみるか...
ギルト員<
「まっ、何でもいいや。その信頼できない依頼ってやつ、話してみてよ。」



マリンカリン

 しばらく、アーシュとギルド員の会話を聞いていたマリンカリンであるが、堪えきれなくなったか口を挿しはさんだ。

ギルド員<

「とりあえず信頼できない依頼で良いですから、お願いします。」

アーシュラ<

「ねっ、あたし達だって、かけ出しの冒険者で名声がある
わけじゃないし、地道に仕事をこなしていこうよ、ねっ」



マリン・カリン

 こんにちは〜。竜追いギルドのドアをゆっくりと開けて入ってきたのはちょっとお嬢さん風の旅人って感じの女の子である。
 
 ギルト員に軽く会釈すると、先客のアーシュとギルド員の話が終わるのをにこにこしながら待っている。



ギルド員

 また、苦笑い。
 そして、

アーシュラ<

「つまるところ、冒険者相互幇助の機関だからな、お互いに危なそうな情報があったら、ここに伝えるわけだ。一応、礼金も出るからな」
 続ける。
「で、これは、おれの知り合いでこのギルドの常連の魔術師の情報なんだが、どうも最近、魔力の働きがおかしいらしい。良いというわけでも悪いというわけでもなく、奇妙なんだそうだ。だから、魔法が変な動作をするかも知れないから気をつけろ、ということらしい」
 と、説明してから少し黙り。うーんと唸る。
「そんなに金に困っているのか?
 うちのギルドでは信頼できない奴は受けさせないことにしているんだが……、その、信頼できない依頼ならあるが?」



アーシュラ・ルグン

ギルド員<

「依頼ないの?
 それじゃ礼金たんまりってわけにいかないじゃないさ。
 あたしら冒険したてで、冒険装備にもこと欠いてんだよ。
 もうからなきゃ意味ないよ...ぶつぶつ。
 ・・・ちぇっ、まあ、しょうかない。その依頼じゃないっていう情報聞かせてよ」


ギルド員

アーシュラ<

 しばらく沈黙した後、苦笑しながら口を開く。
「そんなあからさまに儲かる依頼があったら、冒険者稼業も楽だろうな。何ごとも地道が一番だ、地道が」
 説教好きの男である。
「今は依頼は貼ってなかったよな?
 信頼できるのがないんだよ……。ここでは、信頼できそうなものじゃなければ貼らないことにしてるからな。依頼じゃない情報だったらあるんだけどな」



アーシュラ・ルグン

「こんちはーっと、誰かいる?」
 誰に言うともなく、少し緊張した面持ちで竜追いギルドに入って来る。
 ギルド員以外誰もいなそうだ。
 向こうの壁を見ると2、3の依頼の張り紙が見える。とりあえず、同僚のマリンとここで待ち合わせることになっているので、依頼でもチェックして見るか。
「何か儲かる依頼ないかな?」
 わざとギルド員に聞こえるように大きな声でしゃべってギルド員を横目で見る。明らかに話かけてもらいたそうだ。



トール・ハスタール

「おいおい、ミフネさん!手続きを済ませねばならんじゃろ〜〜仕方ないわしがミフネさんの分もやっておくか」
 
そう言って、ミフネの分も手続きを済ませた後、食料を抱えてミフネの後を追いかけて行った。

移動Bへ




セッシュウ=ミフネ

「では、トール殿の不安が解消されたところで、早速シューレスクに向かうでござる。師曰く【拙速を宗とするべし】であるからしてな」
 
 スタスタとギルドの外へ出かけていく。



ギルド員

トール<

「だいたい二十日ちょっとだな。
 あんたたちなら、十八日くらいじゃないかな?」
 地図を頭に思い浮かべて、答える。
「ギルドで手続きをしてもらえば道々の食料は提供するから、そっちの方は心配ない。知っての通り、ギルドってのは国の援助で立っている施設で、その国が先頭にたっている作戦なわけだからな」
 持ち逃げされないような仕掛けはしているけどね、と追加して微笑む。



 

