PBeM
〜Dragon Pursurs〜
竜追い達の唄

遺跡都市シューレスク:
十数年前に発見された遺跡を改良した、森の中の都市。
地面を掘り下げて地階に造った建物が並んでおり、街通りなどの構造は迷路のように入り組んでいる。
巨大な神殿が町の中心部に建っているが、その扉はここが発見されてから一度も開いた事がないという。

:長姉の館:
 騎士王国シルヴァード、大魔術師王国イ=サード、サノット共和国、神聖王国ミノッツの四国の同盟で計画された、対魔物戦線の司令部であり、連合軍の本拠地である。
 義勇兵の募集もここで行っている。

投稿(件名…長姉の館:四国の天幕)
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長姉の館
四国の天幕
訓練場
講堂
義兵の営舎
武具の間
詰め所
地下第二層
厩舎
情報部 幕舎 司令部


 
副官ブラッド

カール<

「了解しました。
 では、まずは、こちらですね」
 カールの三歩ほどに立って、先導していく。

 ふたりは訓練場に移動しました。



 
カール・グスタフ

ブラッド<

 ブラッドの言葉に僅かに笑みを零し
「そうだな…義勇兵達のいる場所まで案内してもらおうか」
 そう言うと、カールはゆっくりと歩みだしていく。



 
副官ブラッド

カール<

 にっ、と笑い、また不意に調子を戻す。
「了解しました、隊長。
 さて、とりあえず、どういたしましょうか。
 義勇兵達にでも、あいにいきましょうか?」



 
カール・グスタフ

ブラッド<

 急に改まり、剣を捧げる彼にカールは膝を折り、同じ目線までしゃがむ。
「こちらこそよろしく頼む…
そして、貴方が其処までする事はない。部下がいなければ、私とてただの人にしかすぎぬ。こちらこそよろしく頼む、わが副官、ブラッド・クラフトピット…」



 
衛兵隊長

カール<

 この隊長は得たり、というような笑みを浮かべる。
 そして不意に改まって、彼に膝をつき、剣を捧げる。
「…私はブラッド・クラフトピット。
 本日付けであなたの副官として転属されました。
 私は階級ではなく、そこにあるひとにこそ忠誠を尽くすべきだと思っています。配下にこそ、選ぶ権利があると。
 ――あなたになら何とかできそうだ。この剣を受けてください」



 
カール・グスタフ

衛兵隊長<

 その男の言葉に僅かに口元に笑みを漏らす。
「忙しくなるのは、これからだよ…この程度で忙しいなどと云っていたら何も出来ないな」
 そして、クスクスと笑いつつ、
「なるほど、予備兵ね・・・いや、意味はある・・・・・・俺が使う・・・そのために残してもらっていた・・・・とは考えられないかな?」
 そして、真剣な表情になり、
「そうか白鱗騎士団は20日後か・・・まだ日程に余裕があるな・・・・で、義勇兵って言うのは普段何処にいるもんなんだ?
 ぜひとも彼等に、顔を合わせておきたい」
 真剣な表情を一転、不服そうな顔になり、
「その程度の指揮官か・・・・・戦場での働きもたかが知れるな」



 
衛兵隊長

カール<

 次々にいわれることばに、大仰に腕を広げてみせる。
「これはお忙しい隊長さんだ」
 にやりと笑って、ひとつずつ答える。
「各国の兵達は、前線を防備していますよ。
 今この営舎にいるのは負傷兵や予備兵、それから義勇兵ばかりですね。私に言わせりゃ、予備兵なんぞをこんなところに置いておくのは宝の持ち腐れなんですがね。上の人が前線を知らないといわれるのも、分かりますよ」
 口を滑らせた風にして、さらにそれに気がつかない素振りを見せる。
「白鱗騎士団の到着は、二十日後に予定されていますね。
 到着した騎士団たちはまずこの長姉の館の前庭に集まることになっています。
 それから、ボア=ルドゥ殿ですか……」
 頬を掻き、苦笑してみせる。
「おそらく、無理だと思いますよ。
 相当癪に触ることがあったと見えて、誰の面会も受け付けませんですね」



 
カール・グスタフ

衛兵隊長<

「あぁ、確かに、暇を持て余しているな」
 クスクスと笑みを零しながら、
「あぁ、二つ三つ聞いていいか?
 今、各国の兵たちは何をしているんだ?
 それと、白鱗騎士団の集合場所は?
 そして、できれば、ボア=ルドゥ殿に謁見を願いたいのだ」

 矢継ぎ早に質問をしたあと、
「聞いてもらえるかな?」



 
衛兵隊長

カール<

「いや、大したことではないですよ。
 お暇なようにお見受けしたのでね」
 男は、肩をすくめる。



 
カール・グスタフ

衛兵隊長<

 カールは声のする方に振り向いた。
「遊撃…」
 突然魔法で飛ばされたためか、少々頭が混乱している様だ。
「あぁ、そう・・・遊撃隊の隊長を務めるカールグスタフだが?」
 どうにか頭がハッキリしてきたのかやや真剣な表情で答える。



 
衛兵隊長

 カールが考え込んでいると、奥からやってきた壮年の男が彼に気がつき、声を掛けてくる。

カール<

「もしや、遊撃隊長殿では?」



 
カール・グスタフ

 そうそうと、立ち去るベリアルをカールは呆然と見詰めていた。
「・・・まさか、本当に一瞬で…」
 カールは辺りを見回し、そこらを調べまわっていた。
「この、石の触感は間違い無く本物・・・外壁に着いた無数の傷も生々しい・・・夢ではないな」
 自嘲気味に肩を竦めると、カールは改めて考える。
(さて、ここに着いたはいいが、肝心の兵がくるまで数日はかかるだろう・・・これから、どうしたものかな?)

 
GM

 ベリアルの魔法で、カールは天幕の入り口に位置する広場に一瞬で移動した。
「私は、奥ですることがありますので、先に行っています。
 カール殿はしばらくの間は自由になさってください。
 準備ができましたらお呼びしますので」
 言って、ベリアルは立ち去った。

 
GM

 天幕という名の付いた石造りの砦は、地下の数層からなっている。
 第一層には大部屋が幾つも造られていて、講堂や営舎として使用されている。その下に広がる第二層は、転じて細い通路ばかりになり、迷路のような構造をしている。これらはひと月ばかりかけて調査して地図が作成され、安全の確保がされた。
 後、第三、第四と層が続いているが、これらは立ち入りが禁止されている。