トール・ハスタール

ミフネ<

「わしは、ミフネさんについていくと決めておるからの。当然どこへでもついていくぞい。なによりわしの魔法や知識、鍛冶の技術が何かの役に立つかもしれんしの。」

トール<

「ところで、シューレスクまでは徒歩でどのくらい時間がかかるのかの? 馬車を使うほど金銭的な余裕はないし、実の所日々の糧にも事欠くありさまなんじゃが・・・」
 なにやら不安そうに、ギルド員に説明を求める。



 

セッシュウ=ミフネ

トール<

「なるほど、剣の修行には実践が一番。よいかもしれんでござる。早速行ってみようと思うでござるが、トール殿はどうでござるか?」
 そう言って、後ろについてきているトールに尋ねた。



 

ギルド員

ミフネ<

「あの依頼に興味があるのか。
 ええとな。
 八群姉妹都市が、シルヴァード、イ=サード、サノット、ミノッツの四ヶ国による同盟で設立された、南の魔物の勢力に対する砦だという事は知っているだろう。徐々に、徐々に開拓地を広げて、魔物を駆逐するという作戦理念に基づいた、な。
 ここでおれたちがこうしている間にも、あそこでは激烈な戦闘が繰り広げられているわけだ。
 二年程前から作戦は順調に進み、戦線は南に進んでいったんだが、どうも、ここ最近状態が膠着しているようでな。互いの戦力が拮抗して、どうにも状況が動かない。
 そこで、大陸中の冒険者に義勇兵を募る事にしたわけだ。
 まあ、義勇兵といっても要するに傭兵だがね。
 やってもいいという奴は、南の遺跡都市シューレスクにある長姉の館にきてほしいそうだ。そこに、対魔物戦線の司令部があるんだ」



 

セッシュウ=ミフネ

ギルド員<

「すまぬが何か良い仕事は無いものか?
張り紙には魔物討伐の依頼もあるようでござるが、
良ければ少し詳しく教えてもらえぬでござるか?」



 

ラウス=ウォード

 ラウスは荷物をよく確かめて受け取った。
 実家が商売をしていたので物を扱うのには敏感になる。

ギルド員<

「ええ。十分気をつけます。…それではまたいつか」

 「移動B」に移ります。



 

ギルド員

 ほうっ、と息をつく。

ラウス<

「無難なところに落ち着いたな…」

フィック<

「お前さんも、あんまり無茶はするなよ。経験っていうのは、少しずつ確実に積んでいくもんだ」

ラウス<

「こいつをよろしく頼むよ。
 …で、こいつがその荷物だ」
 と、茶色い布で包まれた一抱えの箱と、大きな背負い袋を手渡す。
「この箱を、境界都市の狩人の営舎に直接届けていってくれ。
 道中の食料はこの袋に入ってる。
 …、気をつけていってこいよ」



 

ラウス=ウォード

フィック<

 ラウスはすぐに頷いた。
「うん、そうしよう」

ギルド員<

「色々とありがとうございました。僕達はこの配達の仕事を受けようと思います」
 なんだか礼を言ってばかりだな、と苦笑する。
 次にここを訪れる時には、もっと強くなっていたいものだ。



 

フィック

ラウス<

「はい、そうすることにしましょう。早速、受けますか?」



 

ラウス=ウォード


 ラウスは係員に再び礼を言ってフィックに向き直った。

フィック<

 ラウスはフィックの言葉にしばらく考えてから、頷く。
「そうだね。鬼棍棒の依頼は僕等にはまだ荷が重いかもしれないね。
 じゃあ、配達の仕事にして、腕が上がってまだこの依頼が残っていたらやることにしようか」



 

フィック

ラウス<

「うーん…。
 いえ、ここは配達の仕事にしたほうがいいかもしれません。
 巨人ブローブアーの性質は、どうにも交渉を受け入れてくれるようなものではないようですし」



 

ラウス=ウォード

フィック<

「どうもブローブアーっていう連中は思っていたよりも厄介みたいだね」
  まあそう簡単に弱点が見つかるようなら、ここまでの報酬額にはならないだろう。
 ラウスの得意な交渉もよほどの運がなければ成功しそうにないようだ。
「よし、それじゃ噂に名高い“矜持”の大図書館に行ってみようか?」



 

ギルド員

ラウス<

「なにぃっ?」
 ラウスの質問に、ぽかんとして、呆気に取られたようだ。
「お前さんら、あの依頼を受ける気なのか?
 …おいおい…」
 呆れたように嘆声を上げる。
「まあ、聞かれたことには答えるが、間違っても受けてはくれるなよ。
 並みの戦士じゃ、熟達していても倒せないと書いてあるだろう」
 ぶちぶちといいながらも、知っている限りの事を話す。
 

ブローブアー (巨人族)

ブローブアー族という部族の巨人の総称。
ノースパール地方のある地帯でのみ活動をするという巨人族で、性質は人間に近しい。
狩をし、作物を育て、日々の暮らしを営む。
独自の文化を築いており、そして排他的。他の巨人族とも交わりを持とうとはしない。
基本的に、「目に入った動くもので、一族以外のもの」はすべて狩りの対象であるらしい。
彼らが独特の製法で生み出す棍棒、通称“鬼棍棒”は、武器としても芸術品としても優れた品であるそうだ。



 

ラウス=ウォード

フィック<

「それじゃまずここで情報収集しよう」

ギルド員<

「先ほどはどうもありがとうございました。今度は依頼の話なんですがあの張り紙にあるブローブアーという巨人について何かわかりませんか?」



 

フィック

ラウス<

 ラウスの言葉に、「ああ」と驚いたような声を上げる。
「そういえばそうですね。戦うことばかりを考える必要はありませんでしたね。気が付きませんでした。交渉もできますね」
 と、尊敬の眼差しで見る。



 

ラウス=ウォード

フィック<

「その口振りじゃ君も巨人の依頼に興味があるようだね。それならもう少し検討してみようか? この巨人が強敵だっていうのなら、正面から戦わずに鬼棍棒を手に入れる方法をね。この国にはあの“矜持”の大図書館がある。ブローブアーという巨人の事をよく調べればなにか手はあるかも知れない」
 なにか弱点でもあるのならそれでもいいし、言葉が通じるなら取引でもして鬼棍棒を手に入れるのも悪くない。
「ま、それで無理だったら素直に人を集めるか、こっちの配達の仕事をやろう。幸いこの鬼棍棒の依頼は無期限だから、運が良ければ後からでもチャンスがあるかも知れない」

フィック<

「それじゃまずここで情報収集しよう」

ギルド員<

「先ほどはどうもありがとうございました。今度は依頼の話なんですがあの張り紙にあるブローブアーという巨人について何かわかりませんか?」



 

フィック

ラウス<

「そうですねー。…あ、ラウスさんも鬼棍棒に心惹かれますか?
 僕も、出来ないかと考えていたんです。
 ですが、僕はブローブアーという巨人のことは詳しく知りませんが、こうして依頼に出されるくらいですから相当な強敵なのだと考えられます。依頼料も破格ですし。…僕の神術で相手を撹乱するなどしてうまく立ち回れば何とかなるかもしれないのですが、前線の戦力がまだ欲しいところですね。
 配達の仕事でしたら、それほど問題ないと思います。
 いまのところですが、僕たちの人数はふたりですから、野盗が出てきてもなんとか逃げられるでしょう。周囲に常に気を配って隠密行動に腐心すれば、わりと簡単に達成できると思われます」
 慣れてきて調子が出てきたのか随分と持って回った言い方で告げる。



 

ラウス=ウォード

フィック<

「ああ! こちらこそよろしく、フィック」
 内心でホッとしながら笑顔をつくる。
「さて、次は仕事だな。何かいい仕事はあったかい?」
 訊きながらひょいと掲示板へ首を向ける。それから張り紙をざっと見て見当をつける。
(≪荷物の配達≫なら交渉の余地がある。交渉なら得意分野だ。けど≪鬼棍棒の入手≫を二人でこなせば報酬は破格だし、なにより巨人というのにも興味をそそられる)



 

ポリー

ミフネ<

「ええ、こちらこそ楽しかったです。
 またお会いできる事がありましたら、お願いします」
 最後に笑顔の花を咲かせて、ミフネに別れを告げた。



 

ギルド員

ミフネ<

「おお、連絡は受けている。
 魔術師見習のポリーさんだね、ご苦労さん。
 報酬の1500Rdだ、確かめてくれ」

 セッシュウ=ミフネ
  1500Rdを入手!
  SP1.0を入手!
  BP0.5を入手!
  PP0.25を入手!



 

セッシュウ=ミフネ

ギルド員<

「御免! シルヴァードのギルドにある張り紙の依頼を受けて魔術師見習いのポリー殿をお連れした。報酬をいただきたい」

ポリー<

「さ、ポリー殿ここでお別れでござる。短い間ではあったが拙者には楽しい旅でござったよ。
 また何がしかの縁があることを祈ろう。」



 

フィック

ラウス<

 ラウスの言葉に、にっこりと微笑む。
「ええ、願っても無いお話です。
 …ええと、しゃべり方については気にしないで下さい、友人にもよく“馬鹿丁寧”といわれるんですが、どうにも直らないのです」
 照れ交じりに苦笑して、ぺこりとお辞儀をする。
「どうぞ、これからよろしくお願いしますね」



 

ラウス=ウォード

フィック<

「うん。ラウス=ウォード。君と同じ駆け出しさ。だからそんなに畏まることもないよ」
 ラウスはそう言って軽く笑った。使徒といわれてどんな人間かと思ったが、そう身構える必要はなかったらしい。一見したところ悪い人間でもなさそうだ。
「僕のささやかな自慢は手先と舌が器用だって事なんだけどそれだけだとどうも心もとない。それで仲間を探しに来たんだ。どうだい、突然な話かもしれないが、君さえ良ければ僕の仲間になってもらえないかい?」



 

使徒フィック

 急に声を掛けられて驚いたのか一瞬びくりと身体を震わせるがすぐさまその言葉の内容を理解して、ラウスに振り向く。その顔は紅潮していた。

ラウス<

「ああ、ええと、はじめまして!
 わたしは、フィックといいます。駆け出しです。
 あなたは、ラウスさんと仰るんですか?」
 興奮のままに喋っているらしく、断続的な喋り方だった。
 ここへきてしばらく経つが、まったく同行者が見つからなかったのだ。



 

ラウス=ウォード

ギルド員<

「彼が…」
 ラウスは神術を扱うというのが、このような少年であることに驚いた。しかしその若さに感心してもいた。
「なるほど。ありがとうございます。彼と話してみます」

 ラウスは係員に礼を言うと、少年に近寄り話しかけた。

フィック<

「こんにちは。僕はラウス=ウォード。ここの仕事と仲間を探しに来たんだが、それで君のことを聞いてね。もしよかったらキミの名前を聞かせて貰えないかな?」
 相手が年下と言う気楽さか、ラウスは先ほどとは違う砕けた口調で訊いた。



 

使徒フィック

 駆け出しの冒険者フィックは、熱心にギルドの掲示板を眺めていた。
 年は15。幼く未熟ながら、気骨だけは一人前の少年だった。
 自分にも出来る事はないかとここへきて、さっそく心配性で子ども好きなギルド員に目をかけてもらった彼は、ギルド員に自分の紹介を頼んでいたのだった。
 いまは、「鬼棍棒の入手」の依頼に興味を惹かれている様子で、他の事が目に見えていないようだった。


 

ギルド係員

ラウス<

「いや、そこにいる」
 おかしそうに笑いながら、掲示板の前に立ってこちらを伺っている様子の少年を示した。



 

ラウス=ウォード

ギルド員<

 ラウスは一層、顔をほころばせながら言った。
「駆け出しですか。良いですね。変に気を使わずに済みそうです。ぜひ紹介してください!」
 それから聞き咎められないように「僕は信心深いほうじゃないんだが……まあ大丈夫か」と独り言を呟く。
「その人とはどこへ行けば会えますか?」



 

ギルド係員

ラウス<

「仲間か…。うーむ、参ったな。最近は人手が少ないんだ。
 同じような駆け出しのやつならひとりばかりいるが?
 一応、ミノッツで使徒(神術使い)の称号をもっているやつだが。
 依頼は、そうだな。
 あそこの掲示板の張り紙を見てみたらどうだ? 何かあるかも知れん」



 

ラウス=ウォード

ギルド員<

「こんにちは。僕はラウスという者ですが……」

 彼は、礼儀正しくにこやかに、冒険をはじめて日が浅い事、仲間を求めている事を告げる。最後に、何か簡単に出来そうな仕事がないかと問うた。



 

ギルド係員

ぼさぼさと頭を掻きながら、呟く。
「微妙に違うんだが…、まあ、構わないか」
そして仕事に戻る。


 

レナ・ラーカ・フォノエスタ

係員<

「そっかぁ……うん、ありがとう♪
そこに言って見る事にするね」
で一拍置いてから…
「ところでその叡智の塔のもお仕事の依頼って言うんじゃないかな?」
そういい残して係員の返答を待たずにその場を去っていった。



 

ギルド係員

レナ<

「仕事か…。
掲示板を見て、判るかもしれないけどね。今は、仕事の募集は無いんだよ。だから、一つ目は無しだね。
二つ目は…、うん。
今現在、叡智の塔で、有名な大図書館の未調査部分へ派遣する、調査隊を募集しているよ。相当に広大な遺跡で、多数の人数を必要としているようだね。此処に行って見たらどうかな?」



 

レナ・ラーカ・フォノエスタ

係員<

「えっと……」
問われて暫し考える…と、言っても暫しとは彼女からみて。
普通の人から見たら一秒にも満たない暫しであった。
「とりあえず一つは何かお仕事…お金の出とかは気にしないから初心者でもこなせそうな魔物退治とか……何かそういう関連の……または音楽関連のお仕事」
自分の言った言葉を係員に納得させるぐらいの少しの間を置いた後。
「二つ目は……イ=サードや近辺とかで何か変わったこととかそう言う噂話に出て来る場所等の情報を…」
そう言って締めくくった。



 

ギルド係員

レナ<

「うん?
君は、初心者なのかな…
手の掛かる情報・支援の場合はそれなりの料金を貰うけれど、大抵のものだったら、無料だよ。
それで、一体何の情報をご所望かな、お嬢さん」



 

レナ・ラーカ・フォノエスタ

係員<

「こんにちわ」
ギルドの扉を開き窓口まで迷わず向かい開口一番。
「仕事とか、そう言う様々な情報って有料ですか?」



 

冒険者ホース

シルヴァ<

「動きが速いなぁ、シルヴァ――って呼んでいいよな――は」
笑って、頷く。
「じゃあ、早速行くかい?
その洞窟は、これが盲点なんだが、モラッカ山にあるんだ。
歩いて一日もかからない、じゃあ、行こうか」
以後、舞台はシナリオ4へと移行します。



 

シルヴァ

ホース<

「うん、宜しく」嬉しそうに微笑み返す。
「で、いつから未発掘の洞窟に行くのかな?僕は準備出来てるよ」



 

冒険者ホース

イッシュに拳骨を落とし、呆れたようにいう。
「このアホっ!
初対面の人に無遠慮すぎるんだお前はっ。
いい加減に礼儀をわきまえろよな」
シルヴァの方に向き直って、取繕うように笑う。

シルヴァ<

「イッシュのアホは気にしないでやってくれ。
見た目どおりに中身も幼いんだ、こいつは」
ハーフリングの少年を示して頭を下げる。
「おれはホース。ホース・ランド・ホース。
こいつが盗賊で、おれが剣士さ。
あんたは…シルヴァ、だっけか。よろしくっ」
悪戯っ子のような目を細めて笑いかける。



 

冒険者イッシュ・アッシュ

イッシュは嬉しそうに顔を崩して声を上げる。

シルヴァ<

「どんな人が来るかなと思っていたら、こんなに早く、それもパーロゥフの人が来るなんて! おいらの行いのおかげだねっ。
おいらはイッシュ・アッシュ・パテル、よろしく!」
元気良く挨拶して、手を差し出したところで頭に拳骨を喰らった。
「痛ったぁっ!」



 

シルヴァ


イッシュ・アッシュ<

「そうみたいだね。僕はシルヴァ、宜しく!」
ニッコリとイッシュに笑いかける。



 

冒険者イッシュ・アッシュ


シルヴァの足元まで来て、にっと笑って見上げる。

シルヴァ<

「おにーさんおにーさん。
もしかしてぇ、おいら達の仲間になってくれる人?」



 

GM


係員がそういったとき、まるで計ったようなタイミングで、ギルドの扉が開いた。すばしっこそうな子供と、まだ少年の域からは出ていなさそうな容貌の男が入ってくる。
子供は腰に短剣を下げ、男は長剣を差している、おそらく、この二人が先ほどの募集をしていた剣士と盗賊だろう。
盗賊の方がシルヴァに気付き、近付いて来た。


 

ギルド係員


シルヴァの言葉に、下を指差してみせる、

シルヴァ<

「ここさ。
――定期的にこっちへ来て、状況を見るといっていたからな。
もうそろそろ、来る頃じゃないか?」



 

シルヴァ


ギルド係員<

「うん、それならいいね。で、どこに行けば会えるかな?」



 

ギルド係員


眠そうに書類の整理をしていた係員は、何時の間にか入ってきていた青年に声をかけられ、僅かに驚きを見せた。

シルヴァ<

「仕事かい。
……君は冒険者としては、素人だね?」
簡単な仕事か…、と呟きながら整理したばかりの書類をまた散らばしていく。
「んー、仕事仕事仕事…っと。
『後衛募集。
魔法使いか弓使い。
安心して背中を任せられる信頼の置ける人物を求む。
こちら剣士と盗賊。
未発掘の洞窟に向かうので、知識の豊富な方だとなお良し。』
…とまあ、こういう募集広告があるがね。どうする?
俺の見たところ、この二人はそれほど経験は深くは無いが、
まあ、三年は冒険者をしているな。信頼は出来そうな奴らだが…?」



 

シルヴァ


係員<

「え・・・と、僕にも出来そうな簡単な仕事有りますか?」
ギルドに入って開口一番に、手近のギルド係員に聞いた。



 

GM


道中は特に何の問題もなかった。
彼等は、一日程度の時間で隣国シルヴァードの街に入ることが出来た。

キャラクターの所在地がシルヴァードへと書き換えられ、シルヴァードのギルドにそのメッセージが掲載され次第、
次のアクションを投稿ください。



 

カイ・フォーティラス


グレイル<

「はい、じゃあ、そうしましょうー」



 

グレイル・ソリュ―ド


「とりあえずイ=サードを出るか
あまり仕事も無いようだしな」

カイ<

「そうだな…シルヴァードにするか
あそこなら良く知ってるし初心者向けの仕事もあるだろう、いいか?」



 

カイ・フォーティラス


グレイル<

「それじゃあ、わたしは冒険者になって日も浅いですし、グレイルさんが行き先を決めてくれませんか?」
新しく相棒になった男の身体を見上げながら言う。



 

ギルド係員


カイ<

「まあ、そう聴こえるように言ったからな」
それはともかく…、と言葉を継ぐ。

ALL<

「カイも良いみたいだし、これで二人はれっきとしたパーティだ。
二人で何処へ行くか決めて、二人でそれからどうするかも決める。
グレイルさんには言うまでも無いだろうが、互いを信頼すること、力を合わせること。そして何よりも、生き延びること。
それが冒険の鉄則だ。
じゃあ、頑張れよ」
ギルド員は、そう笑って二人を送り出した。

誰かと行動を組んで動く時は、互いに相談して決めてください。
「〜に任せます」などでも構いませんが…
相談は、ここの掲示板を使用して構いませんが、決定した行動はどちらもメールで送ってください。
(GM:なんて書きましたが、要するに、何かしらの問題が無ければそれでいいです。臨機応変にやっていきましょう〜)



 

カイ・フォーティラス


ギルド員<

「……それ……脅迫みたいで断れないよ」
苦笑いしながら言う。



 

ギルド係員


グレイル<

「そうだな…、とりあえずは、こいつに事情を話さんと」
再びカイに目をやり、

カイ<

「いくらお前でも、ほとんど経験の無い状態で一人旅をするのは無謀だ。それなりに腕が立ち、信用も置ける仲間と共に冒険をするのが良い。
…いや、むしろそうしなければならない。
未熟者は経験を積み、無知な者は知を求めなければならない。
そして俺の見たところ、このグレイル・ソリュードさんは、相当の強さを持ち、そしてそれに振り回される事の無い男だ。お前の相棒としてはこれ以上ないくらいの人だな。
折りよく、この人も魔法が使える仲間を探していた所でな。
俺としては、暫くはお前には二人で旅をしてもらいたい。
――といっても、お前が嫌と言えば仕方ないんだが。
…さあ、どうする?」



 

カイ・フォーティラス


「?????」
カイはどうやらこの状況をのみこめてないらしい。

ギルド員<

「ねえこの人誰?」
ギルドの係員の耳元で小声で囁く。



 

グレイル・ソリュ―ド


ギルド員<

「ああ、見たところ悪い奴にも見えないからな。
よろしく頼む、後は彼女の返答次第だな」
言って、カイの小柄な身体を見下ろした。



 

ギルド係員


明らかにほっとした様子で、ギルド員は椅子から腰を上げる。

カイ<

「お帰り。仕事は済ませたのか。
…大して怪我もしていない様だな」
彼の観察力は、カイの笑顔の裏側にある色濃い疲労を見て取ったが、当人が外に出すまいとしているのならわざわざ言うまい、と、気付かぬ振りをした。そして、
「お前に紹介する人がいる」
と、傍らに立つグレイルを手で示した。
「お前のパートナーになるかもしれない人だ」

グレイル<

「…というわけで、こいつがさっき言っていたカイ=フォーティラスだよ。
――見てのとおり、小柄だがその腕は…
いや、あんたなら見ただけで解るか。
どうだ? よろしく出来るか?」
言って、グレイルの返事を待つ。



 

カイ・フォーティラス


「ただ〜〜いまっ♪」
疲れているはずなのにそのような素振りを全く見せない純粋な笑顔で、カイはギルドの扉を開けてはいってきた。
「ちゃんと仕事してきたよ♪ってあれ?どうしたの?」


 

GM


ギルド員が扉に目をやったちょうどその瞬間、
それが音を立てて開かれた。


 

ギルド係員


「まあ、当然だな。…そろそろ帰ってくると思うんだが」
ギルド員は、心配そうな表情でギルドの出口を見やった。


 

グレイル・ソリュード


「ああ、とりあえずその子と会ってみよう。
今のところ私のほうに異存はないが、とにかく本人に会ってみなければ判らないからな」


 

ギルド係員


仕事と、仲間の紹介を求められたギルド係員は暫く考え込んだ。
「仲間か…。魔法を使える奴は、結構人気なんだよな」
グレイルに言いながら、書類の項をめくる。
「ちょっと前まで、腕も立つフリーの魔法使いがいたんだが、そいつも相棒を見つけて旅に出ちまったなぁ」
一通り書類をめくってみて、該当者なしという結論を出したギルド員は、次は仕事の有無を探し始める。
「仕事もなぁ。
かなり割のいいものがあったんだが、それも…、おっ?」
ギルド員は、何かを思いついたように言葉を途切らせる。
グレイルの顔をまじまじと見詰め、(この男は、…悪い奴じゃないな)
仕事柄、人相見には自信があるギルド員はグレイルの性質を見切った。
(卑怯なこと、後ろ指を差されることは、もうどうあっても出来ないという面だな。そういえば仕事を求める時もやましくなければいいといっていたし。……信頼できそうだな)
「…仕事は無いが、魔法を使える奴ならいるな」
ギルド員は、その心当たりについて話し始めた。

「名前は、カイ=フォーティラス。女だ。
体は小さいが、格闘の腕もあるし、魔術も一通り習得している。
攻撃、治療、補助…バランスよく使えるみたいだな。
経験はまだほとんど無いが、見込みはある株だ、俺が保証する。
…少し、問題が無いことも無いがね?」
その問題と言うのは、と言って、ギルド員はカイについて書いてある書をグレイルに示した。
「俺としては、あんたにはこいつと組んでもらいたいんだ。
…まだ世間知らずでな、あんたみたいな信頼の置けそうな奴と一緒に行動してもらえると安心なんだ」
言ってから、ギルド員は慌てたように付け足した。
「けど、カイが見込み株って言うのは本当だぜ?
これだけ使えてまだ十歳なんてのは、他には俺の知る限りいないしな。
で、どうする?」



 

グレイル・ソリュード


グレイルは、冒険者としての初めての仕事と仲間を探す為にとりあえずそこにいたギルド員に話し掛けた。
「私は最近冒険者になったグレイルというものだ
仕事と仲間を探しているのだが心当たりはないか?」
一つ言葉を区切って続ける。
「仕事はやましいものでなければいい、仲間はできれば魔法が使える者がいいのだが…」


 

GM


カイが出て行ってから半日ほど後、ギルドの扉が開かれ、一人の男が入ってきた。
騎士が身に付けるような金属鎧を纏い、それを軽々と着こなしている。
巌のような体躯と意思の強そうな眉をした男だ。
鎧の下にも鉄のような筋肉の束がしなっているのが見て取れる。
男は不慣れな様子でギルド員の元へ歩いてきた。

 
 

カイ・フォーティラス


「そうそう♪
報酬は成功後の後払いでいいよ」
そう言ってカイは、ギルドの入り口の方に向かっていった。
「それじゃ、いってきまーーーす♪」
元気のいい挨拶とともにギルドの扉が開かれた。

 
 

ギルド係員


「ふむ…」係員は首を横に振って、
「いや、その病気というのは、鼻の病気らしくてな。
病状は、鼻が痛くてくしゃみと鼻水がよく出るというものでな。
スローマーは、その病気の特効薬になるらしい。
そうだな…、占いが外れていたら、あれだな。
娘さんの病気が治らなくて、苦しい。そんなところだ。
だから、まあ、この報酬は破格だな。
依頼人が金持ちだから、ここまで高いんだ。
次からもこう金が入るとは思うなよ?」
最後に「頑張れよ」と言って、手を上げて見せた。

これから先はシナリオ1に移動します。



 

カイ・フォーティラス


「うん、それじゃその仕事引き受けるね♪」
元気よく答えたがその後、少し深刻そうな顔をして…
「でも……その占いが外れてもしその木の実がなかったら…………
その病気の人……どうなっちゃうの?」
普段の無邪気さが全くない……実年齢よりも遥かに年上と見れるような雰囲気をカイは纏っていた。


 

ギルド係員


奥においてあった書類から一枚持ってくる。
気付いてやってくるカイに、依頼の内容を話して聞かせる。

カイ<

「スローマーっていう木の実がある。
それの汁は、ある特殊な病気に効くようでね、薬師の間ではかなりの高値で取り引きされるらしい。
ちょうど、その実を必要とする人がいてな。娘さんがその病気にかかっているそうだ。それで薬師の所を回ったそうなんだが、残念ながら品切れだったそうだ。
俺が聞いたところによると、スローマーはなかなか珍しいもので、そういう事は珍しくないそうだ」
それでだ…、と、本題に入る。
「その人が知り合いの魔法使いに占ってもらったところ、この街の近くの山…モラッカ山の頂上に、スローマーの木が生えているそうだ。
お前にはそれを採りに行ってもらいたい。
…何故そんな物を冒険者に頼むっていうのには理由がある。
そのモラッカ山には、魔物が出没することがあるらしい。
たまに、だけどな。
危険はそれだけじゃなく、あの山は高さはそこまで無いんだが、結構道が険しいらしい。
一般人の旦那にはちょっと辛いな。
…、改めていうと、
依頼内容は、
『モラッカ山の頂上に生えているスローマーの実の入手』
『報酬は、前金が300、成功報酬が600』
だ。
どうする、受けるか?」



 

カイ・フォーティラス


「うん♪それじゃ、待ってるね〜」
そういって、窓口を離れて椅子に座る。
椅子に座ると足が地につかないのでぶらぶらと足を前後に動かしながら
ギルド係員を待っている。


 

ギルド係員


「お前さんなぁ…。冒険者にとって、金の管理は命の管理と一緒なんだぞ」呆れたように息をつきながら言う。
「今度から、ちゃんと考えて使えよ。ちょうどたった今、いい具合の仕事が入っていたからいいようなものの…ここが他の誰も知らない土地だったら、どうなると思っているんだ」
叱るように言いながらも、顔は苦笑に塗られている。
「じゃあ、少し待ってな」

心の中で<

「…まったく。
こんな年端も行かない子供が冒険者とはね…。
俺は心配性なんだがなぁ」



 
カイ・フォーティラス


「こんにちは♪」
カイがギルドの窓口(受け付け)から顔見知りの店員に声をかける。

係員<

「旅立つ準備は出来たんだけど〜…お金を使い切っちゃって。 何か私に出来そうなお仕事無いかな?」
恥ずかしそうな、情け無さそうな表情で訊く。
が、口から舌が出ているところからも分かるが、「ちょっと失敗しちゃった〜」程度 に済ませてしまっているらしい。